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Sum-free set

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

加法的組み合わせ論英語版(additive combinatorics)や加法的数論英語版(additive number theory)では、アーベル群 G の部分集合 A が、sum-free とは、sumset A互いに素であるときを言う。言い換えると、A が sum-free 集合とは、式 a + b = ca, b, cA では解を持たない場合を言う。

例えば、奇数全体からなる集合は、整数全体からなる集合の sum-free(部分)集合であり、N が偶数のとき、集合 {N/ 2 + 1 , ..., N} は、集合 {1, ..., N} の大きな sum-free 部分集合となる。フェルマーの最終定理は、n > 2 のときに、0 を除く全ての整数の n 乗からなる集合は、整数の sum-free 部分集合であることと言うことと同じである。

sum-free(部分)集合についてのいくつかの基本的疑問は、下記のような疑問がある。

  • 整数 N に対して、{1, ..., N} の sum-free 部分集合はどれくらい存在するのか?ベン・グリーン (Ben Green) は、[1] で、カメロン・エルデシュ予想英語版(Cameron–Erdős conjecture)の予想のとおり であることを示した[2]。(スローンの A007865 も参考。)
  • アーベル群 G はどれくらい sum-free(部分)集合をもっているのか?[3]
  • アーベル群 G の持つ sum-free で最も大きな(部分)集合のサイズはいくつか?[3]

sum-free(部分)集合が極大とは他のsum-free(部分)集合の真部分集合ではないものを言う。

参考文献

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  1. ^ Ben Green, The Cameron–Erdős conjecture, Bulletin of the London Mathematical Society 36 (2004) pp.769-778
  2. ^ P.J. Cameron and P. Erdős, On the number of sets of integers with various properties, Number theory (Banff, 1988), de Gruyter, Berlin 1990, pp.61-79
  3. ^ a b Ben Green and Imre Ruzsa, Sum-free sets in abelian groups, 2005.