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Portal‐ノート:日本/主要項目

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千島列島の扱いについて

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「地理」の項目で、千島列島南部が日本の国土に含まれて記述されていましたが、千島列島南部はロシア連邦が実効支配しており、日本がそれに対し領土要求しているにすぎません。海外では、根室海峡国境線を引く地図が大多数です。千島列島が日本の領土というのは、国際的に承認されていない日本政府の主張にすぎず、日本のPOVですから、千島列島南部は、日本の領土から削除させていただきました。----219.77.2.162 2007年5月23日 (水) 00:27 (UTC)[返信]

随分と論旨が雑ですね。実効支配至上主義ですか。潜在主権など様々な説は問答無用で無視してもいいと。地図には国定・公定・私製いろいろあり。国境線の書き方一つとっても元々実効支配を書く方針の地図会社だってあるかもしれないわけで、細かな考察なしに単に「大多数」などと書くのはいささか乱暴では。
次に、参考資料を引用します。平成3年4月18日の日ソ共同声明を受けてその半年後に両国間で交換されたビザ無し渡航に関する外交書簡の抜粋です。
○外務省告示第五百七十号
平成三年十月十四日にモスクワで、北方四島との交流に関する次の書簡の交換がソヴィエト社会主義共和国連邦政府との間に行われた。
平成三年十一月十一日
外務大臣 渡辺美智雄 
(日本側書簡)
拝啓
本大臣は、千九百九十一年四月十八日に東京において海部俊樹日本国内閣総理大臣及びエム・エス・ゴルバチョフ・ソヴィエト社会主義共和国連邦大統領によって署名された日ソ共同声明(以下「共同声明」という。)に言及するとともに、日本国政府が共同声明第4項に関連してとられる次の措置を実施するため、この書簡に別添する手続に従い必要な措置をとる用意がある旨を申し述べます。
1 (1) 日本国政府は、歯舞群島、色丹島、国後島及び択捉島(以下、「諸島」と総称する。)の帰属についての双方の立場を考慮しつつ、領土画定の問題を含む日ソ間の平和条約の作成と締結に関する諸問題の全体について行われた話合いに関する共同声明第4項を確認する。
(2) (1)に関連して、領土問題の解決を含む日ソ間の平和条約締結問題が解決されるまでの間、相互理解の増進を図り、もってそのような問題の解決に寄与することを目的として、日本国民から構成される訪問団(以下「日本の訪問団」という。)による諸島の訪問が、また、継続的にかつ現に諸島に居住するソ連邦国民から構成される訪問団(以下「ソ連邦の訪問団」という。)による日本国の諸地域の訪問が、この措置の下においてのみ、行われることとなる。
(中略)
敬具
千九百九十一年十月十四日にモスクワで
日本国外務大臣 中山太郎
ソヴィエト社会主義共和国連邦外務大臣
ボリス・ドミトリエヴィチ・パンキン閣下
(ソ連側書簡)
1 (1) ソ連邦政府は、歯舞群島、色丹島、国後島及び択捉島(以下、「諸島」と総称する。)の帰属についての双方の立場を考慮しつつ、領土画定の問題を含むソ日間の平和条約の作成と締結に関する諸問題の全体について行われた話合いに関する共同声明第4項を確認する。
(2)  (1)に関連して、領土問題の解決を含むソ日間の平和条約締結問題が解決されるまでの間、相互理解の増進を図り、もってそのような問題の解決に寄与することを目的として、継続的にかつ現に諸島に居住するソ連邦国民から構成される訪問団(以下「ソ連邦の訪問団」という。)による日本国の諸地域の訪問が、また、日本国民から構成される訪問団(以下「日本の訪問団」という。)による諸島の訪問が、この措置の下においてのみ、行われることとなる。
(中略)
敬具 
千九百九十一年十月十四日にモスクワで
ソヴィエト社会主義共和国連邦外務大臣
B・パンキン 
日本国外務大臣 中山太郎閣下
太字は当方が強調させた部分です。原文で強調表示されているわけではありません。ところでこれを良く読むと四島が直接関連するのは「帰属についての双方の立場を考慮しつつ」という部分であって、「領土画定の問題を含むソ日間の平和条約の作成と締結に関する諸問題」という部分の「領土画定」は四島とは直接は修飾・被修飾関係にはないようです。流石ソ連は交渉上手、「立場を考慮する」という部分には四島の修飾を認めながら、「領土画定の問題」には四島の縛りを掛けさせずどうとでも取れるように逃げ道を作っています。「領土画定の問題」の俎上には実は四島はまだ乗っていない。「正式な領土画定問題」としてはロシアは南千島二島への波及は認めていないとも言えますが、一方で、単に「立場を考慮する」という弱い文言とは言え、国家間の声明で、四島の領域について一方(明示されてはいないが日本)から問題提起・主張がなされていることに事実上言及があり、かつそのことについて双方が「考慮」する、としているわけです(ソ連が一方的に日本の立場を考慮するのではなく日本もロシアの立場を考慮しなければならないので痛み分け的な文言ではあることは覚えておかなくてはなりませんが)。このような痛み分けの、プラマイゼロの無意味に見えるような枕詞のような文言であっても、国家間の共同声明で出現する以上、ソ連(ロシア)は四島の呪縛から完全に逃げ切ってはいない、と言えるでしょう。このような当事者間の微妙な状況があるのに、そういうのを取っ払っていきなり「国際的に認められていない」と断じるのはそれこそ(どこサイドかはいまいち分かりませんが)POVではないですか。その「国際的」という場合の「国際」とは一体どこの国々ですか。そしてその「国際」の意思は、当事者である日露においてなされている外交上の状況を超越できるものなのですか。--無言雀師 2007年5月23日 (水) 05:53 (UTC) / 修正--無言雀師 2007年5月23日 (水) 06:59 (UTC)[返信]
当方は、IP氏に批判的な意見を述べておりますが、IP氏が消去する前の「千島列島南部」という文言がそのままの形で無条件に本文に存置することを必ずしも支持しているわけではありません。たとえば「千島列島南部(ただし、ロシアが実行統治)」などのただし書を付言するという方策もあるでしょうし、「いや、ここポータルはいわばあらすじの紹介的なページだから文章の見た目的なことも考えて、付言的なものは省略しよう」という意見が多ければ、やはり「千島列島南部」と書くだけにするのもありだと思います。とりあえず、千島列島南部が表示されている状態を直ちにPOVと決めつけて議論も何もなしに消去する、という「手法・手順」に賛同できないということです。--無言雀師 2007年5月23日 (水) 06:59 (UTC)[返信]