コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

SKELETONICS

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
株式会社ロボットライド
Robot Ride,Inc.
SKELETONICSを着用した画像
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
192-0154
東京都八王子市下恩方町1100−16
設立 2021年10月
業種 機械
法人番号 7010101014890
事業内容 大型外骨格の開発・レンタル・販売
代表者 代表取締役 宮本 大輔
資本金 500万円(2022/9/30時点)
外部リンク https://skeletonics.com/
テンプレートを表示

SKELETONICS(スケルトニクス)とは、株式会社ロボットライドが製造・販売[1]を手掛ける三次元の閉リンク構造などで構成された巨大外骨格デバイスの名称[2][3]

概要

[編集]

スケルトニクスは、手・腕・足などの装着部位の動きに追従して動く「拡大リンク機構」を用いて、「人体を拡張」するギアである。装着者を覆う形でユニットが配置され、内部に乗り込み、腕・手・指先・背中・腰・足を接続することで外骨格の操作が可能となっている。最初期は、阿嘉倫大の設計による端材を使った片腕のプロトタイプにより検証を行い、全身が操作可能なモデルを開発した[4]

一見スケルトニクス本体の操作は難しく見えるが、外骨格は三次元の閉リンク構造により装着者の動きに連動するため、操作性は高い。また、スケルトニクス本体には、多数のリンク機構が搭載されており、精密な動きも可能となっている。一般的なパワードスーツとは異なり、スケルトニクス本体には電力は搭載されておらず、人力での操作を行う。本体サイズは、全高約3メートル、重量は約40キログラム[5]

社名・製品名となっているスケルトニクスの語源は、"Skeleton"(骨格)と"Mechanics"(構造)を組み合わせた造語である[6]。受賞歴として、グッドデザイン賞[7]、文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦[8]、Todai to Texas Project SWSX[9]がある。

 最初期は、沖縄高専卒業メンバーの課外活動として運営されていたが、2013年にスケルトニクス株式会社を設立し法人化。2021年10月に株式会社ロボットライドに事業が譲渡され現在に至る。

製品

[編集]
スケルトニクス・初号機 SK-001
スケルトニクスとして発表した最初の外骨格。
スケルトニクス・リメイク SK-002
初号機モデルをチューンナップした外骨格。白と黒の2色が存在する。
スケルトニクス・プラクティス SK-004
市販型の外骨格。初号機よりも機能やデザインが洗練され、搭乗時の負担も軽減。初号機に比べ、搭乗可能時間が6倍となった。
MPS-15sk "Multi"
造形作家の池内啓人とのマッシュアップにより作られた外骨格。コンセプトは「メイドの機能拡張」。
スケルトニクス・アライブ SK-005
よりさまざまな操作が可能になった外骨格。上半身と下半身の同時接続で詳細な動作が可能になったが、搭乗負担もさらに軽減。搭乗可能時間は1時間を超える。

関連項目

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ 搭乗型ロボット「スケルトニクス」、1000万円で一般向けオーダーメイド販売開始 | ロボスタ - ロボット情報WEBマガジン」『ロボスタ』。2018年4月9日閲覧。
  2. ^ “搭乗型ロボが“再起動”−スケルトニクス、重さ克服へ新計画”. 日刊工業新聞電子版. https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00420917 2018年4月9日閲覧。 
  3. ^ 企業案内|スケルトニクス株式会社 - 外骨格ロボットの開発・製造”. スケルトニクス株式会社. 2018年4月10日閲覧。
  4. ^ 高専ロボコンに青春を捧げた若き技術者たちが、世界初の「搭乗型外骨格スーツ」を事業化。スケルトニクス代表・阿嘉倫大インタビュー」『bizpow(ビズポ)』2016年5月11日。2018年4月9日閲覧。
  5. ^ プロダクト|スケルトニクス株式会社 - 外骨格ロボットの開発・製造”. スケルトニクス株式会社. 2018年4月9日閲覧。
  6. ^ スケルトニクス プロジェクト (2012-11-27). 20120428 ニコニコ学会β スケルトニクス製作委員会. https://www.slideshare.net/skeletonics/20120428-15378499. 
  7. ^ 搭乗型外骨格 [スケルトニクス]”. Good Design Award. 2018年4月11日閲覧。
  8. ^ 歴代受賞作品, 文化庁メディア芸術祭. “スケルトニクス | 審査委員会推薦作品 | エンターテインメント部門 | 第17回 2013年 | 文化庁メディア芸術祭 歴代受賞作品”. 文化庁メディア芸術祭 歴代受賞作品. 2018年4月11日閲覧。
  9. ^ Todai to Texas Project | 東京大学 産学協創推進本部”. www.ducr.u-tokyo.ac.jp. 2018年4月16日閲覧。
  10. ^ 【TV出演】「王様戦隊キングオージャー」のロボのコックピットに使用されることになりました”. スケルトニクス公式HP. 2023年3月12日閲覧。

外部リンク

[編集]