NASA/IPAC Extragalactic Database
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NASA/IPAC Extragalactic Database (NED) は、銀河・銀河団・活動銀河核などの天の川銀河の外にある天体に関する天文学的情報を照合し、相互に関連付けた天文学者向けオンライン天文データベースである。1980年代後半にパサデナの2人の天文学者、George Helou と Barry F. Madoreによって創設された。NASAの資金提供を受け、NASAとの契約の下、カリフォルニア工科大学構内にある Infrared Processing and Analysis Center (IPAC) によって運営されている[1]。
NEDは、天の川銀河外の天体についてガンマ線から電波に至るまでの全周波数の電磁波の観測データを包括したデータベースであり、数百もの大規模な天体調査と数万の研究出版物から統合された情報の体系的かつ継続的な融合を提供している[2]。
2023年11月時点で、NEDには11億件の天体、1500万件の赤方偏移、139億件の測光データ、6.09億件の測定された直径、15万件以上の天体の赤方偏移で算出された距離、23万件の天体に対する50万件の詳細な分類、250万件の画像、9.2万件の論文要約が収録されている[3]。
出典
[編集]関連項目
[編集]- SIMBAD -銀河系内外の天体の情報を集めたデータベースで、フランスのストラスブール天文データセンターが運用。
- w:Planetary Data System (PDS) - 太陽系内の天体の情報を集めたデータベースで、NASAのジェット推進研究所が運用。
- 天体物理データシステム (ADS) - 天文学及び物理学分野の1250万以上の論文のオンラインデータベースでハーバード・スミソニアン天体物理学センターが運用。
- Bibcode - 天文学に関わるデータシステムで使用されている参照文献を指定するための識別子。SIMBADやNASA/IPAC銀河系外データベースのために開発された。