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スティールダイバー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
STEELDIVER SUBWARSから転送)
スティールダイバー
Steel Diver
ジャンル アクション
対応機種 ニンテンドー3DS
開発元 ヴィテイ
任天堂
発売元 任天堂
プロデューサー 杉山直
ディレクター 今村孝矢
プログラマー ジャイルズ・ゴダード
音楽 朝日温子
峰岸透
人数 1 - 2人
メディア 3DSカード
発売日 アメリカ合衆国の旗 2011年3月27日[1]
欧州連合の旗 2011年5月6日 [1][2]
日本の旗 2011年5月12日[3]
対象年齢 CEROA(全年齢対象)[3]
ESRBE10+(10歳以上)[4]
PEGI7 [2]
USK12(12歳未満提供禁止)[5]
コンテンツアイコン ESRB: Mild Violence[4]
PEGI: Violence[2]
売上本数 日本の旗 53,593本[6]
テンプレートを表示

スティールダイバー』(STEELDIVER、欧米表記:Steel Diver)は、2011年5月12日任天堂より発売されたニンテンドー3DS用のアクションゲームである。プレイヤーは自分の潜水艦を操作し、敵艦船からの攻撃をかわしながら、魚雷で撃沈することが目的となる。操作は基本的にタッチペンとジャイロセンサーを使用する。一部の操作はボタンで代用することが可能となっている。

開発経緯

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もともとはニンテンドーDS用に開発されていたタイトルであり、2004年のE3に参考出品されていた[7]。当初は後述の「潜水艦モード」のみであり、参考出品後は開発が停滞していたが、ニンテンドー・オブ・アメリカの支持を受けたことでニンテンドーDSiウェア用に開発が進められ、その途中で「潜望鏡モード」と「海戦モード」を加えてパッケージ用ソフトとして発売されることになった[8]。さらにその後宮本茂ニンテンドー3DSの立体表示と相性が良いと判断したため3DS用ソフトに変更された。宮本は開発途中に変更指示を出すと中途半端になるとして、意図的にDS版完成直前にて3DSへの変更を伝えた[9]

2013年6月に宮本茂がニンテンドー3DSの海外ロンチタイトルであった「STEELDIVER」を任天堂では初めてのF2Pタイトルになる可能性をIGNのインタビューで明かし[10]、2014年2月14日にニンテンドーeショップで「STEELDIVER SUBWARS」の配信が開始された。2014年6月に配信したVer2.0により仮入隊版のみ無料ではあるが1日の取得制限があるゲームコインを消費する仕様へ変更されたため、厳密にはF2Pタイトルではなくなっている(詳細はアイテム課金の項目を参照)。のちにVer4.0でゲームコイン消費を廃止した。

ストーリー

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時は19XX年、ある軍事国家が弱小国家への侵攻を企てていた。これに対し各国は軍事国家の野望を食い止めるべく、精鋭乗組員を集めた極秘潜水艦部隊を組織する。プレイヤーは後に「STEELDIVER」と呼ばれるようになるその部隊の一員として、潜水艦乗りの誇りを賭けた戦いに身を投じる事となる。

ステージ
  • ミッション01 前進基地
  • ミッション02 密林地帯
  • ミッション03 海底洞窟
  • ミッション04 深深度
  • ミッション05 敵艦隊の海
  • ミッション06 北極圏
  • ミッション07 敵本拠地 潜入

ゲームモード

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潜水艦モード
横スクロールのシューティングゲームで、真横からの視点でミッション遂行をめざすモード。敵の攻撃や地形を避けながら先へ進んでいくことになる。ダメージを受け、浸水すると操作不能となるため浸水箇所をタッチして修理する。
選択可能な潜水艦
  • マナティ ND-01:小型で小回りのきく操作性を重視した潜水艦。上方にも魚雷を発射可能。
  • ブルーシャーク ND-03:操作と攻撃が平均的なバランス型潜水艦。2発の魚雷と傾斜を変えられるハンドルが装備されている。
  • サーペント ND-05:攻撃力と耐久性を重視した重量級潜水艦。4発の魚雷を装備し、最大火力。
潜望鏡モード
潜望鏡から外を覗いた視点で操作し、敵の方角を確認しながら攻撃と防御を使い分けて戦う。ジャイロセンサーを使用しており、プレイヤーが向きを回転させるのと連動してゲーム画面の視点も回転するようになっている。
海戦モード
お互いの位置が分からない状態でスタートし、探りあいながら戦う戦略シミュレーションゲーム。対人戦も可能。

発売延期

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当初は2011年3月17日に日本での発売を予定していたが、発売直前となった3月15日に発売を延期することが発表された[11]

最初の発売日時点におけるテレビCMでは、ゲーム映像を流すもの以外にお笑いコンビスリムクラブが潜水艦のクルーに扮するものが放送されていたが、発売延期に伴って放送中止となり、発売日の再決定後に放送されたCMはゲーム映像のものだけとなりスリムクラブのCMは放送されなかった。

スティールダイバー サブウォーズ

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スティールダイバー サブウォーズ
Steel Diver: Sub Wars
ジャンル FPS
対応機種 ニンテンドー3DS
開発元 ヴィテイ
任天堂
発売元 任天堂
プロデューサー 杉山直
ディレクター 今村孝矢
プログラマー ジャイルズ・ゴダード
音楽 永田権太
朝日温子
峰岸透
バージョン 4.1
人数 1 - 8人
メディア 3DSダウンロード
発売日 アメリカ合衆国の旗欧州連合の旗 2014年2月13日
日本の旗 2014年2月14日
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
ESRBE10+(10歳以上)
PEGI7
USK12(12歳未満提供禁止)
コンテンツアイコン ESRB: Fantasy Violence
PEGI: Violence
その他 拡張スライドパッド対応(3DS/3DS LL)
テンプレートを表示

スティールダイバー サブウォーズ』(STEELDIVER SUBWARS、欧米表記:Steel Diver: Sub Wars)は、ニンテンドー3DS用ソフトとして2014年2月14日に配信開始された。ゲームシステムは、アクションゲームだった前作『スティールダイバー』とは違いFPSとなっている。ローカル通信とインターネット通信で最大4対4の対戦が可能。

ソフトのダウンロードは無料だが、初期状態では「仮入隊」という扱いで、シングルモードでプレイ可能なミッションは2つまで、使用可能な潜水艦は2隻まで(後述の有料潜水艦の購入・使用は可能[注 1])の制限がかけられている。料金を支払い正式版をダウンロードすることで「正規入隊」となり制限が解除される。

2024年1月に2023年9月4日から行っていた緊急メンテナンスでの復旧の見込みが立たないため、オンラインサービスの終了を発表[12]

アップデート

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過去に5度、アップデートが行われている。最新はVer.4.1[13]

Ver 1.1(2014年3月14日配信開始)
  • モールスチャット(モールス信号を用いたテキストチャット)の仕様変更とルームの閉鎖
    • 対戦ロビーでのチャット時間の短縮(2分から1分)と連続送信を防ぐため送信後のインターバル(3秒)を追加。
    • 利用者の一部によるマナー違反のためチャットルームは閉鎖された。
  • インターネットモードの安定性の向上
    • サーバ側のエラーによってリセットされていた連勝数が引き続きカウント可能になった。(プレイヤー側が接続を切断するとリセットされる)
  • 一部潜水艦の性能修正。
Ver 2.0(2014年6月3日配信開始)
  • レベルアップ時に入手可能な潜水艦3隻、ショップ購入可能な潜水艦10隻追加(正規入隊版のみ)。
  • インターネットモードプレイ時、毎回ゲームコインを2枚消費(仮入隊版のみ)。
  • マルチプレイの新ステージ「北極圏」追加。
  • 通常魚雷の航行能力と攻撃力上昇。
  • スキルマッチバトルでも連勝ボーナスが発生。
  • スキルマッチバトルではレベル30~99のプレイヤーはレベル差に関わらずマッチング可能。
  • ランダムバトルのロビーで参加者のレベルを表示されなくなった。
  • 味方を攻撃した場合、警告を表示するようにし、命中ポイントも減点。
  • 一部潜水艦の性能修正。
Ver 3.0(2014年8月6日配信開始)
  • 3DS本体に登録されたフレンド同士のインターネット通信対戦が可能(正規入隊版のみ)。
  • フレンド対戦、ローカル通信対戦専用ステージ「水中リング」、「海中プラント」追加。上記フレンド対戦でも選択可能予定。ローカル通信対戦のプレイ回数入手可能潜水艦3隻追加[注 2](正規入隊版のみ)。
  • マスカー時に後方へ機雷発射や味方を回復するなどの新能力を持った8名の新規クルー追加(正規入隊版のみ)。
  • インターネットモードプレイ時、毎回ゲームコインを2枚消費から1枚消費に変更(仮入隊版のみ)。
  • 潜水艦ショップの入店(仮入隊版のみ)。
  • 味方を誤射、衝突、機雷によるダメージを0に変更。
  • モールスチャット時における本体十字キーによる定型文表示に対応。
  • 遠距離ヒット時の命中ポイントが3倍に変更。
  • 溜め撃ち(押しっぱなし)で発射した魚雷の速度を1.25倍に変更。
  • クルー「千里眼」「修理上手」の性能を向上。
  • 一部潜水艦の性能修正。
Ver 4.0(2014年12月3日配信開始)
  • インターネットモードプレイ時のゲームコイン消費を廃止(仮入隊版のみ)。
  • 潜水艦セレクト画面に「改造」メニュー追加。潜水艦ごとに異なっているクルー枠を、有料で6枠に拡張可能。
  • 潜水艦の潜水浮上時の傾斜角度の調整。
  • 耐久力6以上の防御力調整。
  • シングルミッションでの既入手クルーの出現停止。
  • スキルマッチのマッチングにLV30~LV49を追加。
  • 巨大温泉の潜水艦初期配置をバージョン1.0状態に変更。
  • 敵撃沈後にダメージを受ける不具合修正。
Ver 4.1(2014年12月17日配信開始)
  • Ver4.0で行われた潜水艦の潜水浮上時の傾斜角度の調整をVer3.0状態に戻した。

購入可能な潜水艦

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2014年2月14日配信
2014年6月3日配信

ゲームモード

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マップ上ではクルーが漂流していることがあり、救助後にミッションクリアすることでクルーリストに追加され、搭乗させることで潜水艦の性能が変化する(潜水艦の性能によって異なるが最大5人まで搭乗可能)。シングルミッションやマルチプレイでの条件を満たすことでデザインパターンが入手でき、外見のカスタマイズとカラーリングの変更も可能となる。

潜水艦の仕様
  • 近距離射程攻撃型潜水艦:魚雷の色はピンク。攻撃力が弱く射程も短いが連射に優れる(連射速度3秒)。[独自研究?]
  • 中距離射程汎用潜水艦:魚雷の色はイエロー。攻撃力も射程も連射も普通(連射速度4秒)。[独自研究?]
  • 長距離射程支援型潜水艦:魚雷の色はホワイト。攻撃力が高く射程も長いが連射が苦手(連射速度5秒)。[独自研究?]
マルチプレイ
4対4の最大8人でブルーチームとレッドチームでチームバトルを行うモード。
制限時間内に敵チームを撃沈すると勝利。マップは対戦時に海溝、海中基地、海中洞窟、海底遺跡、巨大温泉、巨大水槽、巨大石柱、巨大プール、諸島、Ver.2.0から追加された北極圏の全10ステージ中からランダムで決定される。制限時間を過ぎても両チームが生き残っていた場合は艦数の多いチームが勝利。同数なら引き分け。両チーム最後の生き残りが同時に撃沈した場合も引き分けとなる。Ver.2.0までは同士討ちも可能でそれによる撃沈もあったが、Ver.3.0以降は味方に対してのダメージが0になり発生しなくなった。
インターネットモード
インターネットを通じて対戦するモード。開始前に世界中のプレイヤーと対戦する「世界」か国内のプレイヤーと対戦する「国内」かを選択する。バトルで勝利すると戦歴カードのポイントが増え、一定値を超えるとレベルアップして新しい潜水艦やデザインパターンが入手できる。
ランダムバトル
プレイヤーのレベルに関係なくマッチングするモード。連勝すると連勝ボーナス(敵に命中した魚雷数×10-味方に命中させた魚雷数*10、敵潜水艦の撃破数×20、味方潜水艦の生存数×20を全て加算した獲得ポイントを連勝数で乗算する})が発生する[注 3]。最大連勝記録は戦歴カードに記載されるほかに自分の潜水艦側面にも描かれる。
スキルマッチバトル
レベルの近いプレイヤー同士でマッチングするモード。獲得ポイントは上記と同様[注 4]。またレベル50から99[注 5]のプレイヤーはレベル差に関わらずマッチングする。
フレンド
インターネットを通じて、3DS本体に登録されたユーザー「フレンド」と対戦するモード。ローカル通信とほぼ変わらないが、モールスチャットが可能。ステージ設定等は、最初に入ったプレイヤーが行う。
モールスチャット(閉鎖)
マッチング前の専用ロビーでモールスチャットが可能だった。Ver.1.1で閉鎖され、メニュー画面に表示されなくなった。
ローカル通信
本体を持ち寄ってチームバトルを行うモード。グループを作るか「グループに参加する」を選択後、メンバー全員の準備ができ次第開始される。
シングルプレイ
様々な条件のある7つのミッションをクリアしていくモード。各ミッションはLV3まであり低レベルのミッションをクリアすると次のレベルのロックが解除される。ミッションをクリアすると丸型の勲章が、難度の高い条件を満たしてクリアすると星形の上位勲章が授与される。勲章が増えることで新たなミッションが追加され、上位勲章が増えると新たな潜水艦やデザインパターンが入手できる。

脚注

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注釈

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  1. ^ Ver.3.0以前は仮入隊での潜水艦の購入はできなかった。
  2. ^ プレイ回数はVer2.0からカウントされ、条件を満たしていればVer3.0にアップデート直後から使用可能。
  3. ^ 当初は敗戦しなくても通信エラーなどで通信が途絶すると連勝記録は0に戻ってしまう不具合があったがVer1.1で解消された。
  4. ^ Ver.2.0以前は連勝ボーナスが発生しなかった。
  5. ^ Ver.4.0以前はレベル30から99。

出典

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  1. ^ a b Corbie Dillard (2011年3月31日). “Steel Diver Review (3DS)” (英語). Nintendo Life. Hookshot Media. 2024年3月26日閲覧。
  2. ^ a b c Steel Diver”. Nintendo 3DS Games. Nintendo UK. 2024年4月1日閲覧。
  3. ^ a b スティールダイバー”. ニンテンドー3DS ソフトウェア. 任天堂 (2011年5月12日). 2023年4月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月1日閲覧。
  4. ^ a b Steel Diver Nintendo”. ESRB. Entertainment Software Association. 2024年4月1日閲覧。
  5. ^ Steel Diver”. Nintendo 3DS Spiele. Nintendo DE. 2024年4月1日閲覧。
  6. ^ 『ファミ通ゲーム白書2013 補完データ編(分冊版)』エンターブレイン、2013年。 
  7. ^ 社長が訊く『ニンテンドー3DS』 発売前に宮本さんに、訊いておきたいこと。 4. なぜいま『STEELDIVER』を?”. 任天堂 (2011年3月2日). 2011年3月2日閲覧。
  8. ^ 社長が訊く『STEELDIVER』2. 陸海空を完全制覇”. 任天堂 (2011年5月10日). 2011年5月10日閲覧。
  9. ^ 社長が訊く『STEELDIVER』5. 回転イスで遊ぶ。人対人で遊ぶ。”. 任天堂 (2011年5月10日). 2011年5月10日閲覧。
  10. ^ ゲーム 任天堂初のF2Pは『STEELDIVER』 ― 宮本茂氏が海外メディアに明かす”. iNSIDE (2013年6月19日). 2014年3月1日閲覧。
  11. ^ 「スティールダイバー」の発売日が5月12日に決定。潜水艦を操って3つのゲームモードに挑め”. 4Gamer.net. Aetas (2011年4月12日). 2023年4月1日閲覧。
  12. ^ 『STEELDIVER SUBWARS』オンラインプレイサービス終了のお知らせとお詫び”. 任天堂 (2024年1月24日). 2028年8月29日閲覧。
  13. ^ 任天堂株式会社 STEELDIVER SUBWARS 更新データ配信のお知らせ”. 任天堂 (2014年6月3日). 2019年2月2日閲覧。

関連項目

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レーダーミッション
1990年に任天堂より発売されたゲームボーイ用ソフトで、『スティールダイバー』の海戦モードの原型となった。
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
for Nintendo 3DS / Wii U』及び『SPECIAL』に「ブルーシャーク ND-03」をモチーフとした射撃アイテムが登場。徐々に加速する魚雷弾を発射する。同じ射撃アイテムである「レイガン」に比べると弾数は少ないが、攻撃力が強い。また、『for Nintendo 3DS / Wii U』では観賞用フィギュアとしても登場する。

外部リンク

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