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LG化学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
株式会社 LG化学
LG Chem Ltd.
種類 株式会社
市場情報 KRX: 051910
本社所在地 大韓民国の旗 韓国
ソウル市永登浦區汝矣島洞20
設立 1947年
業種 化学
法人番号 6700150108723
売上高 23兆1436億ウォン(2013)
純利益 1兆2706億ウォン(2013)
従業員数 18,000名(2011年1月現在)
外部リンク LG化学
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LG化学ジャパン株式会社
LG Chem Japan Co.,Ltd.
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
東京都 中央区 京橋2-1-3 京橋トラストタワー
設立 2014年
業種 化学
法人番号 6010401109689
事業内容 韓国・LG化学社の 日本子会社
代表者 楊尙憲
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株式会社LG化学(エルジーかがく)は ソウル市に本拠を置き、韓国の最大手 総合化学メーカーで、LGグループに属する。

概要

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1947年、具仁會樂喜化學工業社として創業。戦後払い下げられた興亞化学工業株式会社の化粧品のクリーム販売・製造を行った。

1958年に設立された金星社(現:LGエレクトロニクス)と共にラッキー金星グループ(現:LGグループ)を結成した。化学製品、化学素材、電子製品、電子素材、自動車用品、住宅関連商品などを製造販売している。

1969年に韓国証券取引所に上場し、1976年に石油化学事業に進出した。

2020年の通期決算では、売上高が30兆575億ウォン(約2.8兆円)、純利益は2兆3532億ウォンとなり、世界7位の化学メーカーである[1]

なお、創業事業である化粧品や生活用品の製造・販売部門は、2001年4月にLG生活健康として分社化されている。

おもな事業

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電池事業

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LG化学は、ヒュンダイ自動車が2009年下半期から量産開始するアバンテハイブリッドカーリチウムポリマー電池を単独供給する事が決定している。 LG化学が2010年に販売される米国GMの電気自動車用リチウムイオンバッテリーを単独供給する事が決定している。供給期間は2010年から6年間。 ハイブリッド用の電池では、サムスンSDIやSKエネルギーが韓国内でのライバルである。

2010年代後半、同じ韓国内の同業他社であるSKイノベーション電気自動車向け車載電池の分野で激しく競合する関係となった。2019年4月、LG化学は77人の従業員を引き抜かれることで企業秘密が奪われたとして、SKイノベーションをアメリカ国内で提訴。その後は、両社で電池の特許侵害を巡り提訴を起こす泥仕合となった[2]。2021年4月、SKイノベーションがLGエナジーソリューション(LG化学の子会社)に対して18億ドルを支払うことで両社が和解し、今後10年間は互いに訴訟を提起しないことにも合意した[3]

特にEV向け電池では世界シェアトップになるように急成長を遂げており、2020年12月1日から電池部門は「LGエナジーソリューション」として分社化した[4]

2020年までに、グローバルバッテリー市場で高い占有率を収めたが、一方で梧倉工場で生産したLG化学製バッテリーを搭載した自動車(シボレー・ボルトEVヒュンダイ・コナ)の火災事故などからリコールが相次いだ[5]。GMが8月20日に発表したリコールでは、電池メーカーであるLGの製造上の欠陥が原因であることを明らかにされた。リコールに際して完成車メーカーが部品メーカー名を公表し、欠陥があると指摘するのは異例だが、これはEV開発において完成車メーカーと電池メーカーが対等の立場になっていることを示すものとも推察されている[6]。GMとは合弁会社を設立しているように、つながりも深い[7]

偏光板事業

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液晶パネルに使われる偏光板の2008年当時の世界シェアは、LG化学が25%だった。日東電工は28%である。

2019年にLCD事業からの撤退を表明。2020年に入るとLCD用カラーフィルター感光材事業を中国雅克科技の子会社である斯陽国際に580億ウォンで売却。LCDガラス基板事業は買い手が付かずそのまま撤退。LCD偏光板事業は中国の寧波杉杉に11億ドルで売却した[8]

太陽光発電事業

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現在、LGグループをあげて太陽電池事業を推進している。 具体的には、シリコンなどの素材をLG化学が生産し、原材料をLGエレクトロニクスが引き取り太陽電池セルとモジュールを生産する。 さらにはLG CNSが発電所事業の販売活動をし、最終的な太陽光発電所の建設と運営をLGソーラーエナジーが引き受ける。 LGソーラーエネルギーは、LG化学が太陽電池製造のためにLGエレクトロニクスにポリシリコンを供給するために2007年につくられた子会社。

生産品目

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2009年3月時点で確認出来ている生産品目一覧。カッコ内は素材の説明。

LGトステムBM

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日本アルミサッシ1位企業の住生活グループトステムは2009年3月11日にLG化学と2009年4月に合弁会社を設立すると発表した。 トステムの技術を元にアルミ建材などを開発し、LG側の販売網をいかして販売する。 発表によると、日本の国内需要が落ち込む中で、海外での販売を強化したいトステム側と、アルミニウム建材事業を拡大したいLG化学側の思惑が一致した。 新会社の名称は「LG―TOSTEM BM」となる。本社はソウルに置く予定。 生産は当面、外部に委託する予定。2012年に売上高1200億ウォン(約120億円)を目指すと発表されている。 資本金は60億ウォン、LG側が51%、トステムが49%出資。 合弁会社のLGトステムは、LG化学の産業材の事業部門が分社化して2009年4月新しく発足する「LGハウシス」の子会社になる。 LGトステムはアルミ建材や産業用アルミニウム製品などの製造販売を行う。

事故

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2020年5月7日インドヴィシャーカパトナム市の子会社の化学工場でガス漏れ事故が発生、周辺住民ら11人が死亡、約1000人が病院に搬送、約5000人が体調不良を訴えた。工場は2019新型コロナウイルスの感染拡大の影響により閉鎖されていたが、化学変化等により容量5000トンのタンク2基からガスが漏えいしたもの[9]

脚注

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  1. ^ 韓国LG化学、世界化学企業ランクで7位に浮上…日本の三菱ケミカルを抜く”. コリアン・エコノミクス (2021年7月27日). 2021年11月7日閲覧。
  2. ^ 韓国電池メーカーが訴訟合戦、世界のEV生産に支障か”. ロイター (2019年11月30日). 2019年12月2日閲覧。
  3. ^ LGとSKの車載電池めぐる営業秘密紛争は18億ドルで和解、バイデン米大統領はEV産業強化強調”. ジェトロ. 2021年11月7日閲覧。
  4. ^ 電池新会社「LGエナジーソリューション」が公式発足…LG化学の電池部門が分社化”. コリアン・エレクトロニクス. 2021年11月7日閲覧。
  5. ^ 電気自動車火災でリコール相次ぐ…韓国バッテリー企業が緊張”. 中央日報 (2020年11月16日). 2020年11月19日閲覧。
  6. ^ GMのEV電池リコール、LGの製造上欠陥と異例の指摘”. 日経クロステック. 2021年11月7日閲覧。
  7. ^ GM・LG合弁、米テネシー州での車載電池工場の建設に約23億ドル投資へ”. ジェトロ. 2021年11月7日閲覧。
  8. ^ LCD事業から手を引くLG…LCD用偏光板事業を中国企業に売却”. 中央日報 (2020年6月10日). 2020年6月10日閲覧。
  9. ^ 印工場でガス漏れ、11人死亡 1千人搬送 コロナでタンク放置か”. AFP (2020年5月8日). 2020年5月7日閲覧。

外部リンク

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