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M&W

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『M&W』
シドスタジオ・アルバム
リリース
録音 2011年 - 2012年
日本の旗 日本
ジャンル J-POP
ロック
時間
レーベル キューンミュージック
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 週間3位オリコン
  • デイリー1位(オリコン)
  • 2012年7月度月間8位(オリコン)
  • シド アルバム 年表
    dead stock
    2011年
    M&W
    2012年
    SID 10th Anniversary BEST
    2013年
    『M&W』収録のシングル
    1. いつか
      リリース: 2011/09/28
    2. 冬のベンチ
      リリース: 2011/12/28
    3. 残り香
      リリース: 2012/05/02
    4. S
      リリース: 2012/05/09
    テンプレートを表示

    M&W』(エム・アンド・ダブリュー)は、シドの通算8枚目、メジャー3枚目のオリジナルアルバム2012年8月1日キューンミュージックから発売された。

    解説

    [編集]

    前作『dead stock』から1年半弱でのリリース。シングル4作を含む全11曲を収録。

    CDとDVD2枚組の初回限定盤A,BとCD1枚のみの通常盤の3タイプでのリリース。初回盤Aは三方背ボックス・デジパック仕様で豪華32Pブックレット付き[1]。3タイプ共に5年ぶりに行われる握手会の参加券が封入。名古屋、大阪、福岡、東京、仙台の5都市で行われた[2]。初回盤A,Bにはそれぞれツアー密着映像の視聴アクセスコードが記載されたチラシが封入されており、両タイプ購入者限定で1回だけ視聴することができる[3]。またタワーレコードHMVなど特定の店舗での予約・購入者に、先着でメンバーソロポスターがランダムでプレゼントされる[4]

    シドのアルバムとしては初めて、全ての曲の歌詞に「男と女」というテーマの統一がなされており、アルバムタイトルのM&Wも「Man & Woman」の略である。シドの楽曲製作の流れ上、歌詞の作成は最後に来るため、マオ以外のメンバーは「そういう意識の下では作成していない」と語っているが、事実上のコンセプトアルバムとなっている。

    前アルバムとほぼ同様に、「1時間以上のアルバムは聴いてても魅力を感じない」と語る明希の要望で45分程度のアルバムとなっている。(前作『dead stock』の際は"トータルを45分以上にしたくない"と語っていた)

    メンバーがそれぞれ「今まで以上に新しい試みを入れた」と語り、特にマオの「あえてビブラートを入れない歌い方」、明希の「スラップを活かした曲」、ゆうやの「コンプ・サウンドでの収録」は、各メンバーが雑誌インタビューで語る今アルバムの大きな特徴となっている。

    今作の発売は8月であるが、オリコンチャートの集計期間上7月度にランクインしている。

    収録内容

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    CD
    全作詞: マオ
    #タイトル作詞作曲時間
    1.コナゴナマオShinji
    2.ゴーストアパートメントマオ御恵明希
    3.冬のベンチマオゆうや
    4.マオ御恵明希
    5.Café de Bossaマオゆうや
    6.Sマオ御恵明希
    7.MOMマオShinji
    8.いつかマオShinji
    9.ドレスコードマオ御恵明希
    10.gossip!!マオ御恵明希
    11.残り香マオゆうや
    合計時間:

    初回限定盤A

    [編集]
    DVD
    #タイトル作詞作曲・編曲
    1.「TOUR 2012『M&W』preview ライブ映像 Ver.A」  

    初回限定盤B

    [編集]
    DVD
    #タイトル作詞作曲・編曲
    1.「TOUR 2012『M&W』preview ライブ映像 Ver.B」  

    楽曲解説

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    1. コナゴナ
      使いたいコード(メジャー7thなど)からメロディを膨らませて創った曲。
      バンドサウンド以外は一切入っていない。バンドサウンド重視傾向のShinjiとしては「今やりたいことを最も体現してる曲」。
      レコーディングでゆうやが嵌り込んでしまい、最多の1曲で12テイクを実施した。
    2. ゴーストアパートメント
      明希曰く「サウンド的には、きれいなまとまりよりも、むしろ猥雑な感じ」。
      マオが「やるなら多い方がいいかと思って」と語るほど多量に巻き舌を用いて歌っている。
    3. 冬のベンチ
      18thシングル
      マオが詞を付けるまでは季節モノではなかったらしく、作曲者のゆうやに至っては「季節感なんて考えてもいなかった」。最終的にアレンジ・歌詞・リリース時期で"冬感"が固まった作品。
    4. 「久々に会心の出来」「今までの曲の中でベスト3に入る」と明希が語る作品。作曲開始時には何も構えずに創り始めた。
      「起承転結がハッキリしてる」と明希が語り、マオも「全体的に滑らかにじゃなく、サビに重さを置いた」と語っている。
    5. Café de Bossa
      「盛り上がる曲」というよりは「笑顔になれるような曲」という考えの下で製作した曲。
      イントロのボサノバ調のギターサウンドは、Shinjiがウォーミングアップとして弾いていたのをゆうやが聴き、「それいいね」と急遽差し替えたもの(Shinji曰く、「そこだけ(たまたま弾いていた日の)プリプロで録ったものを採用してる」)。
    6. S
      20thシングル。映画「貞子3D」テーマソング。
      インディーズ・メジャーを通して初となる、"シングルA面での激しい曲調"の楽曲。メンバー達ですら「シドがシングルでこんなのを出してきたか!っていう曲」と語る、ここまでの活動において貴重な楽曲である。
      楽曲的にも、シドではあまり見られない「ギターとベースのユニゾン(的なこと)」を行っている。
      曲への反響もさることながら、タイアップへの反響も多かったらしく、マオには「貞子ストラップ買いました!」という声まで届いたという。
    7. MOM
      インディーズ時代からストックされていた曲で、ゆうやが「前々からやりたいと思ってた」と引っ張り出してきた(Shinji本人は「あんまり過去の曲とか引っ張り出したくないんですよね」と語っている)。
      元はデジタルロック調だったものを、マオが「これをもろソウルな感じでやりたい」と提案。
    8. いつか
      17thシングル。TBS系「CDTV」9月度オープニングテーマ。
      今アルバムのShinji作曲で唯一、プリプロ中にShinji自身の判断でストリングスを盛り込んだ楽曲。
      この曲からPVの監督が変わっている。
    9. ドレスコード
      「曲作りのフォーマットを完全に無視した楽曲」「これまでの作曲における"定番の形"みたいなのを取っ払った」と明希が語っている。また、「転調の部分の冒頭のコード進行で煮詰まってしまい、そこに関しては最終的にダーツで決めた」とも。
      「ひたすらベースを難しくしたかった」らしく、1小節ずつフレーズを考えて創っている。結果、「前後の繋がりを無視したフレーズがムチャクチャ多くて忙しい」曲となった。また、Shinjiも同様に「忙しい曲」と語っている。
    10. gossip!!
      「スラップを活かした曲もいいな」と思い、ここまでの作曲で初めてスラップでのリフから創った曲。
      Shinjiが「忙しすぎてライブで演っても周りから"ノリ悪かったね"って言われるほど動けない」と語る。
    11. 残り香
      19thシングル。日本テレビ系「スッキリ!!」4月度テーマソング。
      Shinjiが今アルバムに関するインタビューで「ギターが入らなくてもいける曲とかでも"ちょっと待てよ"と」と語っているのはこの曲である。また、Shinji曰く「フレーズ的にハードめ」で、コピープレイヤーには「クリーンもそうですけど、特に歪みのサウンドはまず音作りにこだわってみてください」とも語っている。

    品番

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    • 初回限定盤A:KSCL-2091/2
    • 初回限定盤B:KSCL-2093/4
    • 通常盤:KSCL-2095

    脚注

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    出典

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    関連項目

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