Go Go Round This World!
「Go Go Round This World!」 | ||||
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フィッシュマンズ の シングル | ||||
初出アルバム『1991-1994 singles & more』 | ||||
A面 | Smilin' Days, Summer Holiday(kick the space echo session) | |||
B面 | Future(remix) | |||
リリース | ||||
規格 |
CDマキシシングル アナログ盤(2016年) | |||
録音 | 日本 | |||
ジャンル | レゲエ、ロック、ヒップホップ | |||
時間 | ||||
レーベル | メディア・レモラス | |||
作詞・作曲 | 佐藤伸治 | |||
プロデュース | フィッシュマンズ、ZAK | |||
フィッシュマンズ シングル 年表 | ||||
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「Go Go Round This World!」(ゴー・ゴー・ラウンド・ディス・ワールド)は、日本のバンド、フィッシュマンズの6枚目のシングルである。1994年2月2日発売。発売元はメディア・レモラス。
概要
[編集]3rdアルバム『Neo Yankees' Holiday』の発売後、フィッシュマンズ初のマキシ・シングル[1]として発売された。なお、表題曲は4thアルバム『ORANGE』には収録されておらず、アルバムとしてはベスト盤『1991-1994 singles & more』に初収録された。
レコーディングはミュージック・イン・山中湖スタジオ、マグネット・スタジオ、ファーム・スタジオで、ミックスはファーム・スタジオでそれぞれ行われた。レコーディング及びミキシング・エンジニアは共同プロデューサーでもあるZAK。
本作ではパッケージ・デザインに山本ムーグらのPHONIC(Phonic Association)が起用された。PHONICはこれ以後フィッシュマンズの作品のアートワークを多く手がける。パッケージ・デザインはマキシ・シングル版の他にプロモーション用の7inchアナログ版に用いられたヴァージョンがあり、ポニー・キャニオンから2009年にリイシューされたHQCD版では後者が採用されている[2]。
マキシ・シングルの複数あるリイシュー版のうち、1998年のポニー・キャニオン盤(PCCAX-00008)にはCDエクストラに表題曲のライヴ映像及び『フィッシュマンズ辞典』が収録されている。
2016年、限定アナログBOXセット『GO GO ROUND THIS WORLD!~FISHMANS 25th ANNIVERSARY RECORD BOX』に本作のアナログ盤が収録された[3]。
本作について、リリース当時に佐藤伸治は次のように述べている[4]。
- わりと親切に、自分たちがどんなバンドかわかりやすい「入り口」のような曲にした。「入り口」がない曲が、自分らは多いので。
- ほかの収録曲の選択理由は、自分たちはスローな曲にその本質があるから。そういうものを入れた。
- 去年の夏からずっとライヴをやってて、それがわかってきた。アルバムまで待つのではなく、それをいま見せたいと思った。だからこの四曲には全部関連がある。まとめて聴かないとわからないと思う。
- 自分たちが表現したいは、「全然」ということだ。ドラマチックじゃない感じ。
- その「ぜんっぜん」には、ある人にとっては「こわい」ようなことも入ってます。俺、自分でもかんじるし。ま、フツー生きててあること。商売考えるといらないんだけどね。でも、外国の絵でも写真でも音楽でも「すごくいいけど、こわい」みたいなのって、基本っていうかさ。日本の音楽事情が特殊っていうか、日本の「いまの音楽」が特殊なんだよね。ドラマにしちゃうとラクなんだっろうけどさ。逆にそういうの、僕にはきゅうくつに見えるんだけどさ。フツーにフラットな頭で生きてれば、ねえ?
収録曲
[編集]- Go Go Round This World!
- 作詞・作曲:佐藤伸治/編曲:フィッシュマンズ
- 1993年11月15日の代々木チョコレートシティでのライヴにて初演。
- Smilin' Days, Summer Holiday (kick the space echo session)(7分15秒)
- Go Go Round This World! (naked funk mix)(3分35秒)
- Future (remix)(4分46秒)
収録アルバム等
[編集]Go Go Round This World!
[編集]- ベストアルバム『1991-1994 singles & more』
- ベストアルバム『空中 ベスト・オブ・フィッシュマンズ』Disc-1 - エンディングがフェードアウトしないヴァージョンを収録。そのためシングル・ヴァージョンより曲が長い(3分59秒)。
- ライヴアルバム『LONG SEASON '96~7 96.12.26 赤坂BLITZ』Disc-1 - 「naked funk mix」ヴァージョンのアレンジに近いライヴ・ヴァージョンを収録
- ベストアルバム『BLUE SUMMER ~Selected Tracks 1991-1995~』Side.A
- ライヴアルバム『若いながらも歴史あり 96.3.2@新宿LIQUID ROOm』Disc-2 - シングル・ヴァージョンのアレンジに近いライヴ・ヴァージョンを収録
Smilin' Days, Summer Holiday (kick the space echo session)
[編集]ここでは本シングルに収録のヴァージョンに近いライヴ・ヴァージョンを収録したものを挙げる。
- ライヴアルバム『98.12.28 男達の別れ』Disc-1
- ライヴアルバム『LONG SEASON '96~7 96.12.26 赤坂BLITZ』Disc-1
- ライヴアルバム『若いながらも歴史あり 96.3.2@新宿LIQUID ROOm』Disc-1
映像作品
[編集]Go Go Round This World!
[編集]- ポニー・キャニオン版の本作(PCCAX-00008)にはCDエクストラに本曲のライヴ映像が収録されている。
- VHS/DVD『記憶の増大』 - 1997年5月31日神戸CHICKEN GEORGE/ROCK AROUND KOBE vol.5でのライヴ・バージョンを収録。
- DVD『98.12.28 男達の別れ』 - ライヴ・バージョンを収録。
- DVD『若いながらも歴史あり 96.3.2@新宿LIQUID ROOm』 - ライヴ・バージョンを収録。
Smilin' Days, Summer Holiday (kick the space echo session)
[編集]ここでは本作に収録のヴァージョンに近いライヴ・ヴァージョンを収録したものを挙げる。
参加ミュージシャン
[編集]- 佐藤伸治: ボーカル、ギター、コルネット
- 小嶋謙介: ギター
- 茂木欣一: ドラムス、コーラス、カシオトーン
- 柏原譲: ベース、プログラミング
- ハカセ: キーボード、サンプラー
- シュガー吉永: ギター(M-3, M-4)
- 細木隆広: ベース(M-3)
- 森俊之: キーボード(M-3, M-4)
- 芳垣安洋: パーカッション(M-3, M-4)
脚注
[編集]- ^ リリース当時、メディアによっては本作及び次作「MELODY」を「ミニアルバム」と呼んでいる場合もある(小学館『フィッシュマンズ全書』、78〜90頁より。初出は『シティロード』1994年2月号など)
- ^ 2009年リイシュー盤ライナーノーツ(川﨑大助)より。
- ^ “フィッシュマンズ、完全生産限定アナログBOXとベスト盤の高品質CD版が発売 - TOWER RECORDS ONLINE”. 2021年9月7日閲覧。
- ^ 2009年リイシュー盤ライナーノーツ(川﨑大助)より。初出は1994年3月発行『米国音楽』第2号に掲載されたフィッシュマンズ『意見広告』
- ^ ポニー・キャニオン版(1998年)のライナーノーツより。
- ^ 小学館『フィッシュマンズ全書』、80頁より。初出は『Weekly ぴあ』1994年2月8日号
- ^ 『宇宙語 日本語 世田谷語辞典』、50頁より。
- ^ 小学館『フィッシュマンズ全書』、84頁より。初出は『B-PASS』1994年3月号