川浦康至
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川浦 康至(かわうら やすゆき、1951年 - )は[1]、日本の社会心理学、コミュニケーション学研究者[2]、東京経済大学名誉教授[1]。メディアとコミュニケーションの社会心理学を主な専門としており[3]、インターネットが普及して以降の時期には、ネットを介したコミュニケーションの心理について様々な検討をおこなっており、多くの関連書の翻訳にも関わった。
経歴
[編集]長野県長野市に生まれる[1]。東京学芸大学教育学部学校教育学科を卒業後、心理学を専攻して東京都立大学人文科学研究科修士課程を修了し、さらに博士課程に学び、単位取得満期退学となった[2]。
電気通信総合研究所研究員を経て、横浜市立大学国際文化学部助教授となり、後に教授に昇任した[3][4]。
この間、1994年に電気通信普及財団賞(テレコム社会科学賞)、1997年に日本社会心理学会島田賞を受賞している[4]。
2005年、東京経済大学コミュニケーション学部教授に転じ[4]、2012年から2016年にかけて、コミュニケーション学部長を務めた[5]。2017年には、定年を待たずに退職し、名誉教授となった[6]。
おもな著書
[編集]共編著
[編集]- (黒岩雅彦、大谷裕子との共著)電子コミュニティの生活学、中央経済社、1998年
- (山下清美、川上善郎、三浦麻子との共著)ウェブログの心理学、NTT出版、2005年
- (三浦麻子、森尾博昭との共編著)インターネット心理学のフロンティア:個人・集団・社会、誠信書房、2009年
共訳書
[編集]- (小林宏一との共訳)O・E・クラップ 著、情報エントロピー:開放化と閉鎖化の適応戦略、新評論、1983年
- (貝塚泉との共訳)パトリシア・ウォレス 著、インターネットの心理学、NTT出版、2001年
- 新版:(和田正人、堀正との共訳)パトリシア・ウォレス 著、インターネットの心理学 新版、NTT出版、2018年
- (溝渕佐知、山田隆、森祐治との共訳)T・コポマー 著、ケータイは世の中を変える―携帯電話先進国フィンランドのモバイル文化、北大路書房、2004年
- (田中敦との共訳)N・ロドリゲス、A・ライヴ 著、自己観察の技法:質的研究法としてのアプローチ、誠信書房、2006年
- (市川孝一との共訳)ミハイ・チクセントミハイ、ユージン・ロックバーグ=ハルトン 著、モノの意味:大切な物の心理学、誠信書房、2009年
- (田中敦との共訳)アンディ・アラシェフスカ 著、日記とはなにか:質的研究への応用、誠信書房、2011年
脚注
[編集]- ^ a b c 川浦康至. “自己開示のある日常”. 日本心理学会. 2020年5月15日閲覧。
- ^ a b “2015年度 第3回 コミュニケーション学部 川浦 康至 教授・学部長”. 東京経済大学. 2020年5月15日閲覧。
- ^ a b “ウェブログの心理学”. 紀伊国屋書店. 2020年5月15日閲覧。
- ^ a b c “第13回(新シリーズ第1回) 群馬大学 社会心理学セミナー”. 群馬大学社会情報学部. 2020年5月14日閲覧。
- ^ 川浦康至 (2016年3月29日). “希望をはぐくむコミュニケーション”. 東京経済大学コミュニケーション学部. 2020年5月14日閲覧。
- ^ “【朝日新聞(朝刊)7/3】川浦康至名誉教授の特集記事が掲載されました”. 東京経済大学 (2018年7月6日). 2020年5月14日閲覧。
外部リンク
[編集]- 、それから* - 退職後も維持されている東京経済大学サイト内のページ
- 川浦康至 - researchmap
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