KazSat
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KazSat(カザフ語: ҚазСат)はカザフスタンの人工衛星シリーズ。テレビ放送と衛星通信のサービスを提供する静止衛星である。
KazSat-1
[編集]KazSat-1はカザフスタン初の人工衛星として、2006年6月18日にプロトン-KBlok-DM3によってバイコヌール宇宙基地より打ち上げられた[1][2][3]。打上げには、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領とカザフスタンのヌルスルタン・ナザルバエフ大統領も立ち会った[4]。
12基のKu帯トランスポンダーを搭載[1]。主契約者はクルニチェフ国家研究生産宇宙センターで、1億ドルのコストがかかったとされる[1]。カザフスタン宇宙局が運用[1]。
KazSat-1の設計寿命は10年の予定だったが、2008年6月に通信が途絶した[2][5]。
KazSat-2
[編集]KazSat-2は2006年に発注され、当初は2009年の打ち上げを目指していた[6]。Ku帯トランスポンダーはテレビ放送用・通信用合わせて16基と予備の4基を搭載し、設計寿命は12年。元々は1号機の補助が目的だったが、その喪失によって後継機となった[6]。打ち上げは延期が相次ぎ、2011年7月16日にプロトン-MロケットによってSES社の通信衛星SES-3と共に打上げられた[7]。
KazSat-3
[編集]KazSat-3は28基のKu帯トランスポンダーを搭載し15年の設計寿命である[8]。2011年にレシェトニェフへ発注され同社のEXPRESS-1000NTAバスを使用。ペイロードはタレス・アレーニア・スペースが担当する。2014年にバイコヌール宇宙基地より打ち上げ予定となっている[9]。
参考文献
[編集]- ^ a b c d “KazSat 1”. Gunter's Space. 2011年4月1日閲覧。
- ^ a b “カザフスタン宇宙局”. JAXA 宇宙情報センター. 2011年3月16日閲覧。
- ^ “BAIKONUR IS STILL THE CORE OF KAZAKH-RUSSIAN COOPERATION IN SPACE”. interfax.kz (February 2008). 2011年3月16日閲覧。
- ^ “カザフスタン初の通信衛星KazSat、打ち上げ成功 - カザフスタン”. AFPBB News. (2006年6月18日) 2011年4月1日閲覧。
- ^ “KazSat”. russianspaceweb.com. 2011年3月16日閲覧。
- ^ a b “KazSat 2”. Gunter's Space. 2011年4月1日閲覧。
- ^ “ILS Proton M in debut shared payload launch with SES-3 and KazSat-2”. NASASpaceFlight.com. (2011年7月15日) 2014年2月23日閲覧。
- ^ “KazSat 3”. Gunter's Space. 2014年2月23日閲覧。
- ^ “KazSat-3 space satellite to be launched in 2014”. カザフスタン国営テレビ. (2013年12月3日) 2014年2月23日閲覧。