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KLJ-7 (レーダー)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
KLJ-7
種別 機上マルチモードのパルスドップラー式火器管制レーダー(V-1)またはAESAレーダー(V-2)
開発・運用史
開発国 中華人民共和国の旗 中華人民共和国
就役年 2000年代中頃
送信機
周波数 Xバンド
探知性能
探知距離 ルックダウンモード 100km:RCS 5m2[1]
ルックアップモード 150km:RCS 5m2 (V1)[1]
ルックダウンモード 110km:RCS 3m2 (V2)[1] 200km - KLJ-7A
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1478型とも呼ばれるKLJ-7は、中国電子科技集団英語版(CETC)の14号研究所としても知られる南京電子技術研究所(NRIET)が開発したXバンドの空中火器管制レーダー(FCR)である。2010年12月、パキスタン空軍ラオ・カマール・スルマン英語版空軍大将が、イスラマバード北部のカムラにあるパキスタン航空コンプレックス英語版(PAC)でKJL-7レーダーが製造されると発表した[2]

開発と設計

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KLJ-7は、機械制御式平面アンテナを採用しており、1990年代に輸入された各種のロシア製レーダーとの共通点がある。ロシア製レーダー設計会社であるファゾトロンとNIIPは、中国のレーダー設計局と緊密な協力関係を築いており、中国企業が独自の設計を行う際のベンチマークとして利用していたロシア製レーダーの運用モデルや技術支援を行った。1990年代半ばには、ファゾトロンのゼムチョーグ(真珠)レーダー最大20基と、ファゾトロン-NIIRのRP-35の2基が導入されて評価された[3]

KLJ-7V1は、視程外射程(BVR)と近距離空対空モード、地上監視モード、強力な対ジャミング機能など、複数のモードを搭載している。最大40のターゲットを管理し、そのうち10のターゲットを捜索中追尾モードで監視し、2つのBVRターゲットに同時に射撃できると報告されている[3]。3平方メートルのRCSを持つターゲットの検出範囲は、≧75 km (ルックダウンモードで≧35 km)という。海上の目標は最大135kmを検出可能。短距離ミサイルPL-9Cや視程外射程 PL-12(SD-10)空対空ミサイルなど、中国の最新の空中発射兵器のほとんどはKLJ-7に支えられている。また、KLJ-7は NATO兵器にも対応するモードを持つと報告されている。

パキスタン航空コンプレックスのプログラム担当者によると、「このレーダーで飛行した」だけでなく、「タレスRC400のような他のモデル」も飛行し、JF-17軽量戦闘機用に評価した結果、「中国のレーダーは現代の類似品と同等の能力を持っている」ことが判明したという[3]

KLJ-7V2という、より強力なモデルが製造された。

KLJ-7A

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2016年の珠海航空ショーでは、KLJ-7Aという新モデルが公開された。JF-17 ブロック3に搭載されるかもしれない。

2つのアクティブ電子走査アレイバージョンがある。1つは視野を拡大するために機械的に操作されるマウント上にあり、もう1つは1つの前面アンテナと2つの側面アンテナアレイを備えている[4]

レーダーモード

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データの出典:Janes Defence[3]

  • 捜索中測距(RWS)
  • 速度捜索(VS)
  • 単目標追尾(STT)
  • 捜索中追尾(TWS)
  • 二重目標追尾(DTT)
  • 状況認識モード(SAM)
  • 空中戦モード(ACM)(5つのサブモード付き)
  • リアル・ビーム地図(RBM)
  • ドップラービームシャープニング(DBS)
  • 地上移動目標指示英語版/地上移動目標追尾(GMTI/GMT)
  • 空対地測距(AGR)
  • 合成開口レーダー(SAR)
  • 海上単目標追尾(SSTT)
  • ビーコン(BCN)

仕様

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データの出典:JF-17公式ウェブサイト

  • 周波数: Xバンド
  • 範囲:
    • ルックアップ:150 km(5 m2のRCS)(V1)または200 km(5 m2のRCS)(V2)
    • ルックダウン:100 km(5m2のRCS)(V1) またはV2
  • 追跡目標の総数: TWS(捜索中追尾)モード(V1)で10
  • 信頼性:
  • 重量: ≦120 kg
  • 容積: 0.065 m3

参照

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  1. ^ a b c http://www.jf-17.com/avionics/
  2. ^ Bokhari (2010年12月24日). “Pakistan To Build Radar for JF-17 'Thunder' Fighter”. Jane's Information Group. 2010年12月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年2月4日閲覧。
  3. ^ a b c d https://web.archive.org/web/20121028055642/http://articles.janes.com/articles/Janes-Avionics/KLJ-710-Fire-Control-Radar-FCR-China.html
  4. ^ https://twitter.com/RickJoe_PLART/status/1060809811510448130

関連項目

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外部リンク

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