藤掛廣幸
藤掛 廣幸/Hiro Fujikake | |
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Hiro Fujikake | |
基本情報 | |
出生名 | 藤掛廣幸 |
生誕 | 1949年1月31日(75歳) |
出身地 | 日本・岐阜県 |
学歴 | 愛知県立芸術大学作曲科大学院 |
職業 | |
担当楽器 | 指揮・シンセサイザー・ピアノ |
活動期間 | 1974年 - |
事務所 | 藤掛廣幸音楽事務所(Musefactory) |
公式サイト | 公式サイト |
藤掛 廣幸(ふじかけ ひろゆき、1949年1月31日 - )は、日本の作曲家・編曲家・指揮者・シンセサイザー奏者・音楽プロデューサー。Hiro Fujikake はペンネーム[1]。
人物・来歴
[編集]岐阜県出身。愛知県立芸術大学卒業、同大学院修士課程修了。石井歓、中田直宏、保科洋に師事した[2]。1977年に、世界三大コンクールのひとつであるエリザベート王妃国際音楽コンクール[3]作曲部門で、日本人として初めてグランプリを受賞。日本国内でも数々の作曲コンクールで受賞歴がある。日本人の名前を英語で表記する時には名字→名前の順でなく、Hiroyuki Fujikake と逆に書かなければならない。「これでは響きが音楽的ではない」との理由で、海外に向けてのペンネームとして【Hiro Fujikake】 の名前でアルバムや作品を発表している。アメリカ発売のアルバムに【Hiro Fujikake】と書いてあったからと日本のレコード会社が本人の確認を取らないで【藤掛廣】として日本版を発売した時には「どうしても日本語で書きたいのなら(ヒロ藤掛)として下さい」と強く抗議して直させた経緯がある。
フルートの世界的プレイヤーであるジェームズ・ゴールウェイとは3枚の共演アルバムを出しており、その1枚目である『妖精の森』[4](英語タイトル:The Enchanted Forest )は、全米ビルボード誌「クラシカル・クロスオーヴァー部門」で5ヶ月連続ベスト10入り(売り上げ100万枚以上)。又、イ・ムジチ合奏団とオーボエの世界的名手ハインツ・ホリガーによるアルバム『日本の四季』では、全12曲のアレンジを担当した。絶版になっていた『日本の四季』は好評の為2017年ユニバーサル・ミュージックより再発売された。
管弦楽、吹奏楽、オペラ、ミュージカル、バレエ、マンドリン、ピアノ曲、合唱曲、校歌、社歌、市民の歌 等の他に「NHK特集」「ふるさと紀行」「中学生日記」「さわやか三組」「あしたへジャンプ」「虹色定期便」をはじめ、多くのテレビやラジオのための放送音楽、映画音楽、CM等、多岐にわたる作品がある。世界デザイン博覧会の会場内・音響総合プロデューサー、ぎふ中部未来博に於いては岐阜メモリアルセンターに今も設置されている『淡墨の桜と大陶壁』の為の音楽プロデューサーとして作曲、演奏も担当した。
マンドリン界とも関わりが深く、多数のマンドリン合奏用作品がある。
シンセサイザーとコンピュータを組み合わせた「Solo Orchestra[5]/ソロ・オーケストラ」で、自作の「オペラ」、「ミュージカル」、「バレエ音楽」などの演奏を行い、「ソロ・オーケストラ」コンサートも各地で行っている。
シンセサイザーによる最初のソロアルバム【Galactic Symphony[6]・銀河交響曲】はベルギーの「パバーヌ・レコード」よりリリースされた。
作品
[編集]管弦楽
[編集]- 縄文譜・Rope Crest(1977年、エリザベート王妃国際音楽コンクール作曲部門グランプリ受賞作品[7])
- 春の詩(1990年、日本交響楽振興財団作曲賞入選)
- Symphony JAPAN・交響曲「岐阜」(1993年)[8]
- 交響曲「出雲」(2005年)
- 挽歌(日本音楽コンクール作曲部門入賞作品)
吹奏楽
[編集]- ノスタルジック・ラプソディ(1975年度笹川賞創作曲コンクール吹奏楽B部門1位)
- シャコンヌ(1976年度笹川賞創作曲コンクール吹奏楽A部門1位)
- 吹奏楽のための協奏的序曲(1976年度 全日本吹奏楽コンクール課題曲 B)
- 白鳳狂詩曲(1983年度 全日本吹奏楽コンクール課題曲 B)
- ロックン・マーチ(1991年年度 全日本吹奏楽コンクール課題曲 C)
マンドリンオーケストラ
[編集]- パストラル・ファンタジー(1975年、第1回マンドリン合奏曲作曲コンクール第2位)
- じょんがら(1977年)
- 詩的二章(1978年)
- グランド・シャコンヌ(1981年)
- トレピック・プレリュード(1990年)
- 星空のコンチェルト(1996年)
- 樹魂の歌(2001年)
- シンフォニア・パルナソス(2010年)
- スタバート・マーテル(stub)
- 交響詩「甲斐水明」(2015年)
- Life Symphony(2015年)
- 手児奈ファンタジー(2016年)
ギターオーケストラ
[編集]- 海のファンタジー(1996年)
オペラ
[編集]- 西湖伝説・金色の鳳(太陽をさがして)(1997年)
- かかみ野の空(大地の呼び声)(1997年)
- 紙すきの歌(1999年)
- 一粒の豆(2003年)
- 月夜の夢(2014年)
バレエ音楽
[編集]- ブンナよ木からおりてこい(1983年)
- あゝ野麦峠(1988年)
ミュージカル
[編集]- ブンナよ木からおりてこい(1993年)
- 小さな虫の物語(1995年)
現代邦楽
[編集]- 山河緑照(1999年)
シンセサイザー音楽
[編集]- 銀河交響曲(1979年)- ベルギーのパヴァーヌ・レコードからリリース
- 樹魂の歌(1988年) - 根尾の淡墨桜を歌った曲 ぎふ中部未来博で初演
- 宗春爛漫(1998年) - 名古屋大須観音境内に設置されているからくり人形のための音楽
- 悠久の翔(2000年) - 東京銀座四丁目に設置されているからくり人形のための音楽[9]
その他
[編集]外部リンク
[編集]- 公式サイト:日本語、英語
- Muse Factory Hiro Fujikake Music Office - YouTubeチャンネル
- 配信:The Enchanted Forest[11], The Lark in the Clear Air[12]ふるさと紀行[13]
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “プロフィール”. 藤掛廣幸 (Hiro Fujikake Official Site). 2021年5月2日閲覧。
- ^ 名古屋市文化振興事業団「なごや文化情報」329号、2011年、7頁 (PDF)
- ^ “Detail” (フランス語). queenelisabethcompetition.be. 2021年5月2日閲覧。
- ^ 『The Enchanted Forest - Melodies of Japan』 。2021年5月2日閲覧。
- ^ “ソロ・オーケストラの歩み”. 藤掛廣幸 (Hiro Fujikake Official Site). 2021年5月2日閲覧。
- ^ “藤掛廣幸* - Galactic Symphony”. Discogs. 2021年5月2日閲覧。
- ^ “Detail” (フランス語). queenelisabethcompetition.be. 2021年5月2日閲覧。
- ^ “[岐阜県交響楽団創立50周年記念「東京公演」] サントリーホール 公演アーカイブ”. サントリーホール. 2021年5月2日閲覧。
- ^ “銀座からくり時計│焼物は愛知・名古屋の尾張七宝、安藤七宝店”. www.ando-shippo.co.jp. 2021年5月2日閲覧。
- ^ “岐阜小学校の校歌”. 岐阜市立岐阜小学校. 2021年6月27日閲覧。
- ^ 『The Enchanted Forest - Melodies of Japan』 。2021年5月2日閲覧。
- ^ 『The Lark In The Clear Air』 。2021年5月2日閲覧。
- ^ 『ふるさと紀行』 。2021年5月2日閲覧。