Socket AM3+
ソケット形式 | PGA-ZIF |
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チップ形状 | PGA |
接点数(ピン数) | 942 |
FSBプロトコル | HyperTransport 3.x |
FSB周波数 |
システムクロック 200 MHz 最高 3.2 GHz までの HyperTransport |
採用プロセッサ |
AMD FX AMD Opteron 32xx/33xx |
この記事はCPUソケットシリーズの一部です |
Socket AM3+(ソケット エイエムスリー プラス)は、AMDのCPUで使用するCPUソケットであり、Socket AM3の後継のソケットである。2011年 Q3発売の Bulldozerのために設計された。AM3+では、DDR3 SDRAMがサポートされている。
Socket AM3からの変更点
[編集]最も大きな変化はDDR2 SDRAMのサポートが削除されたことであり、AM3+対応のマザーボード・CPUの双方がDDR3 SDRAM専用となった。また電力効率向上のためにVID信号(CPU電圧制御信号)クロックが400kHzから3.4MHzへ高速化されており、電流容量も110Aから145Aへ増大した。またAM3よりもピン穴の径が拡大されている[1]。 AM3およびそれ以前のソケットとの区別をつけやすくするため、AM3+では黒いソケットが採用されている。この黒いソケットそのものの名称は「AM3b」である。
互換性
[編集]Socket AM3からソケットの接点が1つ増えて942接点となっているがCPU側のピン数は938本のまま変更はなく、従来のAM3対応Phenom IIやAthlon IIなどはAM3+対応マザーボードでも動作する。また、各マザーボードメーカーは一部機能が制限されるがBIOSアップデートによって一部のAM3+対応CPUをAM3対応マザーボードで動作させることを可能とした。一方、先述の通りDDR2 SDRAMのサポートが削除されたためAM2+以前のDDR2系のシステムではAM3+対応CPUは動作せず、その逆も同様である。簡単にまとめると、
- AM3プロセッサはAM3+マザーボードで動作する。
- AM3+プロセッサはAM3マザーボードで条件付きで動作する(対応状況の確認が必要)。
- AM3+プロセッサはAM2+およびAM2マザーボードで動作しない。
- AM2+およびAM2プロセッサはAM3+マザーボードで動作しない。
但し特殊な製品として、AM2世代のチップセットとDDR2 SDRAM・DDR3 SDRAM双方のメモリスロットを組み合わせ、CPUソケット部品のみ黒いAM3bソケットを使用したものがある。このような製品はHyperTransportのクロック周波数が1GHzまでであるなど仕様としてはAM2そのものであり、ソケットがAM3bであってもAM3+マザーボードと呼べるものではない。このマザーボードはAM2からAM3+までのあらゆるCPUに対応するが、AM2以外のプロセッサを取り付けてもHyperTransportの遅さがボトルネックになり本来の速度で動作しない。またAM2やAM2+プロセッサでDDR3 SDRAMを使用したり、AM3+プロセッサでDDR2 SDRAMを使用できるようになるわけではなく、使用するCPUが対応するメモリだけが使用できる[2]。
出典
[編集]- ^ Bulldozerアーキテクチャ徹底解説 DOS/V POWER REPORT 2011年12月号
- ^ N68C-GS FX 商品ページ ASRock社サイト(英語)
外部リンク
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