コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

SCENE (ASKAのアルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ASKA > SCENE
『SCENE』
飛鳥涼スタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ポップ
時間
レーベル ポニーキャニオン AARD-VARK(1988年・1989年盤・1990年盤)
ヤマハミュージックコミュニケーションズ(2001年・2018年盤)
プロデュース 飛鳥涼・山里剛
チャート最高順位
飛鳥涼 年表
SCENE
(1988年)
SCENE II
1991年
ASKA 年表
Made in ASKA
2018年
SCENE - Remix ver. -

SCENEⅡ - Remix ver. -
(2018年)
ASKA CONCERT TOUR 2019 Made in ASKA -40年のありったけ- in 日本武道館
2019年
『SCENE』収録のシングル
  1. MY Mr.LONELY HEART
    リリース: 1987年9月21日
  2. MIDNIGHT 2 CALL
    リリース: 1988年7月21日
テンプレートを表示

SCENE』(シーン)は、飛鳥涼(現:ASKA)の1枚目のオリジナル・アルバムでもあり、本作の6曲目の楽曲でもある。1988年8月21日に発売された。発売元はポニーキャニオン

1989年3月21日GOLD CD1990年7月21日2001年8月22日CDとして、2018年11月21日には『SCENE - Remix ver. -』(シーン・リミックスバージョン)というタイトルでUHQ-CDによる再発売がされている。

背景・リリース

[編集]

ASKA(当時の表記名:飛鳥涼・RYO ASUKA)として初のソロ・アルバムである。

2005年11月23日の『SCENE III』発売と同日に、本作と『SCENE II』を収めたBOXセット『SCENE I & II limited edition』が期間限定で発売された。

2018年11月21日に本作の楽曲をリミックスして再発売され、ボーナストラックとして「大人じゃなくていい」のリミックスバージョンが収録された[3]

制作

[編集]

ASKAは、デビューして4・5年が経った頃からソロ・アルバムを作りたいと思っていたという。しかし、その頃はチャゲ&飛鳥の活動を行っていく中で、ASKAが先行してソロ活動する事を危惧するスタッフの意見があり、ASKAもそれに同意して、見送ってきた経緯があるという[4]

今回ソロ作品を発表したのは、CHAGE&ASUKAとしての楽曲の作風が、「フォーク演歌」と言われていた頃からポップス指向に変化してきた中で、初期からのファンに対して「自分の中には、こういうパイはいつでも持っていますよ。」というものを提示しようと制作したと述べている[4]

その後も制作背景は変わっていくが、『SCENE』と名のつくシリーズは1991年の『SCENE II』、2005年の『SCENE III』へと続き、ソロワークの軸のひとつとなる。

音楽性

[編集]

バラードを中心に構成されている本作は、収録曲数10曲のうち、5曲が他のアーティストに提供した楽曲のセルフカバーである。また、作詞:西條八十・作曲:服部良一の「蘇州夜曲」をカバーした楽曲も収録している。

ツアー

[編集]

2008年に行われたシンフォニック・コンサート『ASKA SYMPHONIC CONCERT TOUR 2008 "SCENE"』にも『SCENE』のタイトルが付けられたが、ASKAは「オーケストラから発するイメージが、"SCENE" という名にふさわしいと思った」と語っている[5]

収録曲

[編集]

一覧

[編集]

CD・CT版

[編集]
#タイトル作詞作曲編曲時間
1.伝わりますか飛鳥涼飛鳥涼十川知司
2.蘇州夜曲西條八十服部良一瀬尾一三
3.予感飛鳥涼飛鳥涼十川知司
4.MY Mr.LONELY HEART飛鳥涼飛鳥涼飛鳥涼・瀬尾一三
5.夢はるか(原案:立松和平)飛鳥涼飛鳥涼十川知司
6.SCENE飛鳥涼飛鳥涼十川知司
7.ふたり飛鳥涼飛鳥涼澤近泰輔
8.今でも飛鳥涼飛鳥涼近藤敬三
9.最後の場面飛鳥涼飛鳥涼雨水英司
10.MIDNIGHT 2 CALL飛鳥涼飛鳥涼平野孝幸・澤近泰輔
合計時間:

CD版 (Remix ver.)

[編集]
#タイトル作詞作曲編曲時間
1.伝わりますかASKAASKA十川知司
2.蘇州夜曲西條八十服部良一瀬尾一三
3.予感ASKAASKA十川知司
4.MY Mr.LONELY HEARTASKAASKAASKA・瀬尾一三
5.夢はるか(原案:立松和平)ASKAASKA十川知司
6.SCENEASKAASKA十川知司
7.ふたりASKAASKA澤近泰輔
8.今でもASKAASKA近藤敬三
9.最後の場面ASKAASKA雨水英司
10.MIDNIGHT 2 CALLASKAASKA平野孝幸・澤近泰輔
11.大人じゃなくていい(Bouns Track)ASKAASKAASKA・佐藤準
合計時間:

楽曲解説

[編集]
  1. 伝わりますか
    1988年にちあきなおみに提供した楽曲(アルバム『伝わりますか』収録曲)のセルフカバー。
    1984年にASKAが役者として初出演した、日本テレビ系ドラマ『友よ』の撮影時に滞在していたホテルで作られた楽曲である。
  2. 蘇州夜曲
    李香蘭(山口淑子)主演の映画『支那の夜』(1940年公開)の劇中歌として制作された曲のカバー。
    ASKAが子どもの頃から大好きだった曲で、坂本九の「上を向いて歩こう」とどちらを収録するか迷ったが、こちらが収録されることになった[6][7]
    2007年の「服部良一生誕100周年コンサート」出演時や、『第49回日本レコード大賞』にゲスト出演した際に、この曲を歌っている。
  3. 予感
    1985年に中森明菜に提供した楽曲(アルバム『BITTER AND SWEET』収録曲)のセルフカバー。
    1990年に、PanasonicのCMソングとなった「はじまりはいつも雨」であったが、当初タイアップの依頼があった時には、この曲が使用される予定であった。
  4. MY Mr.LONELY HEART
    1987年9月21日発売のソロデビュー・シングル。特に表記はないがアルバム・ミックス。
  5. 夢はるか
    シングル「MIDNIGHT 2 CALL」のカップリング曲
  6. SCENE
    (作詞・作曲:飛鳥涼 編曲:十川知司)
    本作のタイトル曲。
    2008年にリリースした配信限定ライブ・アルバム『ASKA SYMPHONIC CONCERT TOUR 2008 "SCENE" at The Bay (Singapore)』の1曲目にも収録されている。
  7. ふたり
    1988年に少年隊に提供した楽曲(シングル「ふたり」)のセルフカバー。
    提供曲だが、ASKA自身が歌うことを意識して書いた楽曲だとしている。
  8. 今でも
    1985年にテレサ・テンに提供した楽曲(アルバム『愛人』収録曲)のセルフカバー。
    テレサ・テンのアルバムでは「今でも…」という表記になっている。
  9. 最後の場面
    チャゲ&飛鳥のアルバム『INSIDE』をリリースした頃にコンサート用に作られた楽曲である。
  10. MIDNIGHT 2 CALL
    1988年7月21日発売の2枚目のシングル。1984年にシブがき隊に提供した楽曲(アルバム『純情元年五月五日 -LOVE from HONOLULU-』収録曲)のセルフカバー。シングル・ヴァージョンと違い、秒針のSEがイントロ前に10秒程ながれるが、2018年発売のリミックスバージョンでは、この音は省略されている。
  11. 大人じゃなくていい
    シングル「MY Mr.LONELY HEART」のカップリング曲。
    2018年11月21日の再発盤のみ収録した楽曲。リミックスバージョンで収録している。

参加ミュージシャン

[編集]
with THE ALPHA(#5)
  • Manipulator:浦田恵司、中山信彦、近藤敬三、澤近泰輔、十川知司

脚注

[編集]
  1. ^ SCENE - Remix ver. - オリコン 2018年11月28日閲覧
  2. ^ Billboard Japan Top Albums Sales 2018年11月28日付 Billboard JAPAN 2022年3月19日閲覧
  3. ^ 11/21(水)『SCENE-Remix ver.-』『SCENEⅡ-Remix ver.-』発売決定 Fellows ASKA Official Web Site 2018年9月12日閲覧
  4. ^ a b 「ASKA CONCERT TOUR GOOD TIME」 パンフレット内のインタビューより。
  5. ^ ABOUT ASKA SYMPHONIC CONCERT TOUR 2008 "SCENE" の項目を参照。
  6. ^ 別冊カドカワ 総力特集 CHAGE&ASKA』角川書店、2000年1月。 
  7. ^ 「上を向いて歩こう」は、その後2011年に発生した東日本大震災を受けて、チャリティー・シングルとしてカバーし配信限定でリリースした。また、2013年に一般発売した東日本大震災復興支援アルバム『「僕にできること」いま歌うシリーズ』にも収録されている。

外部リンク

[編集]