HOPE (遊佐未森のアルバム)
『HOPE』 | ||||
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遊佐未森 の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ロック、J-POP | |||
時間 | ||||
レーベル | エピックソニー | |||
プロデュース | 福岡知彦、外間隆史 | |||
チャート最高順位 | ||||
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遊佐未森 アルバム 年表 | ||||
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『HOPE』収録のシングル | ||||
『HOPE』(ホープ)は、遊佐未森の4枚目のオリジナルアルバム。前作から1年後の1990年9月21日にエピックソニー から発売された(ESCB-1093)。初回限定盤(デジパック仕様)と通常盤が発売されたが、いずれも廃盤となっている。
2006年12月13日、にSony Music Directよりリマスター盤として再発売された(MHCL-886)。同日『瞳水晶』『ハルモニオデオン』もリマスター盤が再発売されている。
概要
[編集]サウンドプロデュースは、前作『ハルモニオデオン』、前々作『空耳の丘』に引き続き外間隆史と中原信雄が担当。前2作のコンセプトを引き継ぎ、歌詞カードには歌詞のほかに、遊佐未森のミニ写真集と外間隆史による童話が収録されている。
エピックソニーの音楽プロデューサー福岡智彦の指揮のもと、外間隆史が強く打ち出したコンセプトと、工藤順子が紡ぎ出す繊細な歌詞により、ファンタジー的な世界観を構築した初期代表作として『空耳の丘』『ハルモニオデオン』『HOPE』が「空耳三部作」と呼ばれることもある(「ソラミミ3部作」とカナ表記される場合もある)。
遊佐未森がファンであったバンド、SPLIT ENZ(スプリット・エンズ)の元メンバーらが制作に参加した。SPLIT ENZは、ニュージーランドで1972年から1984年まで活動したバンドで、ニュージーランドとオーストラリアでチャート1位を獲得したことがある。解散後に元メンバーが中心となってSchnell Fenster(シュネル・フェンスター)を結成した。Shnell Fensterは活動拠点をオーストラリアのメルボルンに移しており、本アルバムのレコーディングは一部メルボルンでも行われた。ちなみにSchnell Fensterも1992年に解散している。
真剣な面持ちで演奏する遊佐の表情を見て、フィリップ・ジャッドは「音楽はもっと楽しんで演奏するものだ」とアドバイスした。遊佐はそれをきっかけに、自身の中で音楽に対するアプローチが変わったという。
「Holiday Of Planet Earth」は、まず外間が曲の冒頭(いわゆる「Aメロ」)を作曲し、以降の作曲を中原に任せた、いわば連歌のような作品。遊佐は最後の部分のピアノソロを担当した。
先行シングルとして、1990年3月21日に『夏草の線路』が発売された。カップリング曲「真夜中のキリン」は収録されなかったが、ベストアルバム『桃と耳』に収録された。また1990年8月22日には『野の花』が先行シングルとして発売された。カップリング曲は「雨あがりの観覧車」。
1990年11月1日には『夢をみた』がシングルカットされた。カップリング曲は「君のてのひらから」。
1989年11月22日に発売された古賀森男とのデュエット・シングル『Silent Bells』は収録されなかったが、ベストアルバム『mimomemo the memorable songs of mimori yusa』に収録された。カップリング曲は『ハルモニオデオン』収録の「僕の森」と、「ハルモニオデオン [機械]」と「ハルモニオデオン [言葉]」を1曲にリミックスした「ハルモニオデオン [機械と言葉]」であるが、この「ハルモニオデオン」リミックスバージョンはアルバム未収録である。
収録曲
[編集]- Forest Notes(作詞:工藤順子 作曲:外間隆史)
- 雨あがりの観覧車(作詞:工藤順子 作曲:外間隆史)
- 「野の花」のカップリング曲。
- いつの日も(作詞:井上妙 作曲:遊佐未森)
- 雪溶けの前に(作詞:工藤順子 作曲:中原信雄)
- Holiday Of Planet Earth(作曲:外間隆史/中原信雄/遊佐未森)
- 夢をみた(作詞:井上妙 作曲:外間隆史)
- 午前10時午後3時(作詞:工藤順子 作曲:遊佐未森)
- 君のてのひらから(作詞:遊佐未森 作曲:遊佐未森)
- 「夢をみた」のカップリング曲。
- 夏草の線路(作詞:工藤順子 作曲:外間隆史)
- Echo of Hope(作詞:外間隆史/フィリップ・ジャッド 作曲:フィリップ・ジャッド)
- 野の花(作詞:工藤順子 作曲:外間隆史)
- 編曲は「Echo of Hope」以外すべて外間隆史と中原信雄。
- 「Echo of Hope」のみ外間隆史、フィリップ・ジャッド、中原信雄。