Lhasa
開発元 | 竹村嘉人 |
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最新版 | |
対応OS | Windows |
種別 | アーカイバ |
ライセンス | フリーウェア |
公式サイト | Susieの部屋 |
Lhasa(ラサ)は、LHA及びZIP形式の圧縮ファイルの解凍に用いられるソフトウェアの名称。画像閲覧ソフト「Susie」の開発者、竹村嘉人が開発し、1994年7月1日にバージョン0.01が公開された[1]。名称は、Lhaで始まるプログラム名ということから選ばれたもので、辞書で最初に見つけた単語であるLhasa(ラサ。チベットの地名)が採用された[1][2]。
Microsoft Windows登場後、1994年と比較的早い時期に公開された。一発で圧縮解凍できるソフトの先駆者的存在であり、同じようなコンセプトの解凍ソフトはまとめてLhasa風ソフトという呼び方をされる。
特徴
[編集]外部DLLを必要とせずに[3]LHAとZIPの展開に対応し、特に設定しなくても簡単に利用できる[4]。窓の杜によるレビューでも「とにかく一発で簡単に解凍できる」と形容される一方、「あまり細かいことはできません」ともされる[5]。
沿革
[編集]開発者の竹村嘉人(1967年5月1日 – )は10歳のときに父がコンピュータの本を買ってきたことがきっかけになり、プログラミングをはじめた[2]。開発にはBorland C++を使用した[2]。LhasaはSusieの開発中にできた副産物であり、SusieにおけるLHA展開機能を単独で利用できるようにした形がLhasaの原形だった[2]。その後、ZIP展開機能を実装し、インストーラーをつけたことでLhasaが完成し[2]、1994年7月1日に公開された[1]。
1996年、窓の杜大賞を受賞した[6]。窓の杜の年間ダウンロード数ランキングでは1999年から2002年まで4年連続で総合1位であり[7]、2010年時点でも「定番解凍ソフト」とされた[8]。
1996年12月時点で機能追加の予定がないと明言しており[2]、それ以降もバグ修正が行われたが[1]、2010年10月のバージョン0.20で検索パスの問題に起因する脆弱性を修正した後[9]、アップデートが途絶えた。
Lhasa風ソフト
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d ソフトウェア同梱のLHASA.TXTより。
- ^ a b c d e f 「圧縮ファイルを一発展開、あの「Lhasa」の作者 竹村嘉人」『インターネットマガジン』第23号、インプレスR&D、東京、1996年12月、324頁、ISSN 1344-6878。
- ^ 小山 文彦「簡単解凍ソフト「解凍レンジ」の作者、白川 泰洋さん」『窓の杜』2000年11月21日。2024年9月10日閲覧。
- ^ “Lhasa”. 窓の杜. 2024年9月10日閲覧。
- ^ ひぐち たかし (1997年4月22日). “常用ツール紹介:第一回「窓の杜管理人 ひぐちたかし」”. 窓の杜. 2024年9月10日閲覧。
- ^ “1996年 窓の杜大賞 結果”. 窓の杜. 2024年9月10日閲覧。
- ^ 石川 敬峰「2003年もっともダウンロードされたソフトは?」『窓の杜』2003年12月22日。2024年9月10日閲覧。
- ^ 柳 英俊「定番解凍ソフト「Lhasa」および「Lhaplus」に外部DLLの読み込みに関する脆弱性」『窓の杜』2010年10月12日。2024年9月10日閲覧。
- ^ 三柳 英樹「「Lhasa」「Lhaplus」に脆弱性、修正版を公開」『INTERNET Watch』2010年10月12日。2024年9月10日閲覧。
- ^ 樽井 秀人「前バージョンで実施された「Lhaz」「Lhaz+」の脆弱性対策に漏れ、修正版が公開」『窓の杜』2017年8月8日。2024年9月10日閲覧。
- ^ “LhaForge”. 窓の杜. 2024年9月10日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- Susieの部屋 - 開発者のホームページ、インターネットアーカイブより
- ダウンロードページ、インターネットアーカイブより
- ASCII.jpデジタル用語辞典『Lhasa』 - コトバンク