L (スティーヴ・ヒレッジのアルバム)
『L』 | ||||
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スティーヴ・ヒレッジ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1976年5月 - 6月 ニューヨーク州ウッドストック ザ・シークレット・サウンド[1] | |||
ジャンル | プログレッシブ・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | ヴァージン・レコード | |||
プロデュース | トッド・ラングレン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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スティーヴ・ヒレッジ アルバム 年表 | ||||
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『L』は、イギリスのギタリスト、スティーヴ・ヒレッジが1976年に発表した2作目のスタジオ・アルバム。
背景
[編集]プロデュースはトッド・ラングレンにより、レコーディングにはユートピアのメンバーが参加した。また、当時ニューヨークにいたドン・チェリーも、ヒレッジらの依頼を快諾してレコーディングに参加している[4]。「ハーディー・ガーディー・マン」はドノヴァンのカヴァーで、「イッツ・オール・トゥー・マッチ」はビートルズのカヴァー。ヒレッジは本作のレコーディングより前から、これら2曲を個人的に演奏していたという[5]。
2007年のリマスターCDには3曲のボーナス・トラックが追加された。バーズのカヴァー「8マイルズ・ハイ」ではトッド・ラングレンが12弦ギターを弾いているが、ボーカル・パートは録音されず、バッキング・トラックのみ残された[5]。「マウイ」は、後のアルバム『グリーン』(1978年)に「Palm Trees (Love Guitar)」というタイトルで収録された曲の原型[6]。「シマー」はシングル「イッツ・オール・トゥー・マッチ」のB面に収録されていた曲で[7]、この曲も2007年のリマスターCDに追加収録された。
反響・評価
[編集]本作はセールス的に成功を収めた。全英アルバムチャートでは12週チャート圏内に入って最高10位に達し、自身初のトップ10入りを果たす[2]。また、ヒレッジのアルバムとしては唯一アメリカでBillboard 200入りを果たし、130位に達した[3]。
音楽評論家のJohn W. Pattersonはオールミュージックにおいて「フェンダー・ストラトキャスターによる印象的なリフとスピーディーなソロはジミ・ヘンドリックスやフランク・マリノにも匹敵するが、それだけではなく、他文化からの異国情緒溢れる音階を通じて、更に踏み込んだ作曲がなされている」と評している[8]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はスティーヴ・ヒレッジとミケット・ジローディの共作。
- ハーディー・ガーディー・マン - "Hurdy Gurdy Man" (Donovan Leitch) - 6:33
- ハーディー・ガーディー・グリッサンド - "Hurdy Gurdy Glissando" - 8:58
- エレクトリック・ジプシーズ - "Electrick Gypsies" - 6:19
- オム・ナム・シヴァーヤ - "Om Nama Shivaya" (Nariula, Nanda, Dublin) - 3:34
- ルナー・ミュージック・スイート - "Lunar Musick Suite" - 11:57
- イッツ・オール・トゥー・マッチ - "It's All Too Much" (George Harrison) - 11:57
リマスターCDボーナス・トラック
[編集]- 8マイルズ・ハイ(バッキング・トラック) - "Eight Miles High" (Gene Clark, David Crosby, Roger McGuinn) - 4:27
- マウイ(アーリー・ヴァージョン・オブ"パーム・トゥリーズ") - "Maui" - 4:37
- シマー - "Shimmer" (Steve Hillage, Tim Blake) - 3:48
参加ミュージシャン
[編集]- スティーヴ・ヒレッジ - ギター、ギターシンセサイザー、シンセサイザー、シャーナイ、ボーカル
- ミケット・ジローディ - ボーカル、Isis Vibes
- ロジャー・パウエル - キーボード、シンセサイザー、ピアノ
- カシム・サルトン - ベース
- ジョン・ウィルコックス - ドラムス
- ドン・チェリー - トランペット、ベル、タンブーラ、ボーカル
- Larry Karush - タブラ
- Sonja Malkine - ハーディ・ガーディ
- トッド・ラングレン - 12弦ギター(on "Eight Miles High")
脚注
[編集]- ^ Steve Hillage - L (CD, Albums) at Discogs
- ^ a b STEVE HILLAGE | Official Charts Company - 「Albums」をクリックすると表示される - 2015年4月19日閲覧
- ^ a b Steve Hillage | Awards | AllMusic
- ^ Innerviews: Steve Hillage – Organic continuum - 2014年3月21日閲覧
- ^ a b 日本盤リマスターCD(VJCP-68793)ライナーノーツ(マーク・パウエル)
- ^ 日本盤リマスターCD(VJCP-68793)ライナーノーツ(スティーヴ・ヒレッジ)
- ^ Steve Hillage - It's All Too Much (Vinyl) at Discogs
- ^ L - Steve Hillage | AllMusic – Review by John W. Patterson