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SPRESENSE

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
SPRESENSE
主なメーカー ソニー
種類 シングルボードコンピュータ
プロセッサー ARM Cortex-M4F (6コア)

SPRESENSE(スプレッセンス)は、ソニーセミコンダクタソリューションズが開発したIoT用のボードコンピュータである。Arduinoの標準APIと互換性があり[1]、低消費電力、GNSS受信機能、ハイレゾ対応オーディオコーデック搭載などを特徴とする[2]

2018年7月31日にメインボードと拡張ボードが発売され、その後、カメラボード(2018年10月)[3]、LTE拡張ボード(2019年12月)[4]、HDRカメラボード(2022年4月)[5]、GNSSアドオンボード(2023年7月)[6]が発売されている。

概要

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開発時の名称はSPRITZERで、2017年8月に開催されたMaker Faire英語版 Tokyo 2017で初披露された[7][8]

2018年5月14日にSPRESENSEと改称された[9]

活用事例

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月面探査ローバーSORA-Qのメインボード、カメラボードとして使用された[10][11]

仕様

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メインボード
型名 : CXD5602PWBMAIN1[12]
サイズ : 50.0 mm x 20.6 mm[12]
プロセッサー : ARM Cortex-M4F x 6コア[12]
最大駆動周波数 : 156 MHz[12]
SRAM : 1.5 MB[12]
フラッシュメモリー : 8 MB[12]
デジタル入出力 : GPIO, SPI, I2C, UART, I2S[12]
アナログ入力(A/Dコンバータ) : 2 ch (0.7 V range)[12]
測位衛星システム : GPS, GLONASS, BeiDou, Galileo, QZSS, SBAS[12]
カメラ入力 : 専用パラレルインターフェース[12]
拡張ボード
型名 : CXD5602PWBEXT1[12]
カメラボード
型名 : CXD5602PWBCAM1[12]
LET拡張ボード
型名 : CXD5602PWBLM1[12]
HDRカメラボード
型名 : CXD5602PWBCAM2W[12]
GNSSアドオンボード
型名 : CXD5602PWBGNSS1W[12]

開発環境

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  • Arduino IDE[1]
  • Spresense SDK - NuttX英語版が提供しているビルド環境(GNU Make)をベースとしたソニー独自の開発環境[1][13]

関連書籍

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  • 太田義則 著『SPRESENSEではじめるローパワーエッジAI』 オライリー・ジャパン、2022年2月28日、ISBN 978-4873119670[14]

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b c Spresense について”. ソニーの開発者ポータル. 2024年3月10日閲覧。
  2. ^ 山崎健太郎 (2018年7月25日). “ハイレゾプレーヤーを自作!? ソニーのボードコンピュータ「SPRESENSE」が凄い”. AV Watch. 2024年3月8日閲覧。
  3. ^ 低消費電力のIoT向けスマートセンシングプロセッサ搭載ボード「SPRESENSE™」を商品化”. ソニーグループポータル (2018年8月30日). 2024年3月8日閲覧。
  4. ^ 北川研斗 (2019年12月9日). “ソニー、水道やガスの自動検針を実現する「SPRESENSE」シリーズのLTE拡張ボードを発売へ”. ケータイWatch. 2024年3月8日閲覧。
  5. ^ IoT向けスマートセンシングプロセッサ搭載ボード「SPRESENSE™」のハイダイナミックレンジ対応カメラボードを商品化”. PR TIMES (2022年4月26日). 2024年3月8日閲覧。
  6. ^ 馬本隆綱 (2023年7月26日). “低消費電力で高精度のGNSSアドオンボードを発売”. EE Times Japan. 2024年3月8日閲覧。
  7. ^ SPRITZERがIoTを拓く。ソニーが新しいプラットフォームを提案”. APS. インスケイプ株式会社 (2017年8月30日). 2024年3月10日閲覧。
  8. ^ 海上忍 (2017年8月8日). “【レポート】ソニーの「SPRITZER」は“ハイレゾ・レディ”なシングルボードコンピューターだった!”. PHILEWEB. 2024年3月8日閲覧。
  9. ^ 2017|製品情報更新のご案内”. ソニーセミコンダクタソリューションズグループ. 2024年3月8日閲覧。
  10. ^ 大塚実 (2022年6月19日). “直径8cmの月面ローバー「SORA-Q」が一般初公開、商品化の計画もスタート!”. TECH+. マイナビ. 2024年3月8日閲覧。
  11. ^ 月面で自律走行&撮影に成功 直径8センチの小型ロボ「SORA-Q」は玩具技術の結晶”. Yahoo!ニュース (2024年3月5日). 2024年3月8日閲覧。
  12. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 製品仕様”. ソニーの開発者ポータル. 2024年3月10日閲覧。
  13. ^ 大原雄介 (2021年5月10日). “ソニーの「Spresense」が採用するオープンソースRTOS「NuttX」とは”. MONOist. 2024年3月10日閲覧。
  14. ^ ソニーの開発ボードによるIoT組み込みAIを解説、「SPRESENSEではじめるローパワーエッジAI」発刊”. fabcross. MEITEC CORPORATION (2022年2月17日). 2024年3月10日閲覧。

外部リンク

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