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GREE

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Gree.jpから転送)
GREE
ロゴ
URL gree.jp
言語 日本語
タイプ SNS
運営者 グリー株式会社
設立者 田中良和
収益 広告
有料コンテンツなど
営利性 営利
登録 サービス利用には登録が必要、
登録費用は無料
開始 2004年2月
現在の状態 運営中

GREEグリーは、グリー株式会社運営するソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)。2004年2月サービスをスタートした。PC版GREEは2021年6月24日に、そして2021年11月25日、ガラケー版GREEのサービスも終了した。2023年7月現在、スマートフォン版GREEのみが提供されている[1][2]

概要

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創業者田中良和が個人的な趣味の一環として単身でGREEを開発し、サービスの提供を開始。その後、2004年12月設立されたグリー株式会社によってGREEの本格的な運営が開始された。GREEは無料で登録でき、登録には携帯電話audocomoSoftBankのいずれか)のメールアドレスが必要だった[要出典]が、2021年11月現在、メールアドレス登録不要の方式(ゲストユーザー登録方式、第三者サービス提携方式)も認められている[3]。現在はMobageとともに基本無料のスマートフォン向けブラウザゲームを前面に押し出したSNSとして知られるが、当初はmixiのように交流機能を主軸としたPC向けのSNSだった。

名前の由来

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名前の由来は社会心理学者のスタンレー・ミルグラムによる「Six Degrees of Separations」(六次の隔たり)から名付けられている。これは「知り合いから知り合いへ人のつながりをたどっていくと、6回のつながりで世界の全ての人に行き着くことができる」という仮説であり、「ネットワークコミュニケーション代表されるインターネットの面白さ・便利さ・楽しさを新しく生み出していく存在でありたい」というメッセージが込められているとしている。

事業展開

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2011年9月末時点のGREE会員数は約2700万人[4][5][6]、2012年3月時点の利用者数は約2.3億人(GREEと旧OpenFeintの合算)とされている[要出典]。2011年12月頃の日本ユーザ数は約2900万人、全世界では約1億9000万人という推定もある[7]

2011年4月にはOpenFeint米国モバイルソーシャルゲームプラットフォーム)の運営会社(カリフォルニア州に所在)を完全子会社化した。翌2012年5月24日から、既存のGREEとOpenFeintのブランド名・会員データベース・コミュニケーション機能・ゲーム開発環境等を統合した新プラットフォーム「GREE Platform」を展開。また、2011年には韓国・中国にも進出した。

しかし2012年あたりを境として、GREEはスマートフォンへのシフトに失敗し、会員数を減らしたとされる[8]。2013年にはテンセントとの提携解消に伴い中国から撤退[9]、2016年には韓国からも撤退した[10]。2015年5月には米国子会社OpenFeint Inc.を清算し[11]、2017年には欧米市場向けの戦略拠点となっていた米子会社GREE International Entertainment (GIE) の閉鎖を決定(清算は2018年6月[11])、海外でのゲーム開発事業から撤退した(ただし、海外へのゲーム配信はこの時点では終了していない)[12][13]

2021年6月24日、PC版GREEはサービスを終了、2021年11月25日、ガラケー版GREEのサービスも終了し、スマートフォン版GREEのみとなった[1][2]

沿革

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  • 2004年02月21日 — 田中良和個人サイトとして「GREE」アルファ版を公開
  • 2004年03月30日 — 利用者が1万人を突破
  • 2004年10月12日 — 利用者が10万人を突破
  • 2004年12月07日 — 田中良和を代表取締役社長とするGREEの運営を目的としたグリー株式会社を設立
  • 2005年06月 — 携帯電話向けのモバイルサービス開始
  • 2005年07月30日 — 利用者が20万人を突破
  • 2006年01月26日 — 利用者が30万人を突破
  • 2006年03月30日 — GREEキャリアサービス開始
  • 2006年11月16日 — KDDIおよび沖縄セルラー電話auでEZ GREEを開始
  • 2007年03月22日 — 利用者が100万人を突破
  • 2007年08月17日 — 利用者が200万人を突破
  • 2007年09月27日 — EZ GREEをau one GREEに名称変更
  • 2007年12月01日 — 利用者が300万人を突破
  • 2008年02月29日 — 利用者が400万人を突破
  • 2008年05月29日 — 利用者が500万人を突破
  • 2008年08月11日 — 利用者が600万人を突破
  • 2008年10月19日 — 利用者が700万人を突破
  • 2008年12月19日 — 大規模なシステム障害により、サービスが停止。GREEのサーバーが置かれているさくらインターネット・西新宿データセンターにおける火災が原因であった。
  • 2008年12月31日 — 利用者が800万人を突破
  • 2009年04月05日 — 利用者が1000万人を突破
  • 2009年06月15日14時、「グリ街」閉鎖(利用状況に鑑みての決定)。
  • 2009年09月25日 — 利用者が1500万人を突破
  • 2009年10月10日 — ソフトバンク携帯で「高額請求」のトラブルが相次いだとの報道がなされた。これは有料サービスの場合、NTTドコモauでは暗証番号入力を求められるが、ソフトバンクモバイルはその機能が省略されていたことがトラブルの要因であった[14]
  • 2009年10月13日 — ソフトバンク携帯を利用する未成年者について、月額課金上限規制を実施すると発表(他の携帯電話会社については規制済み)。
  • 2009年12月01日 — PCデザインと機能の変更を実施。
  • 2009年12月11日 — 16歳未満のユーザーの月額課金上限額を1万円とすることを発表。
  • 2010年06月29日 — GREEアプリをモバイルで開始。
  • 2010年08月09日 — iPhoneでの利用に対応。
  • 2011年01月19日 — KDDIおよび沖縄セルラー電話の契約者情報を利用した年齢確認サービスの提供を開始。
  • 2012年05月05日 — コンプリートガチャという手法が景品表示法違反であると消費者庁から指摘を受ける。
  • 2012年05月09日 — コンプリートガチャが違法であると指摘を受けたことに対し、以後のリリースを中止および、5月31日までにすべての運用を中止すると発表した[15]
  • 2013年01月07日 — 2012年4月26日から同年9月7日まで利用した未成年利用者733人が、1ヶ月の上限利用金額より多く課金していたことを発表。プログラムの設定ミスが原因。月額上限金額を超えた、超過課金額については全額返金する方針を示す[16]
  • 2013年01月07日 — 未成年利用者が月額上限金額より多く課金していた問題で、社内調査で発覚してから4ヶ月間対策を講じなかった点を、森雅子消費者相に問題視され、速やかに公表するように口頭で注意を受ける[17]
  • 2013年01月18日 — 未成年利用者が月額上限金額より多く課金していた問題で、追加調査の結果、対象者が5,544人になったと発表した[18]

(これ以降の出来事については、さしあたり「概要」を参照のこと)

機能

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日記

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トラックバック機能などはないが、基本的な使い方は「ブログ」に似ている。日記の本文には、画像動画の掲載、レビュー投稿、連携した各種サービスのコンテンツ紹介などが行える。

また、無料で簡単な文書装飾(絵文字html)をつける機能もある。日記はいつでも修正可能で、削除することもできる。コメントは、日記の主が削除できる他、コメントをつけたユーザーが自分のコメントを削除することもできる。また、各記事の「いいね!」をクリックすることで、その記事が良いと思ったことをワンクリックで簡単に伝えることも可能。

日記の公開範囲を「全体(ユーザー全員)に公開」「友達の友達まで公開」「友達まで公開」の3段階から選択可能。他のブログサービスの内容をGREEのユーザーページ上に読み込ませることも可能であり、その場合もGREE上で他のユーザーはコメントを書き込むことができる。また、日記をRSSフィードさせRSSの読み込みに対応したSNS、その他ウェブサイト上で日記の更新を知らせたい場合に利用可能。利用者はGREE独自のタグを覚えて編集をすることが多いが、パソコンでは携帯電話用機能の一部やタグが使えないことがあるため、多くのユーザーは携帯電話で編集作業を行っている。

ひとこと

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2009年10月に行われたリニューアルで追加された機能で、ホームおよび各ユーザーのトップページに配置されている。

TwittermixiボイスFacebookのアップデートに似た機能で、140文字までのひとことを投稿し公開することができる。日記と同様、各々のひとことに返信としてコメントを付記したり、「いいね!」をつけることができる。TwitterやFacebookのアカウントと連携し、これらへ投稿したひとことを自動的に同期させることも可能。公開範囲の設定は日記と共通。コミュニティへの入会や、「新しく友達が増えた」などGREE内での出来事も、ひとこと内に自動的に追加される。

誕生日の寄せ書き

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GREEで友達リンクしているユーザーの誕生日の前後1週間に、お祝いの寄せ書きを書くことができる。

フォトアルバム

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デジタルカメラや携帯電話で撮影した画像や動画を最大200MB(プレミアム会員は1000MB)まで掲載可能。

レビュー

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Amazon.co.jpで取り扱いのある商品と上映中の映画情報の大部分がレビューで紹介可能。レビューを行った商品の日記での紹介も可能。また、GREEプレミアム会員のレビューページを経由してAmazon.co.jpで商品の購入が行われた場合、経由されたプレミアム会員にAmazon.co.jpから紹介料が支払われる。

メール

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GREE内でメッセージをやり取りできる。保存期間の制限はないが、容量の制限はある。GREEメールに画像や動画を貼ることはできない。2005年以前のメールには送受信日時のデータはないが、2005年以降のメールから表示されるようになっている。メールの外部エクスポート機能もある。

チャット

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メッセージのやり取りに際して、青少年保護の観点から18歳未満の場合、送信者・受信者の年齢が一定の範囲内にないとメッセージが送信できないようになっている[19]

ニュース

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閲覧において、GREEアカウントの登録やログインは不要。 芸能・コラム・スポーツ・音楽など幅広いジャンルから最新ニュースを確認することができる[20]

グリキュー

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ユーザー同士で質問と回答を行えるサービス(みんなの質問)。当初は携帯電話向けのサービスだったが、やがてGREEキャリアと連動してPCやスマートフォンでも閲覧が可能になった。後述する pictpix の導入に伴い、2017年2月27日16時にサービス終了。サービス終了時刻を終了1時間前に告知した事で、ユーザーへの不信感を募らせた。[21]

GREEプレミアム

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通常のGREEは無料であるが、この機能は有料オプションであり、2006年10月2日の開始時点でフォトサービスの容量拡大、レビューでの個人アフィリエイト、GREEメール容量制限拡大が可能となっている。月額300円(税別)で、クレジット決済のみ対応している。

GREEコイン

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ショップでアイテムの購入やガチャをする際に必要。アプリではGREEコインは使用できないため、それぞれ専用のAndroidコインの購入(モンプラならMAC)が必要となる。1回の購入金額はブラウザ、アプリともに、300~10,000 C(コイン)。専用ページから支払方法と金額を選択する。

pictpix

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画像やお絵描き投稿ができる掲示板サービス。2017年1月30日正式版リリース。2020年1月20日12時サービス終了[22]

モバイル版GREE

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モバイル版GREEは、PC版のほぼ全機能を携帯電話で利用可能にしたサービス。docomoSoftBankでは「GREE」として公式サイトになっているが、auではKDDIとグリーの共同サービスとして「au one GREE」という名称でサービスを提供している。またPC版では使えない機能が多くある。

携帯版独自のコンテンツとして、「踊り子クリノッペ」「釣り★スタ」「探検ドリランド」「ハコニワ」「モンプラ」「海賊王国コロンブス」「聖戦ケルベロス」「ドラゴンマスター」等の携帯ゲームがある。他には、ミュージック(着うたプロフ)、グリデコ(デコメール)、グリ占(占い)、グリ辞書(Wikipediaミラーサイト)、グリ街(地元のクチコミ2009年6月15日14時をもって閉鎖)などがある。これ以外にアバターや、プロフィールの背景を変えられるプロフ機能がある。

これらのサービスを提供するアプリには、グリーが自社開発したアプリとサードパーティーから提供を受けたアプリがあり、これらのアプリは総称して「GREEアプリ」と呼ばれる。GREE内だけで使える仮想通貨「コイン」で各種アイテムを購入するシステムになっている。

2009年2月で、PC:1.3億PV、モバイル:100億PVとなり、アクセスの99%がモバイルである。

スマートフォン向けの専用アプリがあり、GREEでは専用アプリの使用を強く勧めている。 アプリがアップデートされることがあまりなく、不具合を起こし続けている。 ユーザーが個人制作したアプリが存在するが、使用している場合は強制退会の処置をされることもある。

グリゲー

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携帯電話向けに配信されるゲーム。モバイル版の中核をなすコンテンツ群であり、グリーが自社開発したアプリもあるが、サードパーティーから提供を受けたアプリが多い。

おもにアイテム課金制をとり、登録や基本操作は無料だが、ゲームを有利に進行するための仮想アイテムを入手するためには、追加料金が必要になる。かつてテレビCMではその点に触れず『無料』の部分だけを強調していたため、児童がオプションの仮想アイテムを購入して、後から親が予想外に巨額の請求を受けるなど社会問題となり[23] 批判を受け、やがてCMから「無料です」の音声が削除された。

アプリ内で使用する仮想通貨は、携帯電話キャリア電子マネー運営会社を通じて購入する仕組みになっている。仮想通貨には、かつて存在した「ゴールド」(アイコンは"G"と彫られた黄色のメダル)と現存する「コイン」(アイコンは"C"と彫られた灰色のメダル)があり、アプリによって使用できる仮想通貨が異なった。ゴールドとコインは共用できず、必要な仮想通貨が異なる場合は別個に購入しなければならないため、利便性に難があったが2011年7月20日をもってゴールドは廃止となり、コインと統合された[24]

ミニゲーム

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おもにワンボタンによる単純操作が特色の携帯ゲーム集。かつては定期的に新作が追加され、ゲームアプリの本数は300を超える。グリーが自社開発したアプリが多く、サードパーティーから提供を受けたアプリもある。

グリーが自社開発したアプリは、高得点をとると、段階に応じて2種類のアバターアイテムを取得できる。当初はアプリ起動時に「グリゲー」のロゴを表示した。当時公開されたアプリに今もその名残がある。2010年6月以降にリリースされた新作は起動時に「グリゲー」のロゴが表示されなくなる。

2007年11月から月単位で「グリゲーラリー」を実施していた。4本ないし5本のゲームがラリー対象に指定され、期間内の達成度に応じて記念の楯(アバターアイテム)が配布された。楯はの3種類があり、金の楯→上級者、銀の楯→中級者、銅の楯→プレイヤー全員が対象となっていた。やがてラリー対象のゲームは新作のみとなり、ラリーの日程にあわせて週に1本のペースで新作が定期的に追加された。グリゲーラリーは2010年7月に「ミニゲームラリー」と名称変更された。

ミニゲームラリーは2011年6月を最後に廃止された。理由は公表されていない。ある登録ユーザーがグリーの日記で「各アプリのイベントが同時期に集中するとイベント対応で忙しく、重荷になる」という趣旨の投稿を行い、ほぼ常時行われていたミニゲームラリーも主要なイベントであったため、これを受けて、サードパーティー製のアプリを利用しているユーザーの動向に影響することが社内で懸念されたためとみられる。

ミニゲームラリーの廃止に伴い、2011年7月には週1本のペースを改めて16本の新作を随時リリースした。それ以降、新作は追加されていない。

GREE公式アプリ

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アプリを提供するサードパーティー

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禁止行為

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GREEには「GREE 7つの約束」として、禁止行為がまとめられている[28]

  1. 個人を特定できる内容は書かない
  2. パスワードを教えない、携帯電話を貸さない
  3. 異性との出会いを求める利用はしない
  4. まわりに迷惑をかけることはしない
  5. 不正な行為や操作、GREEの運営を妨害しない
  6. お金もうけのためにGREEを利用しない
  7. 他人の画像やイラストなどを勝手に使わない、掲載しない

広告展開

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2008年5月17日より、「金はない。時間はある。」「無料ゲームはgree.jp」というキャッチフレーズで、岸部四郎を起用したGREE初のテレビCMを放映し[29]、このCMの放映以降急速に会員数を増やした[30]

以降、主にゲームのスポットCMを中心に流すようになり、日夜問わず大量にオンエアされている。その頻度は、2010年10月現在、関東地区においてテレビCM放映回数第2位に入るほどである[31]

多くのCMでは、冒頭で『グリー』というサウンドロゴが入る。基本無料で遊べる1つのゲームコンテンツの内容を紹介した簡素なCMが多い。芸能人の起用は比較的少ないが、前述の岸部四郎のほか、ナインティナイン岡村隆史矢部浩之ベッキー木下優樹菜福山雅治EXILE(CMソングも担当)、明石家さんまがCMに起用されたことがある。恋愛系ゲームの場合は作品によってCM向けに声優が起用されることもある。

2010年6月にはテレビ朝日すっぽんの女たち」、同年の11月には日本テレビ系世界弾丸トラベラー」、同年の12月には「M-1グランプリ」でスポンサーを担当した。

2011年3月11日に発生した東日本大震災直後はCMの量が激減したが、半年後には平常時の状態に戻っている。この時期にサウンドロゴがリニューアルされた。

2010年頃まではコンテンツ名を隠し(「釣り★スタ」を「無料釣りゲーム」、「踊り子クリノッペ」を「ペットゲーム」、「トレジャーハンター」を「お宝発掘ゲーム」、「ハコニワ」を「ガーデニングゲーム」など)、かわりにGREEの名前を最前面に出したCMが中心だったが、2011年夏頃より放映されている『探検ドリランド』のCMでは、GREEのロゴは最後に小さく表示されるのみで、「ドリランド」自体のサウンドロゴが流される、「ドリランド」で検索を促すなど、珍しくコンテンツ名を最前面に出したCMとなっている。また、このCMではTOKIOが起用されており、企画の一環として同バンドをモデルにしたハンターカードが登場した。

2011年10月頃からは、を起用し、「ソーシャルネットワークはGREE」というキャッチフレーズで、GREEとしては初めて日記などのSNS機能をアピールしたCMを放映している。同年12月下旬には吉本興業とのコラボレートを実施した。

現在はMBSTBS系「EXILE魂」や「さんまのSUPERからくりTV」(2012年4月〜)フジテレビ系・「めちゃ×2イケてるッ!」(2012年4月〜)や「爆笑!大日本アカン警察」(2012年4月〜)テレビ朝日系・「ロンドンハーツ」(2012年4月〜)日本テレビ系・「行列のできる法律相談所」(2012年4月〜)テレビ東京系・「出没!アド街ック天国」(2012年4月〜)や「バカソウル」でスポンサーを担当。

「無料」表示に関する問題

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テレビCMで「無料です」と宣伝しているものの無料で利用できる範囲は限定されており、「景品表示法(不当表示)に抵触する」として関西にある消費者団体から指摘を受け、「無料です」という音声を削除した[32]

児童被害

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不特定多数の者とメールができる「非出会い系」と呼ばれているサイトの中で、GREEは2010年1年間で一昨年を212人上回る378人もの児童の被害者を出した。全体でみると対前年比で103人増の1,239人であることからGREEの増加分がその他のサイトの減少分をのみ込んでいるとの指摘があり、同業の団体から非難を浴びている[33]

過去に起こった刑事事件等

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超過課金問題

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2013年1月2012年4月26日から同年9月7日まで利用した一部の未成年利用者733人が、月額上限金額より多く課金(超過課金)していたことを発表した。超過総額は2811万円。プログラムの設定のミスが原因で、クレジットカード決済する場合は規制の対象にはなっていなかった。2012年9月の内部監査でプログラムの設定ミスに気づき、設定を変更するも、このときは発表せずにいた。発表が遅れたことに対し、GREEは「該当者が少ない」との理由から公表も返金もしていなかったが、外部からの指摘により発表することにした[16][36]

GREEは、その後の追加調査で新たに未成年利用者からの超過課金があったことを公表した。決済方法にGREEの月額コースや楽天Edy、そのほか他社決済システムとの接続時における仕様上の不具合が原因となり、超過課金が発生していたことを明らかにした。対象となる期間は2012年4月1日から2013年1月12日までで、対象人数は5,544人。超過金額の合計は4937万170円[37][38][39]

GREEは超過課金問題に対し、ホームページに改めておわびを掲載し、対象となる未成年利用者に対してはメールで通知。また、新たにフリーダイヤルを設け、超過課金額については全額返金する予定である[40][41]

また、2012年9月の内部監査で気づいておきながら、2013年1月の外部から指摘されるまでの4ヶ月間、何も公表しなかったことを、森雅子消費者相に問題視され、速やかに公表するように口頭で注意を受けた。

テレビ番組

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書籍

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関連書籍

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  • 『招待状、届きましたか? SNS[ソーシャル・ネットワーキング・サービス]で始める新しい人脈づくり』(著者:原田和英、監修:田中良和)(2005年9月5日、ディスカヴァー・トゥエンティワン)ISBN 9784887594029
  • 『僕が六本木に会社をつくるまで』(2005年11月3日、ベストセラーズ)ISBN 9784584189023
  • 『日本人はなぜ海外で通用しないのか? 国際競争力向上のカギはグローバル人材の育成にあり』(共著者:森和昭)(2012年4月27日、日経BPコンサルティング)ISBN 9784864430036

脚注

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注釈

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  1. ^ 株式会社インデックス(旧社)のブランド時代も含む。
  2. ^ 韓国の複数の芸能事務所との共同プロジェクト。

出典

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  1. ^ a b 【重要】PC版GREEのサービス終了のお知らせ”. 2021年11月6日閲覧。
  2. ^ a b GREEのPC版がサービス終了、17年の歴史に幕を閉じる”. Saiga NAK (2021年6月29日). 2021年11月6日閲覧。
  3. ^ GREE利用規約” (2021年6月24日). 2021年11月7日閲覧。
  4. ^ “「商品に消費者の声反映」ファミマ、SNS活用でPB開発本格化”. SankeiBiz. http://www.sankeibiz.jp/business/news/111105/bsg1111050502010-n1.htm [リンク切れ]
  5. ^ GREE×ファミリーマート×カルビー みんなが好きな味のポテトチップスをつくろう!”. ファミリーマート (2011年11月7日). 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月31日閲覧。
  6. ^ グリー株式会社 プロフィール”. Jobweb. 2012年1月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月31日閲覧。
  7. ^ GREE,DeNA,mixi−日本のソーシャルメディア大手のユーザー数推移グラフ”. BRIDGE (2012年2月27日). 2021年11月7日閲覧。
  8. ^ GREEに転職・就職したい人向け!ゲーム会社大手のGREEを徹底分析”. 2021年11月7日閲覧。
  9. ^ グリー、中国拠点の撤退を決定”. RBB TODAY (2013年5月15日). 2021年11月7日閲覧。
  10. ^ GREE撤退も韓国モバイルゲーム市場の成長続く、政府はVRゲーム育成計画発表”. 日経クロステック (2016年3月4日). 2021年11月7日閲覧。
  11. ^ a b GREEの歴史・創業ストーリー”. 2021年11月7日閲覧。
  12. ^ グリー、海外ゲーム開発から撤退 米子会社を閉鎖”. ITmedia ビジネスオンライン (2017年7月7日). 2021年11月7日閲覧。
  13. ^ グリー、海外ゲーム開発から撤退 米子会社を清算”. 日本経済新聞 (2017年7月7日). 2021年11月7日閲覧。
  14. ^ “「無料で遊べる」携帯ゲーム高額請求相次ぐ”. YOMIURI ONLINE. (2009年10月10日). オリジナルの2009年10月17日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20091017222207/https://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091010-OYT1T00578.htm?from=yoltop 2009年10月12日閲覧。 及び読売新聞 2009年10月10日夕刊 3版1面
  15. ^ “グリー、「コンプガチャ」を新規リリース中止へ--5月一杯ですべて終了”. CNET Japan. (2012年5月9日). https://japan.cnet.com/article/35016890/ 2020年3月31日閲覧。 
  16. ^ a b “グリー、未成年に超過課金…733人に返金へ”. YOMIURI ONLINE. (2013年1月7日). オリジナルの2013年1月11日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130111125345/https://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130107-OYT1T00010.htm 2020年3月31日閲覧。 
  17. ^ “消費者庁、グリーに口頭で注意 未成年への上限超え課金問題”. 日本経済新聞. (2013年1月8日). https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0801B_Y3A100C1CR0000/ 2020年3月31日閲覧。 
  18. ^ “グリー、未成年の超過課金5544人に 733人から拡大「複数システムで不備」、総額は4937万円”. 日本経済新聞. (2013年1月18日). https://www.nikkei.com/article/DGXNASDD180PI_Y3A110C1TJ2000/ 2020年3月31日閲覧。 
  19. ^ ヘルプ - GREEチャットに年齢制限はありますか
  20. ^ GREE ニュース
  21. ^ [1](リンク切れ)
  22. ^ 【重要】pictpixサービス終了のお知らせ
  23. ^ “GREE、未成年の課金サービス利用を制限 テレビCM見直しも”. ITmedia. (2009年10月13日). https://www.itmedia.co.jp/news/articles/0910/13/news109.html 2020年3月31日閲覧。 
    携帯ゲーム「グリー」、未成年者の課金は上限3万円(読売新聞、2009年10月16日
  24. ^ [重要]ゴールドに関するお知らせ
  25. ^ “GREE、グリー、初の全世界向けソーシャルゲーム「Zombie Jombie」を配信”. インターネットコム. (2012年3月15日). オリジナルの2012年8月7日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120807082414/japan.internet.com/busnews/20120316/12.html 2012年3月16日閲覧。 
  26. ^ “グリー、「BLEACH」のソーシャルゲーム『BLEACH×GREE(仮称)』の配信決定…事前登録開始”. Social Info. (2012年7月20日). https://gamebiz.jp/news/68664 2020年3月31日閲覧。 
    GREEの方でも 2012年度ニュースリリース内 でメディア掲載歴として紹介された
  27. ^ “グリー、『BLEACHソウルマスターズ』をSP・FP版「GREE」でリリース”. Social Info. (2012年9月3日). https://gamebiz.jp/news/74359 2020年3月31日閲覧。 
  28. ^ GREE7つの約束 - GREE”. GREE. 2019年1月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月6日閲覧。
  29. ^ “GREE、初のテレビCMに岸部四郎を起用。公式プロフィールも開設”. Impress BB Watch. (2008年5月16日). https://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/21901.html 2011年10月3日閲覧。 
  30. ^ “GREE、500万会員突破 「岸部四郎さんのCMが好評」”. ITmedia. (2008年5月29日). https://www.itmedia.co.jp/news/articles/0805/29/news120.html 2011年10月3日閲覧。 
  31. ^ ビデオリサーチ調べ。日本経済新聞 2010年12月7日朝刊
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  39. ^ “グリーの“優れた”ビジネス…新パッケージガチャ、射幸性強くコンプよりお金つぎ込む人も続出”. ビジネスジャーナル. (2013年2月3日). http://biz-journal.jp/2013/02/post_1437.html 2013年8月2日閲覧。 
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  41. ^ “グリー 新たに未成年者への上限超課金”. NHKニュース. (2013年1月19日). オリジナルの2013年1月21日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130121134309/www3.nhk.or.jp/news/html/20130119/t10014909931000.html 2020年3月31日閲覧。 
  42. ^ すべて丸わかり!ITビジネス最前線!! - テレビ東京 2010年6月14日

関連項目

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外部リンク

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