コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

Maximo

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Maximo Manage
開発元 IBM
初版 1985年
(39年前)
 (1985)
最新版
9.0.0[1] / 2024年6月 (6 か月前) (2024-06)
公式サイト www.ibm.com/products/maximo ウィキデータを編集
テンプレートを表示

Maximo は Project Software & Development社(後のMRO Software社)によって開発された企業資産管理ソフトウェアで、最初の商用バージョンは1985年にリリースされた[2][3]。 2006年にIBMに買収され、IBM Maximo Asset Managementとしてブランド化された。2021年7月にバージョン8がリリースされ、製品名はIBM Maximo Manageに変更された[4]。2024年6月には、バージョン9がリリースされた[5]

Maximoは、建物、車両、消火器、設備などの資産の管理を行うソフトウェアで、資産の詳細やメンテナンススケジュールなどを記録し、資産を管理するためのワークフローを定義して業務フロー上で管理することも可能なように設計されている[6]

歴史

[編集]

MaximoはもともとProject Software & Development Inc (PSDI)(2000年にMRO Softwareに社名を変更)によって開発された[7][8]

Maximo は IBM に買収され、Tivoliの一部として取り込まれた[7][9]。 以前のTivoliポートフォリオには、IT資産管理に関連するソフトウェアが含まれていたが、この買収により、IT資産以外の資産の管理がポートフォリオに加わった[10]

リリース7.6では、クラウドへの展開やSaaSモデルによる配信のオプションとともに、マルチテナント英語: Multitenancyアーキテクチャで展開する事ができるようになった。Maximoは文字情報で構成される古典的なインターフェースで構成されているが、後のバージョンではWork Centersと呼ばれるグラフィカルなインターフェースも提供されるようになった[11]

2020年、IBM Maximo 8.0[12] がリリースされた。 それに伴い、IBM Maximo Application Suite (MAS) が登場し、全ての関連するソフトウェアとアドオンが1つのアプリケーションスイートに統合された。 この MAS には 2021年後半に統合された ViiBE も含まれている[13]

アーキテクチャー

[編集]

MaximoはIBM PC上で動作するスタンドアロンソリューションとして誕生した。 2021年7月 (2021-07)現在 Maximo 8.x のサーバー機能は特定のバージョンの OpenShift で動作する、以前は AIXLinuxWindows ServerHP-UXSolaris もサポートされていた[14]。 その後のバージョンでは、より新しい技術を活用するために開発されてきました。インターフェースは自動化されたフィード形式になり、エンタープライズレベルのデータベース、リソース、レポートツールとの統合を可能になるように開発されてきた[要出典]

Maximo では、鉄道、原子力、鉱業などのいくつかの産業向けの設定済みモデルが利用可能です。また、他のソフトウェアパッケージやプロトコルとの接続ができるようにも設定できる[15]

係争

[編集]

2018年2月、Maximo専門のコンサルタント会社であるKalibrate Asset Managementが、deal registration英語: partner relationship managementでIBMを50万ドルで訴えた[16]。 この訴訟は、Kalibrateが手数料に対する契約上の権利を持っていたことを証明できず、誤解を招く欺瞞的な行為に対する請求も立証できなかったとして、2018年3月23日に裁判所によって却下された[17][18]。 KalibrateはIBMの費用を支払うよう命じられた[要出典]

脚注

[編集]
  1. ^ Maximo Application Suite Releases information”. IBM. 2024年7月4日閲覧。
  2. ^ Chertow, Dick (December 2021). “How Maximo began”. DeveloperWorks. =2021年 12月閲覧。
  3. ^ Gurton, Annie (November 2000). “Dawn of the Age of Smart Assets”. Computer Weekly (Reed Business Information). http://www.computerweekly.com/feature/Dawn-of-the-age-of-smart-assets. 
  4. ^ What's new in IBM Maximo Manage 8.0”. IBM. 2021年8月閲覧。
  5. ^ What's new in Maximo Application Suite 9.0”. 2021年8月閲覧。
  6. ^ Cohesive. “What is Maximo? | New to Maximo? | Cohesive Solutions” (英語). www.cohesivesolutions.com. 2023年1月3日閲覧。
  7. ^ a b Lock, Tony (August 21, 2006). “IBM buys MRO Software - Gives Big Blue more depth”. The Register. https://www.theregister.co.uk/2006/08/21/ibm_buys_mro/ March 9, 2018閲覧。 
  8. ^ Changing PSDI to MRO Software Represents More Than a Name Change”. Gartner (December 20, 2000). April 22, 2018閲覧。
  9. ^ The IBM Maximo roadmap: What it means for Enterprise Asset Management” (2006年). April 1, 2018時点のオリジナルよりアーカイブApril 1, 2018閲覧。
  10. ^ Coté, Michael (May 27, 2008). “IBM Tivoli Pulse: Tivoli product updates and cloud confusion”. Tivoli's acquisition of MRO. http://searchitoperations.techtarget.com/news/1315230/IBM-Tivoli-Pulse-Tivoli-product-updates-and-cloud-confusion April 2, 2018閲覧。 
  11. ^ Gorinas, Christen (January 5, 2018). “Getting Started with Maximo Work Centers”. Maven. April 1, 2018閲覧。
  12. ^ IBM Maximo 8.0 Moving to an Integrated Suite of Applications” (March 2022). 2024年1月30日閲覧。
  13. ^ IBM Maximo, the world's leading CMMS, includes ViiBE in its offer to respond to the consequences of the pandemic”. October 13, 2021閲覧。
  14. ^ Sawyer, William J. (May 26, 2010). “End of Support (EOS) Announcement for Maximo 6.0 and 6.1”. IBM. April 1, 2018時点のオリジナルよりアーカイブApril 1, 2018閲覧。
  15. ^ Zientara, Robert (April 18, 2016). IBM Maximo Asset Management The Consultant's Guide (1.8 ed.). ISBN 978-8394419226 
  16. ^ “Kalibrate Asset Management Sues IBM for Half a Million Dollars over Deal Registration Dispute”. CRN. (13 February 2018). https://www.crn.com.au/news/kalibrate-asset-management-sues-ibm-for-half-a-million-over-deal-registration-dispute-485027 March 9, 2018閲覧。 
  17. ^ Aussie reseller's legal case against IBM thrown out by court”. ARN. October 23, 2019閲覧。
  18. ^ Kalibrate Asset Management Solutions Pty Ltd v. IBM Australia Ltd (County Court of Victoria March 23, 2019). Text

外部リンク

[編集]