SET-XV (航空機)
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SET-XVは、ルーマニアのSET社(Fabrica de Avioane Societatea pentru Exploatâri Technice)の設計した戦闘機。
概要
[編集]新しい国産戦闘機の設計作業は、エンジニアのゲオルギ・ゼムフェレスクによって1933年に始められた。翌年早くも原型機が初飛行した。この機体はフランス製ノーム・エ・ローヌ 9Krsdエンジンを搭載し、ヴィッカース製7.62 mm機銃2 門を搭載していた。SET-XVは、同じく国産のIAR-15やIAR-16とともに戦闘機の選定試験に入ることが予定されていた。しかしながら、ポーランドでPZL製の戦闘機P.11に関する試験が入念に行われた結果、軍ではまったく別の選択がなされた。ルーマニア航空隊の戦闘機としてはP.11が選出され、その派生型P.11fはルーマニア国内でもライセンス生産された。選定に漏れたSET-XVのその後については、まったく知られていない。
スペック
[編集]- 初飛行:1934年
- 翼幅:9.40 m
- 全長:7.00 m
- 全高:3.35 m
- 翼面積:18.65 m2
- 空虚重量:1150 kg
- 通常離陸重量:1550 kg
- 発動機:ノーム・エ・ローヌ 9Krsd レシプロエンジン × 1
- 出力:500 馬力
- 最高速度:340 km/h
- 最高速度(地表高度):286 km/h
- 巡航速度:264 km/h
- 実用航続距離:520 km
- 実用飛行上限高度:9,400 m
- 乗員:1 名
- 武装:ヴィッカース製7.7 mm機銃 × 2
外部リンク
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