N,N-ジイソプロピルエチルアミン
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N,N-ジイソプロピルエチルアミン | |
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IUPAC名 | N-Ethyl-N-(1-methylethyl)propan-2-amine |
分子式 | C8H19N |
分子量 | 129.24 |
CAS登録番号 | 7087-68-5 |
形状 | 無色透明の液体 |
密度と相 | 0.742 g/cm3, 液体 |
融点 | −50 °C |
沸点 | 127 °C |
出典 | Chem Exper |
N,N-ジイソプロピルエチルアミン(N,N-diisopropylethylamine, 略称 DIPEA または DIEA)はアミン化合物の一種。常温では無色で強いアミン臭を持つ液体。ほとんどの有機溶媒と任意の割合で混合するが、水には不溶である。ドイツの化学者であるジークフリート・ヘルムート・ヒューニッヒにちなみ、ヒューニッヒ塩基 (Hünig's base) とも呼ばれる。
性質
[編集]塩基性。似た構造のトリエチルアミンに比べてかさ高い置換基を持つため N-アルキル化を受けにくく、求核性が低いという特徴を持つ。代表的な非求核塩基の一つである。
用途
[編集]求核性が低いことから、アルキル化反応などに共存させる塩基として多用される。特に生理活性化合物の全合成において頻繁に用いられる。
安全性
[編集]引火点 10 ℃の可燃性液体である。皮膚や目に接触すると炎症を発生することがある。ラットでの経口毒性は 200–500 mg/kg 程度。消防法に定める第4類危険物 第1石油類に該当する[1]。