JAWS
開発元 | Freedom Scientific |
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最新版 |
2024
/ 2024年6月26日 |
対応OS | Microsoft Windows |
種別 | スクリーンリーダー |
ライセンス | プロプライエタリ EULA |
公式サイト | www.freedomscientific.com |
JAWS (Job Access With Speech) は、視覚障害者向けのスクリーンリーダーである。アメリカのフロリダ州セントピーターズバーグにある Freedom Scientific 社の Blind and Low Vision Group が開発した。Microsoft Windowsを搭載したパーソナルコンピュータを視覚障害者が使えるようにする。画面上に表示される情報を音声合成や点字ディスプレイでユーザーに伝え、幅広いキーボードによる入力を可能にしている。
JAWS Scripting Language というスクリプト言語でスクリプトを作成できる。それによってアプリケーションの出力する情報を加工・圧縮でき、特にアクセシビリティに配慮していないアプリケーション(Windows の標準的制御を使っていないプログラムなど)でもJAWS経由で使えるようにできる。
本項目では主にJAWS英語版について記載し、その日本語版についても触れる。
歴史
[編集]1989年、Ted Henter が最初のJAWSをリリースした。彼はバイクレーサーだったが1978年に事故で失明した。1985年、Henter は Bill Joyce から18万$の出資を受け Henter-Joyce Corporation をセントピーターズバーグに設立した。1990年、Joyce は同社の権利を Henter に売却した。2000年4月、Henter-Joyce と Blazie Engineering と Arkenstone, Inc. が合併して Freedom Scientific となった。
JAWS は当初 MS-DOS オペレーティングシステム向けであった。MS-DOS 上のテキストモードのアプリケーション用スクリーンリーダーの1つであった。当時のJAWSのユニークな機能として Lotus 1-2-3 のような階層型メニューを備えていた。JAWS が当時の他のスクリーンリーダーより優れていた点として、マクロを使ってユーザインタフェースをカスタマイズでき、各種アプリケーションの操作をよりよくできる点が挙げられる。
Ted Henter と Rex Skipper が最初のJAWSのコードを1980年代中ごろに書き、1990年代中ごろには version 2.0 をリリースした。Skipper はその直後に同社を離れ、代わりに Charles Oppermann が開発担当として雇われた。Oppermann と Henter はその後も着実に機能を改良しつつ新バージョンをリリースしていった。Freedom Scientific は現在では MS-DOS 版 JAWS をフリーウェアとして同社のサイトからダウンロード可能にしている[1]。
1993年、Henter-Joyce は JAWS から派生した学習障害者向けのバージョン WordScholar をリリースしたが、既に販売中止となっている[2]。
JAWS for Windows
[編集]1992年、Microsoft Windowsが一般化してくると、Oppermann は JAWS の新バージョン開発を開始した。その設計目標は、Windows の自然なユーザインタフェースを妨げることなく、強力なマクロ機能を提供し続けることであった。JAWS for Windows のベータ試用版は1993年と1994年にかけて各種会議に出展された。この間 Glen Gordon が新たに開発に加わり、1994年11月にマイクロソフトに移籍した Oppermann の代わりを務めるようになった。そして1995年1月、JAWS for Windows がリリースされた。
現在、ほぼ毎年新バージョンがリリースされており、その途中にマイナーアップデートがある。
JAWS 2018からバージョンが年度表記となった。
日本におけるJAWS
[編集]日本においては、日本アイ・ビー・エムがJAWS for Windows(IBM Version) Version 3.7を2001年4月に発表し[3]、続いてVersion 4.5までがリリース[4]されたが、その後数年を経て営業活動終了が発表された。
その後、石川准により日本語移植が進められた。石川が設立した「有限会社エクストラ」から、2005年7月27日にJAWS for Windows Professional Ver.6.2 日本語版が発表され[5]、ほぼ毎年の英語版更新に追従して日本語版がリリースされている。日本語版ではJAWS本体やヘルプ・マニュアル等の日本語化に加え、同社の自動点訳エンジンを用いた正確な日本語読み上げと点字表示、各種音声合成エンジンの搭載などが特徴とされている。なお、バージョン13.0は英語版では発売があったが、日本語版は未発売で欠番となっている。
リリース履歴
[編集]Version
Release date |
Significant changes | 内容 |
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JFW 1.0 | 1995年1月 | Windows 3.1 と Windows for Workgroups 3.11 向け |
JFW 2.0 | 1996年ごろ | Windows 95 サポートを追加 |
JFW 4.0 | 2001年9月14日 |
|
JFW 4.5 | 2002年8月30日 | Internet Explorer 用クイックナビゲーションキーを追加し、HTML要素間の移動をサポート [7] |
JFW 5.0 | 2003年10月9日 [3] |
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JFW 6.0 | 2005年3月3日 [4] | |
JFW 7.0 | 2005年10月14日 [5] |
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JFW 7.1 | 2006年6月21日 |
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JFW 8.0 | 2006年11月17日 |
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JFW 9.0 | 2007年11月19日 |
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JFW 10.0 | 2008年11月3日 |
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JFW 11.0[6] | 2009年10月23日 |
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JFW 12.0[7] | 2010年10月21日 |
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JFW 13.0[8] | 2011年10月24日 |
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JFW 14.0[9] | 2012年10月22日 |
※OCR機能の実装は英語版ではVer.13.0で追加されているが、日本語版ではVer.13.0が未発売のため、Ver.14.0からの追加となった。 |
JFW 15.0[17] | 2013年10月28日 |
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JFW 16.0[18] | 2014年10月28日 |
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JFW 18.0[19] | 2017年6月8日 |
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JFW 2018[20] | 2017年12月2日 |
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JFW 2019[21] | 2018年7月31日 |
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JFW 2020[22] | 2020年7月31日 |
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JFW 2022 | 日本語版2022年7月25日 |
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JFW 2024 | 日本語版2024年6月26日 |
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脚注
[編集]- ^ More JAWS downloads, 2008年8月31日閲覧
- ^ “HENTER-JOYCE NEWSLETTER” (1993年9月). 2008年10月15日閲覧。
- ^ JAWS for Windows (IBM Version) Version 3.7の発表, 2016年8月20日閲覧
- ^ JAWS for Windows (IBM Version) V4.5 の発表, 2016年8月20日閲覧
- ^ JAWS for Windows Professional Ver.6.2 日本語版, 2016年8月20日閲覧
- ^ What's New in JAWS 4.0 2006年11月24日閲覧
- ^ What's New in JAWS 4.5 2006年11月24日閲覧
- ^ What's New in JAWS 5.0 2006年11月24日閲覧
- ^ What's new in JAWS 6.0 2006年11月24日閲覧
- ^ What's New in JAWS 7.0, 2006年11月24日閲覧
- ^ What's New in JAWS 7.10, 2006年11月24日閲覧
- ^ What's New in JAWS 8.0, 2007年11月22日閲覧
- ^ What's New in JAWS 9.0, 2007年11月22日閲覧
- ^ "What's New in JAWS 11.0". Freedom Scientific. Retrieved October 22, 2010.
- ^ [1], 2012年4月2日閲覧
- ^ "What's New in JAWS 14.0". Freedom Scientific. Retrieved October 23, 2012.
- ^ What's New in JAWS 15.0
- ^ JAWS16.0
- ^ JAWS18.0
- ^ JAWS2018
- ^ JAWS2019
- ^ [2]