M-60P装甲兵員輸送車
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M-60P ユーゴスラビア軍の車両 | |
基礎データ | |
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全長 | 5.02 m |
全幅 | 2.77 m |
全高 | 2.385 m |
重量 | 11.0 t |
乗員数 | 搭乗員3名+兵員10名 |
装甲・武装 | |
装甲 | 最大10~25 mm |
主武装 | M2 12.7mm重機関銃 × 1 |
副武装 | M53 7.92mm機関銃 × 1 |
機動力 | |
速度 | 45km |
エンジン |
FAMOS ディーゼル 140馬力 |
行動距離 | 400km |
出力重量比 | 12.73hp/t |
M-60P装甲兵員輸送車は、ユーゴスラビア社会主義連邦共和国が開発した装甲兵員輸送車である。
概要
[編集]ユーゴスラビアが自国開発した装軌式の装甲兵員輸送車で、1965年にユーゴスラビアで行われた軍事パレードで初めて公開され、一時期はM590とも呼ばれていた。
車体は全溶接構造の箱型で、エンジンはシュタイヤー社製FAMOSディーゼルエンジン、懸架装置は第二次世界大戦後ソビエト連邦から供与されたSU-76自走砲の懸架装置をベースに開発したものを使用した。
車内配置は前部が操縦室となっており、左側に操縦手、右側に副操縦手、操縦室の後方左側に車長が位置し、後部は定員10名の兵員室となっている。兵員室後方には観音開き式の乗降用ドアがあり、兵員室上部にもハッチを備える。
武装は主武装として操縦室後方右側に位置するキューポラにM2 12.7mm重機関銃が、副武装として車体前面右側に副操縦手が操作する7.92mm機関銃が装備されており、他に兵員室左右に3箇所ずつ、後部乗降用ドアに2箇所のガンポートが設けられている。
本車はユーゴスラビア紛争で使用され、紛争終了後もクロアチアなど、旧ユーゴスラビア諸国で使用されている。
派生型
[編集]参考文献
[編集]- 『グランドパワー10月号別冊 世界の軍用車輌(3) 装軌/半装軌式戦闘車輌:1918~2000』 デルタ出版 2000年
- 日本兵器研究会・編『世界の装軌装甲車カタログ』(ISBN 978-4384026603)アリアドネ企画 2001年