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オスマン帝国(オスマンていこく、オスマン語: دولت عالیه عثمانیه Devlet-i Âliye-yi Osmâniyye)は、トルコ系の王家オスマン家を君主に戴き、現在のトルコの都市イスタンブールを首都とし、西はモロッコから東はアゼルバイジャンに至り、北はウクライナから南はイエメンに至る広大な領域を支配した多民族帝国(1299年 - 1922年)。
アナトリア(小アジア)の片隅に生まれた小君侯国から発展したイスラム王朝であるオスマン朝は、やがてビザンツ帝国などの東ヨーロッパのキリスト教諸国、マムルーク朝などの西アジア・北アフリカのイスラム教諸国を征服して地中海世界の過半を覆い尽くす世界帝国たるオスマン帝国へと発展するが、やがて衰亡してその領土は蚕食されて解体し、20世紀初頭についに最後に残った領土アナトリアから新しく生まれ出たトルコ民族の国民国家、トルコ共和国に取って代わられた……続きを読む