Ikv 72
性能諸元 | |
---|---|
全長 | 4.8m |
全幅 | 2.23m |
全高 | 1.6m |
重量 | 8.0t |
懸架方式 | トーションバー |
速度 | 60km/h |
主砲 |
Ikv 72:75mm m/41砲 Ikv 102/103:105mm砲 |
装甲 | 正面20mm |
乗員 | 4名 |
Ikv 72 (Infanterikanonvagn 72) はスウェーデンのランツヴェルク社が1950年代初頭に開発した軽突撃砲。
歴史
[編集]1949年初めに、スウェーデン軍は突撃砲の計画を立案した。その内容は直接射撃による歩兵支援というものであった。量産のためにできるだけ低コスト化することも盛り込まれており、更に車重は6トンまでと定められた[1]。
1952年、ランツヴェルク社はこの計画に参加した。
1953年から1954年にかけて36輌のIkv 72がスウェーデン軍から発注された。
構造
[編集]Ikv 72は砲郭構造かつオープントップの上部構造を前方に有し、エンジンと変速機は後方に配置している。一般的な戦車と異なり、駆動輪は後方となっている。重量は8トン、乗員は4名である。
主砲は固定砲で、左右5度ずつ旋回できる。当初は105mm砲を装備予定であったが、初期車輌はStrv m/42の75mm m/41 L/34砲を装備した。この車両では榴弾のみ発射した。[1][2]
派生型
[編集]Ikv 102
[編集]1956年から1958年にかけて既存のIkv 72から改修された。ハッチつきの天板が施され、破片や狙撃から乗員を保護できるようになった。[3]
主砲はボフォース製のマズルブレーキを装備した105mm砲に換装[4]し、その結果重量は8.8トンに増加した。1960年になると対装甲目標用に対して榴弾より効果的な対戦車榴弾(HEAT)が追加された。[1][2]
Ikv 103
[編集]Ikv 103は、Ikv 102の小改良版として登場した。105mm砲はそのままに、エンジンをボルボ・エアロ(現:GKNエアロスペース)製四気筒水平対向のB42に換装した。[4]空気取り入れ口は従来は戦闘室から取り入れていたが、これによって新規にグリルが追加され、そこから吸入することになった。車重は変わらず8.80トンのままであった。[1][2][3][4]この車輌をインドやその他の国へ輸出する計画も存在した。1980年代に入ると、本車は更にPansarvärnsrobotbandvagn 551(PvRbBv 551)やLuftvärnsrobotvagn 701 (lvrbv 701)に再改造された。[1][2][3]
脚注
[編集]- ^ a b c d e “Infanterikanonvagn 72 / 102 / 103”. www.globalsecurity.org. 2024年3月12日閲覧。
- ^ a b c d “Ikv 72/102/103/73”. www.ointres.se. 2024年3月22日閲覧。
- ^ a b c “ikv91”. web.archive.org (2013年1月29日). 2024年3月22日閲覧。
- ^ a b c “ПОЛЕВЫЕ САМОХОДНЫЕ УСТАНОВКИ / Бронетанковая техника армий капиталистических государств”. www.telenir.net. 2024年3月22日閲覧。
参考文献
[編集]- Infanterikanonvagn 72 / 102 / 103 2024年3月12日閲覧
- Lindstrom,Rickard O. Ikv 72/102/103