SR2201
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SR2201は、日立のスーパーコンピュータである。日立のウェブページではスーパコンピュータではなく並列コンピュータとしている。
概要
[編集]筑波大の並列計算機研究であるPACSシリーズの「CP-PACS」の商用量産モデルでもある。
性能について日立は、1台あたり約19GFLOPS、ハイエンドモデルではそれの2048台並列で約600GFLOPSとしている[1]。1996年6月にTOP500の一位になった。
前述のように、日立が「並列コンピュータ」としているのは、同社がスーパコンピュータとしていた「HITAC Sシリーズ」[2]のベクトル計算機から、超並列方式へと転換を図ったモデルであるためと思われる。ただし、本機以降の日立SRシリーズは、スカラプロセッサをそのまま使うのではなく、PACSプロジェクトの一環[3]として研究・開発・設計された、従来のベクトル計算機用のプログラムを大きな改造無く、性能低下を少なく抑えて実行できる、「PVP-SW」と称する「擬似ベクトル機能」を追加する改造を加えたスカラプロセッサを使用し、ベクトル時代からのユーザの利便とプログラムの性能を考慮している。
注
[編集]- ^ 並列コンピュータ HITACHI SR2201(日立)
- ^ 最後のモデルは HITAC S-3800
- ^ 具体的には、筑波大学(元日立)の中澤喜三郎(CP-PACS全体も率いていた)らによる。