Prostheceraeus vittatus
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Prostheceraeus vittatus | |||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Prostheceraeus vittatus (Montagu, 1815)[1] |
Prostheceraeus vittatusは、プロステケラエウス属に属するヒラムシの一種である。
形態
[編集]全長50ミリメートル、幅25ミリメートル程度になる。体形は楕円形で、前端は丸く、後端は先細りになる。背腹方向に平たく、縁は波打っている。縁の前端は一対の触葉を形成し、多数の単純な眼を備える。脳の後方にも複数の眼が存在する。口は腹面にあり、網状に分岐した消化管によって体全体に栄養を送る。腹面には吸盤がある。体色は黄白色で、体の正中線と縁に平行に走る黒い縦縞が特徴的である。ウミウシと間違われることがあるが、背面に分節構造や突起がないことで区別できる[2][3]。
分布
[編集]北東大西洋温帯域のブリテン諸島西岸、北海、英仏海峡、地中海西部などに分布し、英国、アイルランド、デンマーク、ノルウェー、コルシカ島などから記録がある。潮間帯から深度20メートル程度までの範囲で見られ、岩の割れ目、石や海藻の下、ホヤの群体の間などに潜む[3]。
生態
[編集]腹面の繊毛を用いて底質上を滑るように移動する[4]。肉食であり、ホヤ等の小型無脊椎動物を捕食する[5]。雌雄同体であり、交尾による体内受精を行う。ゼラチン質に包まれた小さな卵塊を産み、幼体は直接発生により成体と同じ形で産まれる[6]。
脚注
[編集]- ^ "Prostheceraeus vittatus (Montagu, 1815)". World Register of Marine Species. 2023年2月8日閲覧。
- ^ “Candy striped flatworm (Prostheceraeus vittatus)”. MarLIN. 11 July 2018閲覧。
- ^ a b de Kluijver, M. J.. “Prostheceraeus vittatus”. Macrobenthos of the North Sea: Platyhelminthes. Marine Species Identification Portal. 11 July 2018閲覧。
- ^ Fish, J. D. (2012). A Student’s Guide to the Seashore. Springer Science & Business Media. pp. 125–128. ISBN 978-94-011-5888-6
- ^ “Candy Stripe Flatworm (Prostheceraeus vittatus)”. Field Studies Council. 12 July 2018閲覧。
- ^ Ruppert, Edward E.; Fox, Richard, S.; Barnes, Robert D. (2004). Invertebrate Zoology, 7th edition. Cengage Learning. pp. 241–244. ISBN 978-81-315-0104-7