THE MAD CAPSULE MARKET'S (アルバム)
『THE MAD CAPSULE MARKET'S』 | ||||
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THE MAD CAPSULE MARKET'S の カバー・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
1996年 パラダイススタジオ駒沢 パラダイススタジオイースト スタジオジャイブ | |||
ジャンル |
ロック ミクスチャー・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | ビクター/Invitation | |||
プロデュース | THE MAD CAPSULE MARKET'S | |||
チャート最高順位 | ||||
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THE MAD CAPSULE MARKET'S アルバム 年表 | ||||
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EANコード | ||||
EAN 4988002337743 |
『THE MAD CAPSULE MARKET'S』(ザ・マッド・カプセル・マーケッツ)は、日本のロックバンドであるTHE MAD CAPSULE MARKET'Sのセルフカバー・アルバム。
背景
[編集]アルバム『4 PLUGS』(1996年)リリース後、3月19日より全国ツアー「TOUR 1996」を全13公演行い、3月23日には7枚目となるシングル「WALK! (JAPAN MIX)」をリリース、8月7日にはビデオ『4PLUGS -VIDEO-』をリリースする。
この時期に初のセルフカバーアルバムである本作の制作が開始されるが、制作の意図として上田剛士は、「過去に作っていたものに納得いってないものが多くて。ただそこにも自分の中のいい部分とか好きな部分はたくさんあったから、これはそういうのを1個にまとめたくてできたベスト」と語っている[1]。
録音
[編集]本作は1996年にパラダイススタジオ駒沢、パラダイススタジオイースト、スタジオジャイブにてレコーディングされた。
なお、このアルバムを最後にISHIG∀KI(ギター)が脱退。4人編成時代最後の作品となった。
ISHIG∀KIの脱退に関して上田は、「価値観の違いというか、自分らが向いてる方向性と彼の行きたい方向性が違ったという。『PARK』作って自分らがやりたい方向が見えて、『4 PLUGS』に向かってく時に、彼だけちょっと違った。それまでは自分らでもはっきりわかってなかったから一緒にやれてたのが、はっきりしたからやれなくなったというか」、「一緒にやる相手ではないなっていうのがはっきりしたってことだよね」と語っている[1]。
構成
[編集]本作はバンド初となるセルフカバー・アルバムであり、バンド名をそのままセルフタイトルとして冠している。
内容は、それまでに発表されたアルバムの中から、インディーズ盤も含めてバランス良く選曲し、すべての楽曲を再録音、あるいはリミックスしたアルバムである。ただし、アルバム『P・O・P』(1991年)からは1曲も選曲されてない。また、KYONOやISHIG∀KIが作詞作曲を担当した曲は1曲も選曲されてない。
なお、収録楽曲の中には、タイトル、歌詞が変更されている曲もある。
リリース
[編集]1996年9月4日にビクターエンタテインメントのInvitationレーベルよりリリースされた。また、アナログ盤も同時リリースされているが、計5曲のみの収録となっており、うち1曲はCD盤には収録されていない「WALK! (ADRIAN SHERWOOD REMIX)」が収録されている。
本アルバムリリース前に、シングル「WALK! (JAPAN MIX)」(1996年)のカップリング曲として、「HUMANITY」が再録音されてリリースされているが、本アルバムには未収録となっている。
アートワーク
[編集]本作のアートワークは前作に続きサカグチケンと、メンバー自らが手掛けている。ジャケットはライブなどでも使用されている「THE MAD CAPSULE MARKET'S」の文字が入ったロゴとなっている。
2つ折りのブックレットカードにはメンバーの写真とスタッフ・クレジットが記載され、歌詞は別紙の4つ折りの歌詞カードに記載される形となっている。ちなみにその歌詞カードの裏面には、全収録楽曲の歌詞の英語訳(英語詞)版が記載されている。
初回生産分はデジパック仕様としてリリースされた。
収録曲
[編集]CD盤
[編集]全作詞・作曲: TAKESHI “¥” UEDA、全編曲: THE MAD CAPSULE MARKETS。 | ||
# | タイトル | 時間 |
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1. | 「POSSESS IN LOOP!!!!!!!!!!」 | |
2. | 「MIX-ISM」 | |
3. | 「S・S・MUSIC」(ギター・アレンジ:藤田タカシ (DOOM)) | |
4. | 「マスメディア」(MASS MEDIA) | |
5. | 「HI-SIDE (HIGH-INDIVIDUAL-SIDE)」(補作詞:GEORGE COCKLE) | |
6. | 「パラサイト(寄生虫)」(PARASITE) | |
7. | 「JESUS IS DEAD? ~JESUS IS ALIVE?~」(BRYAN NEW MIX VERSION) | |
8. | 「G・M・J・P」 | |
9. | 「DOWN IN THE SYSTEM SYSTEM ERROR」 | |
10. | 「ラ・ラ・ラ(僕がウソつきになった日)」(LA-LA-LA (THE DAY BECAME A LIAR)) | |
11. | 「WALK!」(ADRIAN SHERWOOD REMIX CD VERSION) | |
合計時間: |
LP盤
[編集]全作詞・作曲: TAKESHI “¥” UEDA、全編曲: THE MAD CAPSULE MARKETS。 | ||
# | タイトル | 時間 |
---|---|---|
1. | 「S・S・MUSIC」(ギター・アレンジ:藤田タカシ (DOOM)) | |
2. | 「HI-SIDE (HIGH-INDIVIDUAL-SIDE)」(補作詞:GEORGE COCKLE) | |
3. | 「パラサイト(寄生虫)」(PARASITE) |
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 時間 |
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1. | 「WALK!」(ADRIAN SHERWOOD REMIX) | |||
2. | 「WALK!」(ADRIAN SHERWOOD REMIX CD VERSION) |
曲解説
[編集]- POSSESS IN LOOP!!!!!!!!!!
- アルバム『4 PLUGS』(1996年)より。原曲と比べて、テンポが格段に速くなっている。サビが多人数コーラスではなくなり、最後のサビ以外はKYONOのソロパートになった。元タイトルは「POSSESS IN LOOP」。
- MIX-ISM
- アルバム『MIX-ISM』(1994年)より。原曲よりテンポが若干速くなっている。サビでスクリームが使われていない。間奏前にKYONOのシャウトが追加された。
- S・S・MUSIC
- アルバム『MIX-ISM』より。一時期サポートギターを勤めていたDOOMの藤田タカシが参加している。全体的にノイズが挿入されている。
- マスメディア - MASS MEDIA
- アルバム『SPEAK!!!!』(1992年)より。イントロがオリジナルのものより若干省略されている。また、原曲にあった、ラストのドラムソロが削除された。さらに、サビにキーボードが挿入され、KYONOの声にコーラスがかかっている。
- HI-SIDE (HIGH-INDIVIDUAL-SIDE)
- アルバム『PARK』(1994年)より。オリジナル版とは歌詞が違い、全英語詞になっている。
- パラサイト (寄生虫) - PARASITE
- アルバム『PARK』より。オリジナルで際立っていたシャウトが無くなり、ハードロック寄りになっている。本アルバムの発売にあたり、プロモーションとして本楽曲のPVが新たに制作されたが(『PARK』収録の原曲向けのPVとは内容が異なる)、商品化はされていない。
- JESUS IS DEAD? ~JESUS IS ALIVE?~ (BRYAN NEW MIX VERSION)
- ミニ・アルバム『カプセル・スープ』(1992年)より。原曲と違い、ディスコチックアレンジになっている。また、歌詞が一部変更されており、ラストのリフレイン・パートが削除された。元タイトルは「JESUS IS DEAD.」。
- G・M・J・P
- ミニ・アルバム『カプセル・スープ』より。全体的にノイズが入っている。また、一部のTAKESHIのソロボーカルパートが、KYONOとのユニゾンコーラスパートになっている。
- DOWN IN THE SYSTEM SYSTEM ERROR
- アルバム『SPEAK!!!!』より。歌詞が一部変更されている。また、曲調、曲構成も大きく変更されている。元タイトルは「システム・エラー」。
- ラ・ラ・ラ(僕がウソつきになった日) - LA-LA-LA (THE DAY BECAME A LIAR)
- アルバム『HUMANITY』(1990年)より。アルバム収録バージョンとシングル「ギチ」収録バージョンのイントロを繋ぎ合わせている。
- WALK! (ADRIAN SHERWOOD REMIX CD VERSION)
- アルバム『4 PLUGS』より。エイドリアン・シャーウッドによるリミックス。インストゥルメンタルになっている。
スタッフ・クレジット
[編集]THE MAD CAPSULE MARKET'S
[編集]参加ミュージシャン
[編集]スタッフ
[編集]- HIRO - ドラム・サウンド・コーディネーター
- おおまちあきら - ベース&ギター・サウンド・コーディネーター
- やじまじゅんいち - インストゥルメント・テク
- THE MAD CAPSULE MARKET'S - プロデューサー、アートワーク
- ブライアン・ニュー (140dB Maanagement) - ミックス・エンジニア (BATTERY STUDIOS LONDON)
- KONIYANG(サウンドスカイスタジオ) - ミックス・エンジニア[2] (PARADISE KOMAZAWA TOKYO)、レコーディング・エンジニア
- エイドリアン・シャーウッド (ON U SOUND MUSIC) - リミックス[3] (ON U SOUND STUDIOS LONDON)
- 赤波江敦夫(サウンドスカイスタジオ) - レコーディング・エンジニア
- 内田孝弘(ビクタースタジオ) - レコーディング・エンジニア
- 海老原徳彦(ミキサーズラボ) - レコーディング・エンジニア
- リチャード・フラック (BATTERY STUDIOS) - アシスタント・エンジニア
- 吉村健一(ミキサーズラボ) - アシスタント・エンジニア
- 中津直也(ミキサーズラボ) - アシスタント・エンジニア
- たまげんた(スタジオジャイブ) - アシスタント・エンジニア
- 中里正男(音響ハウス) - マスタリング・エンジニア
- 木宮保雄(ユイ音楽工房) - A&R
- 関口明(ビクターエンターテインメント) - A&R
- レニー・ホブデイ - ロンドン・コーディネーション
- きくかわひろみ (ORTUS PRODUCTION) - ロンドン・コーディネーション
- 生島由香 - 翻訳
- せきけい - エイドリアン・シャーウッド・リミックス・コーディネーター
- デヴィッド・N.G.ローレンス (ON U SAOUND) - エイドリアン・シャーウッド・リミックス・コーディネーター
- 田中義則(ユイ音楽工房) - アーティスト・プロモーション
- 岩渕稔(ビクターエンタテインメント) - アーティスト・プロモーション
- 高野のぼる(ビクターエンタテインメント) - アーティスト・プロモーション
- 斎須敏治(ユイ音楽工房) - アーティスト・マネージメント
- 曽根功(ユイ音楽工房) - アーティスト・マネージメント
- よこやまふみこ(ユイ音楽工房) - マネージメント・デスク
- 後藤由多加(ユイ音楽工房) - エグゼクティブ・プロデューサー
- むらきたかふみ(ビクターエンターテインメント) - エグゼクティブ・プロデューサー
- かわずみつひこ(ビクターエンターテインメント) - エグゼクティブ・プロデューサー
- サカグチケンファクトリー - アートワーク
- MASA - 写真提供
- 富岡克文(ビクターエンターテインメント) - コーディネーション
- DOOM - サンクス
- 大久保一清(ビクター音楽出版) - サンクス
- FENDER JAPAN.LTD - サンクス
- モリダイラ楽器 - サンクス
- LUDWIG - 野中貿易 - サンクス
- エレクトロ・ハーモニクス - サンクス
- レオミュージック - サンクス
- おおもりしゅうじ(水野コーポレーション) - サンクス
脚注
[編集]- ^ a b 鹿野淳 (fact-mag.com)「FROM 1990 TO 2005 PERFECT MAD WORLD!!! - 3MEMBERS SELF LINERNOTES」『THE MAD CAPSULE MARKETS MAGAZINE!!』vol.1、ビクターエンタテインメント、東京都港区北青山3-6-7、2005年3月30日、8 - 25頁、JAN 4988002452644。
- ^ 「POSSESS IN LOOP!!!!!!!!!!」、「パラサイト (寄生虫)」を担当。
- ^ 「WALK! (ADRIAN SHERWOOD REMIX CD VERSION)」を担当。