Python Imaging Library
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作者 | Fredrik Lundh |
---|---|
開発元 | Secret Labs AB |
初版 | 1995年[1] |
最新版 |
1.1.7
/ 2009年11月15日[3] |
最新評価版 |
1.2a0[2]
/ 2011年9月17日 |
プログラミング 言語 | Python, C |
種別 | 画像処理向けライブラリ |
ライセンス | Python Imaging Library license[1] |
公式サイト |
www |
Python Imaging Library(略称 PIL)は、プログラミング言語Pythonに、各種形式の画像ファイルの読み込み・操作・保存を行う機能を提供するフリーのライブラリである。Windows、Mac OS X、Linuxで利用することができる。2009年9月にリリースされた最新版のPIL 1.1.7では、Python 1.5-2.7をサポートしているが、Python 3のサポートは「後に」なるとされている[3]。
開発は、2011年のPILレポジトリへのコミットを最後に停止しているとみられる[2]。そのため、Pillowという後継のプロジェクトがPILのリポジトリをフォークし、Python 3のサポートなどを追加している[4]。
Pillowは、オリジナルのPILの後継として、Debian[5]やUbuntu[6](13.04から)などのLinuxディストリビューションで採用されている。
機能
[編集]PIL は、画像操作のための標準的なプロシージャを提供しており、次のようなものがある。
- ピクセル毎の操作
- マスキングと透明度の制御
- ぼかし、輪郭補正、スムージング、輪郭検出などの画像フィルタ
- シャープ化、明るさ補正、コントラスト補正、色補正などの画像の調整
- 画像へのテキストの追加
- その他いろいろ
サポートするファイル形式
[編集]PPM, PNG, JPEG, GIF, TIFF, BMPなどの画像形式をサポートしている。デコーダを新規に作成して、他の形式を読み込めるようにライブラリを拡張することもできる[7]。
使用例
[編集]この例では、ハードドライブから画像をロードし、ぼかしのフィルタ処理を行っている。
from PIL import Image, ImageFilter
original = Image.open("lena.ppm") # ハードドライブから画像をロード
blurred = original.filter(ImageFilter.BLUR) # 画像をぼかす
original.show() # 2つの画像を表示する
blurred.show()
脚注
[編集]- ^ a b “Software License”. Secret Labs AB. December 8, 2013閲覧。
- ^ a b “effbot / pil-2009-raclette”. December 8, 2013閲覧。
- ^ a b “Python Imaging Library”. Secret Labs AB. December 8, 2013閲覧。
- ^ “Pillow: a modern fork of PIL”. December 8, 2013閲覧。
- ^ “Details of package python-imaging in sid”. packages.debian.org. Software in the Public Interest. December 8, 2013閲覧。
- ^ “Details of package python-imaging in raring”. ubuntu.com. Canonical Ltd.. December 8, 2013閲覧。
- ^ “D. Writing Your Own File Decoder”. Effbot.org. 2014年1月28日閲覧。