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ミハイ・チクセントミハイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
M.チクセントミハイから転送)
Mihaly Csikszentmihalyi
Csikszentmihalyi
2010年のチクセントミハイ
生誕 (1934-09-29) 1934年9月29日
イタリア王国の旗 イタリア王国フィウメ
死没 (2021-10-20) 2021年10月20日(87歳没)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国カリフォルニア州クレアモント
出身校 シカゴ大学
博士課程
指導学生
Keith Sawyer
主な業績 フロー
ポジティブ心理学
オートテリック
プロジェクト:人物伝
テンプレートを表示
不安アウェアネスフローコントロールリラクゼーション (心理学)退屈アパシー心配
ミハイ・チクセントミハイフローモデルによるメンタルステート図。チャレンジレベルとスキルレベルの二軸で表される[1]

ミハイ・チクセントミハイMihaly Csikszentmihalyi1934年9月29日 - 2021年10月20日)は、ハンガリー出身の心理学者。

「幸福」、「創造性」、「主観的な幸福状態」、「楽しみ」の研究(いわゆるポジティブ心理学)を行った。フローの概念を提唱したことで知られる[2]。 全米教育アカデミー、全米レジャー科学アカデミー会員。『エンサイクロペディア・ブリタニカ』の編集顧問の一人。

生涯

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1934年イタリア王国領のフィウメ(現クロアチアリエカ)で生まれる[2]。父親がハンガリーの外交官を務めていたためであるが、ハンガリーの占領を機に亡命する[2]。10代の頃、カール・グスタフ・ユングの講演会を見て心理学を志す[2]

1956年、アメリカ合衆国に渡る。

1959年にシカゴ大学を卒業し、学生中に1965年に博士号を取得、作家イザベラ・セレンガと結婚し、1968年にアメリカ市民権を取得している[2]。1970年よりシカゴ大学心理学科教授、教育学科教授となる。

1970年代よりフローが提唱され、1990年の著書『フロー体験:喜びの現象学』によってまとまったものとなった[2]。このフローの概念は、ポジティブ心理学の主要な部分を占めるようになった[2]

2000年からカリフォルニア州クレアモント大学院大学教授に就任[2]

2021年10月20日、カリフォルニア州クレアモントで死去。87歳没[3]

著書と邦訳版

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  • Beyond Boredom and Anxiety : Experiencing Flow in Work and Play (1975)
    • 『楽しむということ』今村浩明訳、思索社、1991年 のち『楽しみの社会学』今村浩明訳、新思索社、2001年
  • Halton, Eugeneとの共著, The Meaning of Things: Domestic Symbols and the Self (1981)
  • Flow: The Psychology of Optimal Experience (1990) New York: Harper and Row. ISBN 0-06-092043-2
    • 『フロー体験:喜びの現象学』今村浩明訳、世界思想社、1996年
  • Creativity: Flow and the Psychology of Discovery and Invention (1996)
    • 『クリエイティヴィティ:フロー体験と創造性の心理学』浅川希洋志監訳, 須藤祐二, 石村郁夫 訳 世界思想社、2016年
  • Finding Flow: The Psychology of Engagement With Everyday Life (1997)
    • 『フロー体験入門:楽しみと創造の心理学』大森弘監訳、世界思想社、2010年
  • Susan A. Jacksonとの共著, Flow in Sports : The keys to optimal experiences and performances (1999)
    • スーザン・ジャクソンとの共著『スポーツを楽しむ:フロー理論からのアプローチ』今村浩明,張本文昭,川端雅人訳、世界思想社、2005年
  • Good Business: Leadership, Flow, and the Making of Meaning (2003)
    • 『フロー体験とグッドビジネス:仕事と生きがい』大森弘訳、世界思想社、2008年
  • 『モノの意味 大切な物の心理学』ユージン・ロックバーグ=ハルトン共著, 市川孝一, 川浦康至訳 誠信書房 2009

出典

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  1. ^ Csikszentmihalyi, M., Finding Flow, 1997.
  2. ^ a b c d e f g h キャサリン・コーリンほか、(監修)池田健(翻訳)小須田健「エクスタシーは、別の現実への第一歩だ ミハイ・チクセントミハイ」『心理学大図鑑』三省堂、2013年、198-199頁。ISBN 978-4-385-16224-9 The Psychology Book, 2012
  3. ^ “Meghalt Csíkszentmihályi Mihály, a flow elmélet atyja” (ハンガリー語). Forbes. (2021年10月21日). https://forbes.hu/uzlet/meghalt-csikszentmihalyi-mihaly-a-flow-elmelet-atyja/ 2021年10月22日閲覧。 

外部リンク

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