TI-66
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TI-66 PROGRAMMABLE は、テキサス・インスツルメンツ(TI)が1983年から1988年まで日本で製造していたプログラム電卓である。 [1] [2][3]
特徴
[編集]TI-66は、TI社がAOS(ALGEBRAIC OPERATING SYSTEM)と呼ぶ標準入力方式を搭載している。 TI-66ではキーボード上に記載された機能のほかに、OPキーによる特殊制御機能を使用することができる。この特殊制御機能には、プリンタ制御、統計、メモリ領域の再分割(リパーティショニング)、例外処理用のエラー検出、データメモリの内容のインクリメント/デクリメントなどの機能が含まれる。[3]
TI-66は、PC-200サーマルプリンタを接続することで、液晶ディスプレイに表示されている内容、プログラムリスト、データメモリの内容、プログラムのデバッグ用のトレース情報あるいはその他のメッセージを印刷可能である。[3]
プログラミング
[編集]TI-66は、キーストローク方式のプログラミングが可能であり、最大512ステップまでのプログラムを組むことができる。[3]
TI-66は、TI-59、TI-58、TI-58Cと同じ命令セットを使用しており、これらの電卓用のプログラムをキー入力することで実行することが可能である。[3]
プログラム例
[編集](例) 2 以上 69 以下の指定した整数の階乗を計算するプログラムの例を示す。
行 コード コメント 000-001 LBL A ラベルA(LBL A)を設置する。 002-003 STO 01 メモリ01にストアする。 004 1 1を置数する。 005-006 LBL B ラベルB(LBL B)を設置する。 007 * 乗算を行う。 008-009 RCL 01 メモリ01をリコールする。 010-012 DSZ 01 B メモリ01から1を減じ、その結果がゼロならば次のステップ(013)へ進む。 そうでなければラベルB(005)へ進む。 013 = 最後の乗算を計算し確定させる。 014 RTN プログラムを終了し、結果を表示する。
このプログラムを実行するには、
6 A
又は
RST 6 R/S
のようにキー入力する。プログラムが終了すると計算結果が
720
のように表示される。
脚注
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