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REAL-T

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
REAL-T
出生名 金拓也[1]
生誕 1996年
出身地 日本の旗 日本 大阪府生野区
ジャンル ヒップホップ
職業 ラッパー
活動期間 2019年 -

REAL-T(リアルティー)は、日本のラッパーである。

来歴

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1996年生まれ、大阪府生野区今里出身。在日コリアンであり、「ほぼ母子家庭」で、「寒い[注 1]」環境で生まれ育った[2]。地元の友人である、ラッパーのBYUNSUNG KIMの勧めで音楽をはじめ[3]2018年に友人であるTOUKIのブランドである「JOEMONTANA OGSH9」のイベントに飛び入り参加する[4]2019年9月6日に「REAL業界」をリリースする[5]。同曲は、彼が世に出した初の楽曲であり、留置所の中で書いたものだったという。REAL-Tはこの曲に自信を持っており、リリース前から「いける気しかしやんかった」と語っている[3]。2020年5月1日にビートメーカーのFEZBEATSとともにEP『REAL TAPE』をリリースする[6]

2020年8月末に生命身体加害略取逮捕監禁傷害の疑いで、他2人とともに逮捕された。所属する「リアルグループ」のリーダーと口論になった20代男性を公園に呼び出し、催涙スプレーを噴射したのち、車に押し込んで逮捕監禁し、八尾市内の山中において、金属バット状のもので被害者の頭部や顔面等を殴打し、刃物で両手の指を切るなどのリンチを加えたという[1]。このことについて、REAL-Tは「そこまで繋がってるんすよ。そうじゃなかったら、この流れおかしいですもんね」と、事件による逮捕は、ラッパーとして順調に成功してきた自らの人生の帳尻を合わせる運命的なものであったのではないかと語っている[4]。2021年4月23日に1stアルバム『業界』をリリースする[7]

人物

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MVでは食事をしているシーンが多く用いられるが、これは食事している際に取るコミュニケーションが好きであるからだという[8]。酒やたばこはほとんどしない。もとから食べることは好きだったが、2020年の逮捕と保釈以降は「入った時、絶対後悔するから」という理由から「ますます食べまくっている」という[4]

歌詞を書くことが日常生活の一部となっており、遊んでいるときもiPhoneで歌詞を書いているという[4]

音楽性

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二木信は、REAL-Tを、「舐達麻から起こったハスリングラップムーブメント再燃の流れ」のなかでも最も際どい表現をするラッパーとして挙げ、「聴く者に善悪の捉え返しの間を与えないほどの“リアルの強度”」と、「悪さの中にもユーモアがあって魅力的」な着眼点とワードセンスを評価している[9]

ディスコグラフィ

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タイトル 発売日 備考
REAL TAPE 2020年5月1日 [6]
業界 2021年4月23日 [7]

脚注

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注釈

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  1. ^ 「後ろめたいことがある、リスクがある」の意味(KAI-YOU 2021)。

出典

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  1. ^ a b ラッパーREAL-T、拉致・集団暴行で逮捕”. 音楽ナタリー (2020年9月4日). 2022年11月24日閲覧。
  2. ^ Jin DoggとREAL-Tを生んだ生野区に刻まれた、二重の差別の歴史”. KAI-YOU (2021年8月25日). 2022年11月24日閲覧。
  3. ^ a b 『街風』吹き荒れる生野区 Jin DoggとREAL-T、10年前の邂逅”. KAI-YOU (2021年8月18日). 2022年11月24日閲覧。
  4. ^ a b c d 「かっこいいと思えることを続けてきた」Jin DoggとREAL-Tが語ったヒップホップ”. KAI-YOU. 2022年11月24日閲覧。
  5. ^ REAL-T - " REAL業界 " (Official Music Video)”. Dex Filmz (2019年9月6日). 2022年11月24日閲覧。
  6. ^ a b REAL-T,FEZBEATZ / REAL TAPE - OTOTOY” (2020年5月1日). 2022年11月24日閲覧。
  7. ^ a b 注目ラッパーREAL-Tがアンダーグラウンドライフを綴った1stアルバム『業界』をリリースへ”. FNMNL (2021年4月19日). 2022年11月24日閲覧。
  8. ^ REAL–T INTERVIEW 漢 a.k.a GAMI”. 9SARI GROUP (2022年5月23日). 2022年11月24日閲覧。
  9. ^ パンチライン・オブ・ザ・イヤー2020 (前編) ZORNの大ヒット、BLMへの反応、舐達麻の変化……2020年を彩った数々のパンチライン”. 音楽ナタリー (2021年5月1日). 2022年11月24日閲覧。

外部リンク

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