TOKIOテラス
『TOKIOテラス』(トキオテラス)は、毎日放送(MBSテレビ)が、2021年4月19日から関西ローカル向けに放送中の経済ドキュメンタリー番組。TOKIOのメンバー(ボーカル兼キーボード担当)にして、株式会社TOKIOの取締役副社長(企画担当)でもある国分太一がMCを務めている。
2021年3月14日に特別番組として放送した後に、翌4月からレギュラー化[1]。2023年3月16日(15日の深夜)までは月に1回のペースで月曜日の未明(日曜日の深夜)に放送されていたが、およそ1ヶ月半の休止を経て、同年5月6日から放送枠を毎週土曜日の6:00 - 6:30(JST)に固定している[2]。このページでは便宜上、2023年3月までの放送分を「マンスリー版」、同年5月以降の放送分を「ウィークリー版」として区別する。
概要
[編集]ジャニーズ事務所での芸能活動と並行しながら、TOKIOの城島茂・松岡昌宏と共同で「株式会社TOKIO」を2022年7月22日に立ち上げた国分と「ゲスト」(独創的なアイデアで急成長を遂げているスタートアップ企業の経営者)による対談を軸に構成[3]。ゲストが営む企業の取り組みを取材した映像や、取り組みの一環で開発した(または開発中の)製品のプレゼンテーションなどを織り交ぜながら、その企業の戦略やゲストの知られざる苦悩に迫る。ちなみに、番組タイトルの「テラス」には、「スタートアップ企業の未来を照らす」というメッセージが込められている。
対談パートについては、「起業家たちのアイデアや考え方を、国分が『起業家の仲間』という立場で学ぶ」というスタンスの下に、京都市下京区(毎日放送の放送対象地域内)の「engawa KYOTO」(電通が運営する事業共創拠点)で収録。通常は数本分を非公開で収録しているが、公開収録や、国分とスタートアップ企業の関係者が一堂に会するイベントを「engawa KYOTO」で実施することもある[4]。
深夜の「マンスリー版」から早朝の「ウィークリー版」へ移行するまでの経緯
[編集]当番組は特別番組時代から2年近くにわたって深夜に放送されてきたが、国分はこの時期の収録で、「当番組を深夜より朝に見てもらいたい」との希望を再三にわたって明かしていた[2]。本人が後に明かしたところによれば、「ゲストで来られる(企業の)社長さんが『良いアイデアは朝に生まれる』と言っていた」とのことで、収録以外の場でも番組の関係者に対して「放送するなら朝にすべき」と訴え続けていたという[3]。
これに対して、TBSテレビ系列の準基幹局でもある毎日放送では、土曜日の早朝にネット受けを実施していた『まるっと!サタデー』(土曜早朝分の『JNN NEWS』を内包していたTBSテレビ制作の生放送番組)の終了(2023年3月25日)が決まったことを受けて当該時間帯の番組編成を一新。TBSテレビの制作で同年4月15日から放送を開始した『夜明けのラヴィット!』(毎日放送でも平日にフルネットを実施している『ラヴィット!』のダイジェスト番組)のネット受けを見送る一方で、当番組を毎週放送することを前提に、TBSや大半の系列局が『夜明けのラヴィット!』を放送している時間帯(5:45 - 7:30)の一部を当番組の放送枠に充てた。
ちなみに、毎日放送では2022年10月から、土曜日の早朝 - 夕方帯に(全国ネット向けの『所さんお届けモノです!』『サタデープラス』や長年にわたって深夜に放送してきた『ごぶごぶ』『痛快!明石家電視台』を含む)自社制作番組を集中させる編成を実施。2023年3月までは、『所さんお届けモノです!』(7:30 - 7:58)から『住人十色』(17:00 - 17:30)まで、自社制作のレギュラー番組を(他局の制作分を含めたスポーツ中継や全国ネット向けの特別番組が編成されない週に)最長で10時間続けて関西ローカル向けに放送できる体制を構築していた。『まるっと!サタデー』の終了に端を発する2023年春の番組改編では、対象の番組や時間帯を若干変更しながら、このような体制を拡充。当番組の毎週放送を開始した5月6日以降の土曜日には、『MBS NEWS DIG』(当番組の前枠に当たる5:45 - 6:00に同日から編成された収録番組)から『痛快!明石家電視台』(15:00 - 16:00)に至るまで、自社制作のレギュラー番組を最長で10時間15分続けて放送できるようになっていた[5]。
出演者
[編集]MC
[編集]アシスタント
[編集]担当の時点ではいずれも、毎日放送の女性アナウンサー。
現在
[編集]過去
[編集]スタッフ
[編集]- ナレーション:福島暢啓・上田崇順などが月替わりで担当(マンスリー版)→ 福島暢啓(ウィークリー版、いずれも毎日放送アナウンサー)
- 構成:中村達也、村上慶太、七野ヒロユキ
- CAM:信田将志、中喜志治、高岡慎一、大林祐
- VE:相坂日茉里
- CA:進藤小奈津
- MA/SE:山本大輔、佐伯謙丞
- EED:下林高幸、岡本彩
- タイトル:大和安芸子
- 編成:中山貴美子
- 宣伝:稲付晴日
- 協力:ジャニーズ事務所、PPP本舗、戯音工房、GimmicK、yolken
- 企画協力:電通
- メイク:富川ゆうこ
- AD:杉山萌、河辺美千瑠、本田厚仁
- AP:浅尾栞音
- ディレクター:伊東文郎
- 演出:秀島光樹
- プロデューサー:赤澤友基、小林雄志
- CP(チーフプロデューサー):京原雄介
- 制作協力:ロボッツ
- 制作著作:MBS(毎日放送)
出典
[編集]- ^ “国分太一が「TOKIOテラス」で起業家の話に感銘!会社設立は「思ったより10倍は大変。動画制作ですでにお金がありません」”. TVガイド (2021年4月16日). 2023年6月9日閲覧。
- ^ a b “「TOKIOテラス」毎週土曜放送へ、関西の朝の顔に仲間入り”. Lmaga.jp (2023年4月22日). 2023年6月9日閲覧。
- ^ a b “国分太一 社長との対談番組が毎週土曜朝へ「いいアイデアが生まれる朝にお引っ越し、やっとかなった」”. スポーツニッポン. (2023年4月22日) 2023年6月9日閲覧。
- ^ “MBS番組「TOKIOテラス」深夜から朝に放送時間がお引越し!5月のオンエアのお知らせ”. engawa KYOTO (2023年4月26日). 2023年6月9日閲覧。
- ^ ただし、2023年4月から6:30 - 7:00(当番組のレギュラー版を開始した5月以降は当番組の直後)に編成されていた『KICK OFF!KANSAI』の放送枠が日曜日の深夜(基本として24:50 - 25:20)へ移動した同年12月以降は、6:30 - 7:00の時間帯を自社制作番組の再放送枠に転換。
- ^ "MBS・野嶋紗己子アナ インスタで12月末退社を報告「離れる決断は容易ではありませんでした". スポーツニッポン. 25 October 2023. 2023年10月25日閲覧。
- ^ "元毎日放送(MBS)アナウンサー野嶋紗己子氏がビジネス映像メディア「PIVOT」に参画~MC出演に加え、コンテンツプランナーとして番組企画にも注力~" (Press release). 株式会社PIVOT. 9 January 2024. 2024年1月10日閲覧。
関連項目
[編集]- スーパーサタデー
- 毎日放送が2022年の10月改編から土曜日の早朝 - 夕方帯に設定している自社制作番組ゾーンの総称。当番組の「ウィークリー版」は、関西ローカル向けの編成で「『スーパーサタデー』内のレギュラー番組」と位置付けられている。
- よんチャンTV
- 週刊ニュースリーダー
- テレビ朝日が制作する報道・情報番組で、2015年4月4日から2024年3月まで毎週土曜日の6:00 - 8:00に生放送。TOKIOの「リーダー」で、株式会社TOKIOの代表取締役社長でもある城島茂(毎日放送の放送対象地域である奈良県大和郡山市の出身)が石原良純とのコンビで「メインパーソナリティー」(全編のMC)を務めながら、趣旨が当番組と若干重なるメインコーナー(「ニッポンの仕事人 週刊リーダー列伝」)を単独で担当していた。
- テレビ朝日系列で半数以上の局が、フルネットを実施。当番組が「ウィークリー版」へ移行した2023年5月からは、放送時間の序盤(30分間)が当番組と重複していた。ただし、毎日放送の放送対象地域(近畿広域圏)における系列局(毎日放送とのネットチェンジによって1975年3月31日から加盟している朝日放送テレビ)では、番組開始の当初から一貫して放送しなかった。
外部リンク
[編集]- TOKIOテラス
- TOKIOテラス (@TOKIO_terrace) - X(旧Twitter)
- TOKIOテラス 公式YouTubeチャンネル
- 「マンスリー版」から「ウィークリー版」への移行に合わせて開設。「マンスリー版」で放送された対談パートのダイジェスト動画も、すべて公開している。
毎日放送 土曜 6:00 - 6:30 | ||
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TOKIOテラス
(2023年5月6日 - ) |
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