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リーボック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Reebokから転送)
Reebok International Ltd.
種類
子会社
業種 繊維
スポーツ器具
前身 J.W. Foster and Sons
設立 1895年 (129年前) (1895)イングランドの旗 イングランドランカシャー州ボルトン
創業者 ジョセフ・フォスター
ジェフ・フォスター
本社
事業地域
Worldwide
主要人物
Matthew O'Toole (CEO)
製品 スポーツウェアスニーカー
ブランド
  • Reebok Classic
  • Reebok Freestyle
  • Reebok Nano
  • Reebok Princess
  • Reebok Pump
  • Reebok Ventilator
  • Reebok Zig
親会社 オーセンティック・ブランズ・グループ
ウェブサイト reebok.com

リーボック(Reebok International Limited、[ˈrbɒk])は、アメリカフットウェア衣料品会社。フィットネスランニングクロスフィットのスポーツウェア(衣料品やフットウェアを含む)を製造・販売している。

1900年創業のJ・W・フォスター社に端を発し、「THE PUMP TECHNOLOGY」「INSTA PUMP SYSTEM」や衝撃吸収の「DMX」「3DMX」の開発により「機能性の高い製品開発に長けた企業」という認知を得る。また、1980年代のフィットネスブームのきっかけとなったエアロビクスシューズ「フリースタイル」などのヒットによって、最盛期には北米の大手スポーツ用品ブランドの中で1、2位を争うまでの規模を誇った。2022年、ブランド管理会社オーセンティック・ブランズ・グループの子会社となった。

グローバルのブランドメッセージは「YOUR MOVE」。スポーツ用品を取り扱う以外に、フィットネスプログラムの提供なども行う(2009年に世界的エンターテイメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」と共同開発したジムワークアウトJukari Fit to Fly(ジュカリ・フィット・トゥ・フライ)」を発表[1])。日本国内では「タイカン」「リーボック・ハローキティ」など独自製品の開発・販売も行うとともに、消費者参加型のランニング・ウォーキングイベント「リーボック・ランナーズ」を開催する。

歴史

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社名になったリーボック(英名:ガゼル)

主なシューズ

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フリースタイル (FREESTYLE)

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1982年、アッパーに衣料用のガーメントレザー(天然皮革)を初めて採用したエアロビクスシューズ「フリースタイル」をリリース。これ以前に同競技の使用に満足できるシューズはなく、当時のエアロビブームとあいまって、リーボックを代表するヒット商品となった。また、当時タイアップ契約を結んでいた女優のシビル・シェパードが、鮮やかなオレンジのフリースタイルを履いて1985年エミー賞授賞式に出席して話題を呼んだことや[6]、ニューヨークのOLの通勤靴としても支持されたことなどをきっかけに「普段も履ける靴」という認知が広まった。これまでにも数多くのデザインが誕生しており、シンプルなものからポップ、さらには奇抜なものまでと、豊富なバリエーションにより幅広いターゲットやさまざまな利用シーンへの対応を可能にしている。

ザ・ポンプ (THE PUMP)

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1989年リリース。靴本体に装着されたポンプを指で押して空気を送り込む機構「THE PUMP TECHNOLOGY」を取り入れることで、足全体(ただし、つま先を除く)で高いフィット感が得られるとしたバスケットシューズが「ザ・ポンプ」。機構名がそのままモデル名となっている。発売当初、同様の機構を持つ他社製品の8〜10倍の売り上げを記録し[2]、当モデルのスマッシュヒットをきっかけにランニング・テニス・エアロビクス・クロストレーニング・アウトドアシューズでもTHE PUMP TECHNOLOGYを採用した製品がリリースされた。2009年には発売20周年を迎える。

インスタポンプ・フューリー (INSTAPUMP FURY)

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ポンプチェンバー(空気室)がアッパーの一部となることで、フィット感の向上と軽量化を達成したとする「INSTA PUMP SYSTEM」を発表。同機構を備えた「インスタ・ポンプ・フューリー」が、1994年にランニングシューズとして初登場した。機能とともに奇抜なデザインも消費者に受け入れられ、ナイキの「エア・マックス」とともに「90年代に興ったハイテクスニーカーブームの立役者」という評価を得る。現在もさまざまなデザインの製品がリリースされている。

タイカン(TAIKAN)

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2007年12月にリリースされたランニングシューズ「タイカン」は、日本陸上競技連盟女子長距離マラソン強化部長・金哲彦が推奨するランニング法「体幹ランニングをサポートするシューズ」というコンセプトのもとに開発された。シューズと走法のマスターで「地面からの反発力が利用できる」「脚の筋肉だけに負担が集中しないので足腰の故障が防げる」「体の筋肉をフル稼動できスピードアップする」「消費エネルギーが増えダイエットに効果的」という4つの効果[7]が得られるほかに、美しいランニングフォームが身につくとしている。

イージートーン (EASYTONE)

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美脚、ヒップアップなどの美容効果を前面に押し出した女性向けシューズ「イージートーン」を2009年2月に全世界に向けてリリース。ショッピングや通勤・通学、散歩など日常生活でのより多くのカロリー消費を可能にするとしている。最大の特徴は「バランスポッド」と呼ばれる空気が注入されたソールで、ソフトなクッションの上に載ったような微妙な不安定さは、ハムストリング筋、腓腹筋大臀筋など美脚、ヒップアップに欠かせない筋肉を鍛えるとしている。しかしアメリカ連邦取引委員会(FTC)は、リーボックが2009年から展開した「イージートーンを履いて歩くと、他の運動靴と比べヒップが28%引き締まり、腓腹筋の筋肉が11%多くつくことが証明された」という広告には科学的根拠がなく、機能を過大に表示していると指摘し、2011年9月にリーボックは2500万ドル(約19億円)を支払うことで和解した。リーボックはイージートーン製品を購入した人への返金に応じている。

スカイスケープ (Skyscape)

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わずか139 グラム*1 と、履いていることを思わず忘れてしまうような軽さを実現。マシュマロのようにふんわりとした新感覚のシューズで、アッパーはブラジャー素材で作られている。シームの少ない伸縮性に優れたストレッチ素材が足全体をやさしく包み込むと同時に、通気性にも優れている。また、ソールにもピローのようなクッション性の高い素材を使用し、長時間履いても快適な履き心地が持続。 また、ミランダ・カーを、グローバルアンバサダーに起用し、世界中で様々なプロモーションを実施。

ベンチレーター (VENTILATOR)

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ランニングの記録保持者だったエド・アイストーン氏とアルトゥーロ・バリオス氏を共同開発者に迎え、<より軽量&より速く走れるプロダクト>というテーマを追求して作られたランニングシューズ。日本語で「送風機」という意味の名称の通り、サイドに搭載されたウィンドウメッシュによって実現された高い通気性が特徴で、そもそも通気性がシューズのテクノロジーとして認識されていなかった当時においては、極めて斬新で高機能のランニングシューズとして存在感を示した。また、クッショニングには、NASAなどとともに高性能素材を開発していたHEXCEL社とリーボックが共同で開発した軽量の衝撃吸収素材「Hexalite(ヘキサライト)」を採用し、さらに土踏まずにあたるアーチ部分には耐久性の高い熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU)というプラスチックパーツを搭載することで、着地から蹴り出しの安定性を高めスムーズな足運びを実現。

ウェア

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タイカン

他のスポーツ用品ブランド同様、吸湿発熱・衣服内温度調整・帯電防止などの高機能繊維を多くの製品で採用している。競技カテゴリに分類される製品は「フィットネス」「ランニング」「バスケットボール」があり、このほかに「スポーツファッション」「ストリートファッション」など幅の広いカテゴリに分類される製品もある[8]。特徴的なものとしては「タイカン」のランニング時の姿勢をサポートするウェアや、「ハローキティ」や「シルク・ドゥ・ソレイユ」とのコラボ製品などが挙げられる。

ウェアの主な機能表示

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名 称 タグの色 概 要
PLAY SHIELD 外気に対して壁の役割を果たす表地と通気性が高く摩擦を抑える裏地などの採用により、悪天候下においてもユーザーの運動性能を最大限引き出すとした製品。
PLAY WARM 湿気の分散と熱エネルギーの消費を抑える機能・構造により、身体を暖かく衣服内環境を快適に保つとした製品。
PLAY DRY 汗や余分な熱の発散を促進することで、体力の消耗を抑えるとした製品。

リーボック・ハローキティ (Reebok×Hello Kitty)

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ハローキティ生誕35周年を記念して生れたコラボレーションライン。キャラクターやリボンをあしらった「リーボック・ハローキティ」を2009年9月にリリースした。スポーツカジュアルのラインナップには、「パーカー」「ワンピース」「Tシャツ」「パンツ」「シューズ」がある。販売は日本国内のみとなっている。

逸話など

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  • リーボックランナーズの初回イベントは2008年12月に神奈川県鎌倉市七里ヶ浜で行われた[9]

スポンサーシップ

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DR30 SkylineRS-Turbo
HR31 SkylineGTS-R
BNR32 SkylineGT-R
ネリー (ラッパー)
アンドリー・シェフチェンコ
スカーレット・ヨハンソン

※西暦は契約年
自動車競技

1988年
チーム ハセミモータースポーツ
ドライバー 長谷見昌弘/高橋健二
使用車両 DR30型日産・スカイラインRS-Turbo / HR31型日産・スカイラインGTS-R

1989年
チーム ハセミモータースポーツ
ドライバー 長谷見昌弘/アンデルス・オロフソン ※長谷見昌弘が、JTCシリーズチャンピオンを獲得。
使用車両 HR31型日産・スカイラインGTS-R

1990年
チーム ハセミモータースポーツ
ドライバー 長谷見昌弘/アンデルス・オロフソン
使用車両 BNR32型 日産・スカイラインGT-R

1991年
チーム ハセミモータースポーツ
ドライバー 長谷見昌弘/アンデルス・オロフソン ※長谷見昌弘が、JTCシリーズチャンピオンを獲得。
使用車両 BNR32型 日産・スカイラインGT-R

人物
2005年

  酒井“ウィリアム”悠真

2006年

2013年

2014年

2015年

2016年

組織・大会
2007年

2009年

2014年

不祥事

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2024年、B'z稲葉浩志とコラボしたスニーカーに製法不良がありリーボックはこれを認め謝罪した[19]。「インスタポンプフューリー94マグマ」を2万7500円で販売したが、中国製のものに不良品があった[19]

脚注

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  1. ^ a b リーボックとシルク・ドゥ・ソレイユによる女性のための革新的なジム・ワークアウト JUKARI(ジュカリ) Fit(フィット) to(トゥ) FLY(フライ) TM~パートナーシップによる新商品が3月下旬より発売~ , 2009年3月27日のリリース
  2. ^ a b c Reebok BRAND HISTORY BOOK
  3. ^ ナイキ社製の新ユニフォーム発表、選手たちがお披露目”. NFL JAPAN (2012年4月4日). 2012年4月4日閲覧。
  4. ^ 独アディダス、リーボックの売却を発表 不振挽回ならず”. AFP (2020年2月16日). 2021年2月16日閲覧。
  5. ^ アディダスがリーボックを最大2720億円で売却 フォーエバー 21買収のABGが買い手に”. FASHIONSNAP (2021年8月13日). 2021年10月16日閲覧。
  6. ^ FREESTYLE FOREVER! リーボック、大ヒットウィメンズシューズコレクションFreestyle(フリースタイル)25 周年記念イベントを開催 , 2007年5月3日のリリース
  7. ^ 講談社モウラ「東京マラソン、金哲彦 体幹ランニング特集」
  8. ^ Apparel Fall&Winter2009
  9. ^ 鎌倉でのランナーズイベントを撮影した動画
  10. ^ テニス界の新星ニコル・バイティソバ リーボックブランドパートナーへ , 2005年1月27日のリリース
  11. ^ スケートボート界へ参入 カリスマ スティービー・ウィリアムス リーボックブランドパートナーへ , 2005年1月27日のリリース
  12. ^ リーボックがグラミー受賞のラップスター、ネリーと契約 世界的に大活躍中のネリーがRbKブランドキャンペーン“I am What I am”に参加 , 2005年1月27日のリリース
  13. ^ リーボック、格闘家山本“KID”徳郁とパートナー契約締結 , 2006年11月27日のリリース
  14. ^ アンドリー・シェフチェンコがReebokと契約 Rbkが素顔のシェフチェンコの素顔を紹介 , 2006年9月5日のリリース
  15. ^ ティエリ・アンリがReebokのサッカーキャンペーンで世界の代表に アンリが素顔でReebokパートナーの本当の理由を語る , 2006年9月5日のリリース
  16. ^ リーボック、映画スター スカーレット・ヨハンソンとのパートナー提携 でセンセーショナルなファッション・コレクションSCARLETT "HEARTS" RBKを発表 , 2006年9月5日のリリース
  17. ^ 日本のバスケットボールを再興隆リーボックジャパンとストリートバスケットボールリーグ「LEGEND」が提携全国展開を全面サポート , 2007年4月10日のリリース
  18. ^ ReebokとUFCが画期的なアパレル契約をアナウンス UFC公式サイト 2014年12月1日
  19. ^ a b “リーボック、B'z稲葉浩志コラボスニーカー製法不良を謝罪「大変申し訳ありません」未使用で保管求める”. まいどなニュース. https://maidonanews.jp/article/15541880 2024年12月9日閲覧。 

関連項目

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プロダクト

その他

外部リンク

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Reebok Japan

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