Portal:バスク/文化/ミエル・オチン
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ミエル・オチンは、ナバーラ州・ランツで行われる謝肉祭(カーニバル)の名称。オチンとは祭りに登場する盗賊の名を意味する。ナバーラ州には伝統的で個性豊かな謝肉祭が多いが、その中でも民間伝承とキリスト教化の融合の典型例として名高いのがミエル・オチンである。フランシスコ・フランコ独裁政権下の1936年には道徳上危険な祭礼として開催を禁止されたが、民俗学者のフリオ・カロ・バロハの尽力などもあって祭礼の伝統が引き継がれている。オチンは厄、呪い、貧困、災害の象徴であり、共同体の諸悪を担って焼き捨てられ、再生を求める儀式である。逃亡が失敗したオチンは広場で裁判を受けた後にはらわた(干し草)がえぐり出されて火に焼かれる。……