Osborne Vixen
開発元 | アダム・オズボーン |
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種別 | ポータブルコンピュータ |
発売日 | 1984年 |
標準価格 | US$1,498 |
OS | CP/M・CPM + |
CPU | Zilog Z80 @ 4.0MHZ |
メモリ | 64KB |
前世代ハード | Osborne Executive |
Osborne Vixen(オズボーン・ビクセン)は、1984年11月にオズボーン・コンピュータが発表した、「持ち運び可能な」ポータブルコンピュータである。Osborne 1とOsborne Executiveに次ぐ同社の3台目のコンピュータだった[1]。
4 MHzのZ80マイクロプロセッサと64 KBのDRAMを搭載していた。7インチのアンバーディスプレイを搭載し、80桁×24行のメモリマップされたビデオを表示することができた。400 KBディスクドライブ2台を搭載し、5.25インチ両面倍密度(2D)フロッピーディスクが使用可能だった。重さは18ポンド(約8キログラム)で、"luggable"(「portableほどではないが、持ち運べる」の意味)を謳っていた。寸法は125⁄8×161⁄4×61⁄4インチ(321×413×159ミリメートル)で、広告では「飛行機の座席の下に収まる」と主張していた。
発売当時の小売価格は1,298ドルだった。また、10メガバイトのハードディスクを1,498ドルで購入するオプションもあった。
インストールされたオペレーティングシステム(OS)はCP/Mバージョン2.2だった。また、次のような多くのソフトウェアパッケージがバンドルされていた。
ソフト名 | バージョン | 発売元 | 種別 |
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WordStar | 3.3 | マイクロプロ | ワープロ |
SuperCalc | 2 | Sorcim | 表計算 |
MBASIC | マイクロソフト | プログラミング言語 | |
Osboard | 描画 | ||
TurnKey | システムユーティリティ | ||
MediaMaster | データ交換 | ||
Desolation | ゲーム |
VixenはOsborne 4とも呼ばれた。オズボーン社の倒産後に開発され、リリースされた。なお、同社はそれ以前にもVixenというシステムを開発していたが、これはリリースされていない[2]。
CP/Mが動くVixenは、そのリリースの時点で、それ以前のMS-DOSとIBM PC互換機の登場によって既に陳腐化していた[3]。IBM PCと完全に互換性のある製品を設計・販売しようと最後の土壇場の努力により3つのプロトタイプが作られたが、会社を再度の倒産から救うには遅すぎた。
脚注
[編集]- ^ Peggy Watt, Osborne shows new computer Info World magazine, November 12, 1984, retrieved from Google Books December 16, 2009
- ^ John Dvorak, Adam Osborne, Hypergrowth: the rise and fall of Osborne Computer Corporation ,Idthekkethan Pub. Co., 1984 ISBN 0-918347-00-9, page 70
- ^ Robert J. Thierauf, A problem-finding approach to effective corporate planning, Greenwood Publishing Group, 1987 ISBN 0-89930-262-9, pages 15–16