Otus
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Otus(おーたす)は2013年からカール・ツァイスが35mm判一眼レフカメラ用マニュアルフォーカスレンズに使用しているレンズブランドである。名称はラテン語のフクロウの一種に由来する。いずれも大口径のレンズであることから、夜目が利くフクロウから名前が採られている[1]。
「究極の光学性能を追求した」とされるツァイスの写真用レンズのフラッグシップシリーズである[2][3]。高性能を追求しているがうえにいずれも極めて大きく重い。
いずれもニコンFマウント版(Ai-S互換)とキヤノンEFマウント版があり、どちらもフォーカスエイドに対応するほか、ピントリングの回転方向は純正レンズに合わせられている[1]。
製品
[編集]- Otus 1.4/28 - 28mm F1.4。アポクロマート設計の逆望遠型で「Apo Distagon」銘を冠する。非球面レンズと異常分散レンズを含む13群16枚。近距離補正機構で最短撮影距離0.3m。アタッチメントはφ95mmP=1mmねじ込み。実質歪曲収差はない[1]。
- Otus 1.4/55 - 55mm F1.4。アポクロマート設計の逆望遠型で「Apo Distagon」銘を冠する。10群12枚。近距離補正機構で最短撮影距離0.5m。アタッチメントはφ77mmP=0.75mmねじ込み。Fマウント(Ai-S互換)とEFマウントがある。焦点域としてはは標準レンズに属するレンズであるが、従来ツァイスが伝統的に標準レンズに採用してきたプラナー構成ではなくディスタゴン構成を採用することでテレセントリック性を高め、デジタルカメラにおいて使用した際の性能を向上させている[4]。
- Otus 1.4/85 - 85mm F1.4。アポクロマート設計のダブルガウス型で「Apo Planar」銘を冠する。非球面レンズと異常分散レンズを含む9群11枚。近距離補正機構で最短撮影距離0.8m。アタッチメントはφ86mmP=1mmねじ込み[5]。
- Otus 1.4/100 - 100mm F1.4。アポクロマート設計で「Apo Sonnar」銘を冠する。非球面レンズと異常分散レンズを含む6群14枚。近距離補正機構で最短撮影距離1.0m。アタッチメントはφ86mmP=1mmねじ込み[6]。
関連項目
[編集]出典
[編集]- ^ a b c 株式会社インプレス (2016年3月2日). “交換レンズレビュー:Otus 1.4/28 カールツァイス渾身の広角単焦点 圧倒的な描写力”. デジカメ Watch. 2022年9月8日閲覧。
- ^ 株式会社インプレス (2022年6月10日). “特別企画:ZEISSレンズ撮り比べの旅(標準域篇) 感性を刺激するデジタルスローなアナログ感”. デジカメ Watch. 2022年9月8日閲覧。
- ^ “[新世紀シネマレンズ漂流:最新単焦点レンズ編Vol.02 シネプライムレンズの「CP.3」とスチルカメラ用レンズ「Otus」「Milvus」の違いを解説]” (Japanese). PRONEWS : デジタル映像制作Webマガジン. 2022年9月8日閲覧。
- ^ 株式会社インプレス (2014年5月23日). “交換レンズレビュー:Otus 1.4/55 カールツァイス入魂のモンスターレンズ”. デジカメ Watch. 2022年9月8日閲覧。
- ^ 株式会社インプレス (2015年9月7日). “交換レンズレビュー:Otus 1.4/85 美しいボケは格別!ツァイス渾身のポートレートレンズ”. デジカメ Watch. 2022年9月8日閲覧。
- ^ 株式会社インプレス (2019年5月17日). “カールツァイス、大口径MF単焦点レンズ「Otus 1.4/100」 シリーズ第4弾は中望遠の100mm”. デジカメ Watch. 2022年9月8日閲覧。