NFPA 30
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NFPA 30(英語: Flammable and Combustible Liquids Code)とは、全米防火協会(NFPA)が策定・管理する引火性および可燃性を有する液体の取扱いに関する規程である。
概要
[編集]OSHAおよび多くの州や地方の規制の下で拘束力のある規程であり、引火性および可燃性液体の保管、取り扱い、および使用に伴う危険を低減するための安全策を策定している[1]。
初版は1913年で、当初”Suggested Ordinance for the Storage, Handling, and Use of Flammable Liquids”というタイトルの自治体条例のモデルとなるものであった[2]。1957年に規程化され、現在の形式となった[2]。
危険性分類
[編集]本規程では、引火性および可燃性を有する液体は以下の通りに分類される[3][4]。
クラス | 引火点 | 沸点 | 例 |
---|---|---|---|
ⅠA | 73°F (22.8°C)未満 | 100°F (37.8°C)未満 | ジエチルエーテル、ペンタン、ベンジン、石油エーテル |
ⅠB | 73°F (22.8°C)未満 | 100°F (37.8°C)以上 | アセトン、ベンゼン、シクロヘキサン、エタノール |
ⅠC | 73-100°F (22.8-37.8°C) | - | p-キシレン(1,4-ジメチルベンゼン) |
クラス | 引火点 | 沸点 | 例 |
---|---|---|---|
Ⅱ | 100-140°F (37.8-60°C) | - | 軽油、エンジンオイル、ケロシン、洗浄液 |
ⅢA | 140-200°F (60-93°C) | - | 油性塗料、亜麻仁油、鉱油 |
ⅢB | 200°F (93°C)以上 | - | 油性塗料、牛脚油 |
脚注
[編集]- ^ NFPA 30 Flammable and Combustible Liquids Code、2018年10月10日閲覧。
- ^ a b NFPA 30 Flammable and Combustible Liquids Code 2003 Edition、2018年10月10日閲覧。
- ^ NFPA 30-2018, sec. 4.3
- ^ Flammable and Combustible Liquid Hazard Classifications Office of Environmental Health and Safety、2018年10月10日閲覧。