TA41 (水雷艇)
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「TA41」はドイツ海軍の水雷艇。トリエステで建造中であったイタリアのアリエテ級水雷艇「ランチア (Lancia)」をイタリアの降伏により1943年9月にドイツが捕獲したものである[1]。
トリエステのC.R.D.A.で建造[1]。1943年3月24日起工[1]。1944年5月7日進水[1]。1944年9月7日[1]、または10月21日就役[2]。 機雷敷設等に従事した[1]。
1945年1月9-10日と11-12日、「Fasana」などと共に機雷敷設作戦に従事[3]。2月は「TA45」とともに1-2日、4-5日、6-7日、11-12日に機雷敷設作戦に従事した[3]。1-2日の時は敷設場所を誤った[3]。また、敵との遭遇により2月6-7日の作戦は中止となり、11-12日の作戦では別の場所へ敷設されることとなった[4]。
1945年2月17日にトリエステのSan Roccoの造船所でイギリス軍による空襲にあい、爆弾命中により大損害を受けた[5]。
5月1日、トリエステで自沈[6]。乗員の一部は沿岸砲部隊に配置されたがパルチザンの捕虜となり、処刑された者もいる[7]。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f 『第二次大戦駆逐艦総覧』79ページ
- ^ German TA Torpedo Boat at War, p. 147
- ^ a b c Adriatic Naval War 1940-1945, p. 536
- ^ Adriatic Naval War 1940-1945, pp. 536-537
- ^ German TA Torpedo Boat at War, p. 145, Chronology of the War at Sea 1939-1945, p. 394
- ^ German TA Torpedo Boat at War, p. 148
- ^ Adriatic Naval War 1940-1945, p. 467
参考文献
[編集]- M.J.ホイットレー、岩重多四郎(訳)『第二次大戦駆逐艦総覧』大日本絵画、2000年、ISBN 4-499-22710-0
- Jurgen Rohwer, Chronology of the War at Sea 1939-1945, Naval Institute press, 2005, ISBN 1-59114-119-2
- Pierre Hervieux, "German TA Torpedo Boat at War", Warship 1997-1998, Conway Maritime Press, 1997, ISBN 0-85177-722-8
- Zvonimir Freivogel, Achille Rastelli, Adriatic Naval War 1940-1945, Despot Infinitus, 2015, ISBN 978-953-7892-44-9