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La Femme

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
La Femme(ラ・ファム)
基本情報
出身地 フランスの旗 フランス ビアリッツ
ジャンル
活動期間 2010年 -
レーベル
  • Disque Pointu
  • IDOL
  • Barclay
  • Born Bad Records
  • Third Side Records
公式サイト 公式サイト
メンバー
旧メンバー

La Femme(ラ・ファム)[注 1]はビアリッツ、ブルターニュ、マルセイユ、パリ出身のメンバーからなるフランスのロックバンドである。

略歴

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バンドはビアリッツの高校で出会ったSacha Got(ギター、テルミン)とMarlon Magnée(キーボード)によって結成された。その後、MarlonはパリでSam Lefèvre(ベース)、Noé Delmas(ドラム)、Lucas Nunez Ritterと出会い、2010年にバンド名をLa Femmeとした。リードボーカルとなるClémence Quélennecとはインターネット上で知り合った[1]

2010年にデジタルレーベル「BEKO DSL」からファーストEPをリリース[2]。2011年には『Le podium #1』というタイトルのEPをリリースし、同年11月にはラ・シガルで開催されたロック・フェスティバル「Festival les inRocKs」に出演した。2013年2月には、『La Femme』というタイトルのEPをリリースし[3]、同月に雑誌『Magic』の表紙を飾った。2013年4月8日には、ファーストアルバム『Psycho Tropical Berlin』をリリース[4]。同年12月に雑誌『Les Inrocks』は、同アルバムをその年のベストアルバムの第2位に選出した。[5]

2014年2月、バンドは新鋭アルバム部門で、その年のヴィクトワール・ド・ラ・ミュジーク英語版(Victoire de la Musique)[注 2]賞を受賞した。[6]

2016年3月、La Femmeは、シングル『Sphynx』でカムバックすることを発表した。ミュージック・ビデオはグループのメンバーの一人、Marlon Magnéeが監督し、Massimiliano Mocchia di Coggiolaがラフ画を、Aymeric Bergada du Cadetがスタイリングを担当した。同シングルは、2016年秋にリリースが予告されているアルバムの発売に先駆けたものだった[7]

2016年6月には、『Où va le monde ?』をリリースした。この曲は『Sphynx』と同様に、同年9月2日にリリースが予告されていたニューアルバム『Mystère』に収録された。7月には、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのヨーロッパ・ツアーの際にオープニング・アクトを務めると発表した[8]

2017年2月、ヴィクトワール・ド・ラ・ミュジーク2017において、セカンドアルバム『Mystère』が「L'Album rock de l'année」[注 3]部門で2位となった[9]

2018年9月には、デザイナーのエディ・スリマンが監修した「セリーヌ(CELINE)」のファーストコレクションのランウェイショー用に、20分の楽曲『Runway』を作曲した[10]

2021年4月、サードアルバム『Paradigmes』をリリース。このアルバムの最初の楽曲『Paradigmes』は2020年9月に、『Cool Colorado』は2020年2月に、『Disconnexion』は2020年12月に、いずれもシングル曲としてリリースされていた。この3曲のビデオ・クリップは、すべてパリのディスコ「Petit Palace」(プチ・パラス)で撮影された[11]

スタイルと影響

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La Femmeの人工的で夢幻的な音楽は、ザ・キュアー(The Cure)やスージー・アンド・ザ・バンシーズ(Siouxsie And The Banshees)のコールド・ウェイヴ[12]次にあげるグループや音楽ジャンルからの影響をうかがわせる。すなわち、Taxi Girl、Young Marble Giants、X-Ray Pop、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドクラフトワーク、その他サーフ・ミュージックである[13]。グループは、Jacno英語版Marie et les Garçon英語版に言及し、大きな影響を受けたとしている。

ディスコグラフィ

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アルバム

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括弧内は発売元レーベル

  • 2013年Psycho Tropical Berlin (Disque Pointu / Barclay / Born Bad Records)
  • 2016年Mystère (Disque Pointu / Barclay / Born Bad Records)
  • 2021年Paradigmes (Disque Pointu / Born Bad Records)

シングルおよびEP

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  • 2010年La Femme (BEKO DSL)
  • 2011年Le Podium #1 (Third Side Records)
  • 2011年From Tchernobyl With Love (Les Disques Pointus)
  • 2012年La Planche (Third Side Records)
  • 2012年Télégraphe (Third Side Records)
  • 2013年La Femme (les Disques Pointus)
  • 2016年Sphynx
  • 2017年Orgie de gobelins sous champignons hallucinogènes (les Disques Pointus)
  • 2018年Runway (les Disques Pointus)
  • 2019年L'Hawaïenne (les Disques Pointus)
  • 2020年Paradigme (les Disques Pointus)
  • 2020年Cool Colorado (les Disques Pointus)
  • 2020年Disconnexion (les Disques Pointus)

脚注

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注釈

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  1. ^ バンド名は、フランス語で「女、女性」を意味する。
  2. ^ フランスにおいてアメリカのグラミー賞に相当する。
  3. ^ 英語にするなら「Rock Album of the Year 」。

出典

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  1. ^ "La Femme - Femme Publique". Brain Magazine. 2013年3月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年3月26日閲覧
  2. ^ Irwin Barbé (16 July 2010). "La Femme en Interview". Magic. 2013年9月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年3月22日閲覧
  3. ^ Xavier Mazure (2013). "Chronique d'album. Psycho Tropical Berlin de La Femme". Magic. 2013年4月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年4月16日閲覧
  4. ^ Elvire Von Bardeleben (8 April 2013). "L'année de La Femme". Libération. 2013年4月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年4月9日閲覧
  5. ^ "Nos 5 meilleurs albums de l'année 2013". Les Inrocks. 12 December 2013. 2015年10月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年10月19日閲覧
  6. ^ "Palmarès 2014 des Victoires de la Musique - Album révélation". le site des Victoires de la Musique. 2014. 2014年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年1月1日閲覧
  7. ^ "Les Inrocks - La Femme est de retour avec "Sphynx", et ça fait déjà très mal". Les Inrockuptibles. 17 March 2016. 2016年3月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月17日閲覧
  8. ^ Nathalie Paul (24 June 2016). "La Femme choisie pour la première partie des Red Hot Chili Peppers en 2016". www.concertlive.fr. 2016年10月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年9月27日閲覧
  9. ^ Benjamin Locoge (10 February 2017). "Victoires de la musique 2017 : palmarès et pronostic". www.parismatch.com. 2018年11月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月20日閲覧
  10. ^ Maud Gautier (2 October 2018). "Les Inrocks - Avec son odyssée disco "Runway", La Femme signe la bande-son du nouveau défilé Céline". Les Inrockuptibles. 2021年4月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月10日閲覧
  11. ^ Théo Dubreuil (3 December 2020). "Dans "Disconnexion", La Femme ressuscite Michel Foucault". Les Inrockuptibles. 2021年4月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月18日閲覧
  12. ^ Julien Lambea (10 April 2013). "C'est quoi, au juste, La Femme ?". GQ. 2016年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年4月9日閲覧
  13. ^ Jean-Christophe Féraud (8 April 2013). "La Femme, sous influences". Libération. 2013年4月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年4月9日閲覧

外部リンク

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