MG・MGC
MG・MGC | |
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MGC オープンボディ。ボンネットのバルジが特徴。 | |
概要 | |
製造国 | イギリス |
ボディ | |
乗車定員 | 2名 |
ボディタイプ | 2ドア・オープン/クーペ |
駆動方式 | FR |
パワートレイン | |
エンジン | 2,912 cc 直列6気筒OHV |
最高出力 | 145英馬力 @ 5,250 rpm |
最大トルク | 23.5 kg·m @ 3,400 rpm |
変速機 | 4速MT(機械式OD設定あり)、3速AT |
前 |
前: 独立懸架トーションバー式ダブルウィッシュボーン、 後: 車軸懸架縦置半楕円リーフ |
後 |
前: 独立懸架トーションバー式ダブルウィッシュボーン、 後: 車軸懸架縦置半楕円リーフ |
車両寸法 | |
全長 | 3,890 mm |
全幅 | 1,520 mm |
全高 | 1,270 mm |
MGC(エムジーシー)は、イギリスのスポーツカーブランドである、MGの主要車種の一つMGBのバリエーションのひとつ。
概略
[編集]1962年に発表されたMGBは、1.8Lの直列4気筒OHVエンジンを搭載していた。しかし、時代のモアパワー、モアスピードの要求に応えると同時に、グループ企業であるBMC傘下の大排気量6気筒OHV搭載オープンスポーツカー、オースチン・ヒーレーを置き換える車種として、6気筒エンジンを搭載したMGCが発売されるに至った。
1967年に発表され、オープン2座モデルと、GTと呼ばれるクーペボディモデル、GTのレーシング・スペシャルモデルであるGTSの3種類がある。エンジンはBMCグループで実績のある直列6気筒OHV2,912ccを搭載。
エンジン重量増による前後重量配分の悪化と、フロントサスペンションがトーションバー型式のため、旋回性に劣るとされるが、クルージングは余裕のあるトルクと馬力のために快適である。モータースポーツの分野ではワークス、セミワークスとして活躍したが、重量バランスとフロントサスペンションの構造上、運動性能が全般に優れているとは言い難く、マーケティングとしては不成功に終わった。運動性能に関しては1973年に類似のコンセプトで開発されたMGB GT/V8に於いて劇的に改善された。なお、後継車種はこのMGB GT/V8、及び1992年に発売されたV8エンジン搭載のMG RV8。
最高時速は120mph、0-60 mph加速は8.5秒、燃費は燃料1ガロンあたり約20~26マイルとされている。ミッションは4速MTに加え、3速トルクコンバーター式ATもラインアップされていた。
その他
[編集]4気筒モデル(MGB)でも同様であるが、GTボディの日本国内登録の場合、自動車保安基準の審査事務規定第5章34-1-(2)-(1)に規定されている「自動車の運転者以外の者の用に供する座席は、一人につき大きさが幅380ミリ以上、奥行400ミリ以上であること」という内容に対して、特に奥行方向で満たしていないために4人乗車登録ができない。