J・B・クラーマー& Co.
J・B・クラーマー& Co.(J. B. Cramer & Co.)はロンドンにかつて存在した楽器製造、楽譜出版、音楽販売業者である。1824年にヨハン・バプティスト・クラーマーによって創業された。ボンド・ストリートにあった建物は1964年に会社がケンブル& Co.に買収された時に閉鎖された。
歴史
[編集]1824年に音楽家のヨハン・バプティスト・クラーマーとRobert Addison、Thomas Frederick Bealeによって共同で創業され、「Cramer, Addison & Beale」と呼ばれていた。ヨハン・バプティスト・クラーマーは1833年末に事業への関与をやめ[1]、1844年にAddisonはBealeとの協力関係を解消してRobert Hodsonとの事業を始めた。Robert Hodsonは以前ルイス・ヘンリー・ラベニューと協力関係にあった人物で、AddisonとHodsonはコンデュイット・ストリートの反対側のリージェント・ストリート210番地にあったCramer & Co.の道路の向こう側に「Addison & Hodson」を設立した[2]。Cramer & Co. 社はその後Cramer, Beale & Co. と呼ばれた。次にウィリアム・チャペルがBaeleの事業に加わったが、1847年に関係を解消し[3]、事業はThomas Bealeによって行った。チャペルは再び事業に加わったが[4]、最終的に1861年に引退した[5][6]。当時「Cramer, Beale & Chappell」という名称が出版物上で使用された。1862年、George WoodがBaeleとの事業に加わり、その期間は「Cramer, Beale & Wood」という名称が使われた。1864年までに、Baeleは会社を離れ、名称は「Cramer, Wood, & Co.」に変わった。
主な店舗はリージェント・ストリート201番地、コンデュイット・ストリート67番地、コンデュイット・ストリートとリージェント・ストリートの角にあった[7]。この住所は1820年代から1890年代までこの会社との結び付きがあった。1873年[8]に会社は「Cramer's Great City Warehouse」または「Cramer's City Warerooms」と呼ばれた展示場を開業した(最初はムーアゲート・ストリート43から46番地、後に40から42番地にも拡大した)[9]。
1896年から1901年に主要な店舗はリージェント・ストリート207および209番地に移転し、その後1902年までにオックスフォード・ストリート126番地に移った。1912年、主要店舗はニューボンド・ストリート139番地に移され[10]、1964年にピアノ製造会社ケンブル& Co.に買収されるまでここで営業を続けた。ケンブルは限られた期間「J. B. Cramer & Co.」ブランドを使い続けた。
出典
[編集]- ^ London Gazette, March 7, 1834, page 414
- ^ "Theme Allemande", Hunten, Francois, c.1847, London, Addison & Hodson, 210 Regent Street, opposite Conduit Street, & 47 King Street
- ^ London Gazette, August 13, 1847
- ^ London Gazette, January 4, 1859
- ^ London Gazette, August 27, 1861
- ^ Chappell, W. (William), 1809-1888, compiler, Harvard College Library
- ^ The Times, March 29, 1832, page 1
- ^ The Times, November 15, 1873, page 3
- ^ The Times, April 16, 1877, page 14
- ^ The Times, April 17, 1912, page 4
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]座標: 北緯51度30分42.23秒 西経0度8分38.68秒 / 北緯51.5117306度 西経0.1440778度