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Rボート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

Rボート (Räumboot) は、第2次世界大戦においてドイツ海軍 (Kriegsmarine) が使用した小型・浅喫水の掃海艇である。一般には「機動掃海艇」と呼ばれる[1]

概要

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初期には排水量60トン程度であったが、装備の追加等により次第に大型化し、戦時中の建造艇は175トンにも達した。狭水域での行動等のために、操縦性に優れるフォイト・シュナイダープロペラを装備したものもある。任務は掃海のほか、機雷敷設、主力艦や輸送船等の対空・対潜護衛等もあり、多目的艇としての性格が強くなった。速力は約17-24ノット

掃海具のほか、武装として小型砲や機関砲、対潜爆雷を装備し、戦訓により次第に重装備となった。300隻前後が建造され、北海などで用いられた。半分程度撃沈ないし破壊されたものの、残存艇の一部は終戦後にドイツ周辺海域の掃海に用いられた。

各型

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  • R1級
  • R17級
    • 排水量115t。速力21ノット。フォイト・シュナイダープロペラ装備。[2]
  • R25級
    • 排水量110t。速力23.5ノット。[2]
  • R41級
    • 排水量125t。速力20ノット。フォイト・シュナイダープロペラ装備。[3]
  • R130級
    • 排水量150t。速力19ノット。一部はフォイト・シュナイダープロペラ装備。[4]
  • R151級
    • 排水量125t。速力21ノット。フォイト・シュナイダープロペラ装備。[5]
  • R218級
    • 排水量140t。速力22.5ノット。[5]
  • R301級
    • 排水量175t。速力24ノット。後に護衛掃海艇GR301級に改められ、一部は53.3cm魚雷発射管2基を装備。[5]
  • R401級
    • 排水量140t。速力22.5ノット。[6]

出典

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  1. ^ a b 「世界の艦船増刊 1982年12月号増刊 第12集 第2次大戦のドイツ軍艦」(海人社) p.88
  2. ^ a b 「世界の艦船増刊 1982年12月号増刊 第12集 第2次大戦のドイツ軍艦」(海人社) p.89
  3. ^ 「世界の艦船増刊 1982年12月号増刊 第12集 第2次大戦のドイツ軍艦」(海人社) p.90
  4. ^ 『ドイツ海軍入門』 p.379
  5. ^ a b c 「世界の艦船増刊 1982年12月号増刊 第12集 第2次大戦のドイツ軍艦」(海人社) p.91
  6. ^ 『ドイツ海軍入門』 p.380

参考文献

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  • 「世界の艦船増刊 1982年12月号増刊 第12集 第2次大戦のドイツ軍艦」(海人社
  • 広田厚司 『ドイツ海軍入門』 光人社、2007年

関連項目

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