RippleAPI
RippleAPI(リップルエーピーアイ)とは、Ripple Consensus Ledger(以降、RCLと呼ぶ)の公式クライアントツールである。
オープンソースソフトウェアとしてGitHubにソースコードが登録されている。
現在のRippleAPIはJavaScriptでのみ利用可能である。以前は、RippleのAPIは3種類が提供されていたが、現在はECMAScript6(JavaScriptの標準)で記述されたツール群に統合されている[1]。リップルデベロッパーセンターリファレンスによるとECMAScript5でも動作可能である[2]。
RippleAPIは、非同期型のメソッドを実装しており、関数型プログラミングの様式が多く利用されている。
RippleAPIのメソッドは、処理結果等のデータの受け渡しにJSONスキーマを使用している。
主な用途
[編集]RippleAPIを使うと、以下のようなことができる。
- Rippleネットワーク上のサーバへデータの検索要求を出す
- RCLで取引を実行する(送金、注文、設定変更、リップルネットワーク上で新規アドレスを作成)。
- その他の機能(RCLへの接続/接続状態のチェック、サーバ情報の取得など)
RippleAPIの動作環境
[編集]ユーザーがRippleAPIを動作させるためには、以下のシステム環境を用意する必要がある。
Node.js
[編集]Node.js(ノードジェイエス)とは、「スケーラブルなネットワーク・プログラムを作成するための簡単な方法」を提供するために開発されたJavaScriptベースのWebサーバである[3]。
RippleAPIはNode.jsをベースにしたアプリケーションである。
Node Package Managerの利用
[編集]Node Package Manager(以降、npmと呼ぶ)は、Node.jsのモジュールを管理するためのツールである。
Node.jsはさまざまなバージョンのモジュールが公開されているが、npmを使用することでモジュールのインストールが簡易になる。
Node.jsベースのRippleAPIをユーザーの環境にインストールするために、npmは利用されている。
Babel
[編集]Babel(バベル)はJavaScriptのコンパイラ(プログラム言語変換ツール)である[4]。
ECMAScript6以降に導入された新機能や構文を、ECMAScript5相当の機能や構文に変換し、一般に普及しているウェブブラウザで実行可能にする。
ECMAScript6で記述されたRippleAPIの機能や構文をコンパイルするために使用する。
出典
[編集]- ^ 「Ripple Introduces New, Unified API for Consensus Ledger with Improved Source Code」 CHAIN FINANCE
- ^ 「RippleAPI Introduction」 Ripple Developer Center References
- ^ 「Node.js とは一体何か?」 IBM developerWorks
- ^ 「Babelで学ぶECMAScript6(入門編)」 CodeZine