K・W・ジーター
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ケヴィン・ウェイン・ジーター Kevin Wayne Jeter | |
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ジーター(1989年) | |
誕生 | 1950年 |
職業 | 作家 |
国籍 | アメリカ合衆国 |
主題 | サイエンス・フィクション、ホラー |
代表作 | 『ドクター・アダー』 |
ウィキポータル 文学 |
ケヴィン・ウェイン・ジーター(Kevin Wayne Jeter、1950年 - )は、アメリカ合衆国の作家。SFやホラーを主な作風とする。スタートレックやスター・ウォーズ・シリーズの世界を舞台とした小説や、『ブレードランナー』の続編なども書いている。
経歴
[編集]カリフォルニア州立大学フラトン校で学び、そこでジェイムズ・P・ブレイロックやティム・パワーズと親交を結び、彼らを通してフィリップ・K・ディックとも知り合うことになった。ディックの小説『ヴァリス』の登場人物ケヴィンは、ジーターからインスピレーションを受けたといわれる[1]。ジーターの作品の多くは、ディックを思わせるようなリアリティの主観性を主題としている。
ジーターの小説『ドクター・アダー』は世界初の真のサイバーパンク小説[2]とも言われており、フィリップ・K・ディックはこれを熱烈に推奨した。性と暴力の描写が過激だったため、出版してくれる出版社を見つけるのに約10年かかっている。「スチームパンク」という用語は、友人のブレイロックやパワーズと共に古いテクノロジーと歴史改変を扱った作品を説明するために生み出した用語である。ジーターの作品でスチームパンクとされているものとしては、Morlock Night と『悪魔の機械』(Infernal Devices) がある。
現在は、妻と共にラスベガス中心部に住んでいる。
オリジナル作品のほかにジーターは、フィリップ・K・ディックの小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を原作とする1982年の映画『ブレードランナー』の公式な続編をいくつか書いている。
主な著作
[編集]オリジナル作品
[編集]- Seeklight (1975年)
- The Dreamfields (1976年)
- Morlock Night(1979年) - ハーバート・ジョージ・ウェルズの『タイム・マシン』に触発された作品。
- Soul Eater(1983年)。邦訳『結晶する魂』中村保男、岡安裕司訳、ハヤカワ文庫NV
- Dr. Adder(1984年)。邦訳『ドクター・アダー』(1990年)。黒丸尚訳、中原尚哉解説、大森英樹カヴァー、ハヤカワ文庫SF
- The Glass Hammer(1985年)。邦訳『グラス・ハンマー』黒丸尚訳、ハヤカワ文庫SF
- Infernal Devices(1987年)。邦訳『悪魔の機械』大伴墨人訳、ハヤカワ文庫FT
- Dark Seeker(1987年)。邦訳『ダーク・シーカー』佐田千織訳、ハヤカワ文庫SF
- Mantis(1987年)。邦訳『マンティス』猪俣美江子訳、ハヤカワ文庫NV
- Death Arms(1989年)
- Farewell Horizontal(1989年)。邦訳『垂直世界の戦士』冬川亘訳、ハヤカワ文庫SF
- In the Land of the Dead(1989年)
- The Night Man(1989年)
- Madlands(1991年)
- Wolf Flow(1992年)
- Noir(1998年)
ブレードランナー
[編集]- Blade Runner 2: The Edge of Human(1995年)。邦訳『ブレードランナー2』浅倉久志訳、早川書房
- Blade Runner 3: Replicant Night(1996年)。邦訳『ブレードランナー3』大野晶子訳、早川書房
- Blade Runner 4: Eye and Talon(2000年)
スタートレック ディープ・スペース・ナイン
[編集]スター・ウォーズ
[編集]- The Mandalorian Armor(1998年)
- Slave Ship(1998年)
- Hard Merchandise(1999年)
脚注・出典
[編集]- ^ Sutin, Lawrence (1989). Divine Invasions. New York, New York: Carol Publishing Group. pp. 258. ISBN 0-8065-1228-8
- ^ Timeline - CyberpunkWiki