Microsoft Windows Internet
Windows Internet(WinINet: ウィンアイネット[1]、Win32インターネット拡張機能[2])は、Microsoft WindowsにおいてInternet Explorerとともに提供される仕組みの一つで、アプリケーションソフトウェアがインターネットリソースにアクセスするためのHTTPやFTPといった標準プロトコルを利用できるようにするためのAPIである[3]。通信の詳細を隠蔽し、抽象化したインターフェイスとして、C/C++用に提供される。
ラッパー
[編集]C++やC#などのオブジェクト指向プログラミング言語向けに、WinINetの機能をラップする上位フレームワークもいくつか提供されている。例えばMicrosoft Foundation Class (MFC) ではHINTERNET
ハンドルをラップし、インターネットセッションを表現するCInternetSession
クラスが用意されている[4][5]。.NET FrameworkではSystem.Net.WebClient
クラス[6]が該当する。
WinHTTPとの比較
[編集]WinINetはクライアントアプリケーションで用いられる。サーバーなどのシステムプログラムや、WinINetが提供する仕組みを用いないプログラム向けには、Windows HTTPサービス (Windows HTTP Services, WinHTTP) が提供されている[7]。いくつかの例外を除いて、WinINetはWinHTTPのスーパーセット(上位集合)である。サービスの記述のように、WinHTTPでしかサポートされない機能もある[8]。WinHTTPは、Webサーバーだけでなく、Webクライアントの実装に使用することもできる[9]。
脚注
[編集]- ^ WinINetとは - 意味をわかりやすく - IT用語辞典 e-Words
- ^ Win32 インターネット拡張機能 (WinInet) | Microsoft Learn
- ^ About WinINet - Win32 apps | Microsoft Learn
- ^ MFC WinInet クラスを使ってインターネット クライアント アプリケーションを作成する方法 | Microsoft Learn
- ^ CInternetSession Class | Microsoft Learn
- ^ WebClient Class (System.Net) | Microsoft Learn
- ^ About WinHTTP - Win32 apps | Microsoft Learn
- ^ WinINet vs. WinHTTP - Win32 apps | Microsoft Learn
- ^ WinHTTPとは - 意味をわかりやすく - IT用語辞典 e-Words