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IO.SYS

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

IO.SYS は、MS-DOSカーネルのうち、機種依存する部分(のファイル名)である。デフォルト(カーネル内蔵)のデバイスドライバ等の他、初期化プログラムも含むため、MS-DOSのカーネルのうちで最初に動作する部分のコードも含む。なお、Windows 9x系ではMSDOS.SYSはコードを含まないものとなっており、全てのコードがIO.SYSに移動されている。通常、「隠し」「読み取り専用」「システム」の属性がオンにされている。

PC/AT互換機ブートされると、セルフチェック等の後、最後にブートセクタをメモリに読み込み、実行する。それがDOSのブートセクタだった場合、IO.SYS の最初の3セクタをメモリにロードし、それに制御を移す。以下は次のような流れになる。

  1. 自分自身の残りの部分をメモリにロードする。
  2. デフォルトのデバイスドライバ群を1つずつ初期化する(コンソール、ディスク、シリアルポートなど)。この時点でこれらのデバイスを利用可能になる。
  3. DOSカーネルをロードし、その初期化ルーチンを呼び出す。カーネルは MS-DOS の場合は MSDOS.SYS にあり、Windows 9x系では IO.SYS 内にある。この時点で、通常のファイルアクセスが可能になる。
  4. Windows 9x系の場合、MSDOS.SYS ファイルの処理をする。
  5. MS-DOS 2.0以降および Windows 9x系の場合、CONFIG.SYS ファイルの処理をする。
  6. COMMAND.COM をロードする(他のシェルが指定されている場合はそれをロードする)。
  7. Windows 9x系では、ブートスプラッシュを表示する。Logo.sys がある場合、それをブートスプラッシュとして使う。ない場合は IO.SYS 内のブートスプラッシュを使う。

PC DOSおよびDR-DOSでは IBMBIO.COM という名前である。

外部リンク

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