コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

グリーン・デイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
GREEN DAYから転送)
グリーン・デイ
基本情報
別名 スウィート・チルドレン
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 カリフォルニア州 バークレー
ジャンル
活動期間 1986年 -
レーベル
公式サイト
メンバー
旧メンバー

グリーン・デイ: Green Day)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州バークレー出身のパンク・ロックバンド1987年結成。

概要

[編集]

※出典[10]

1987年、カリフォルニア州バークレーにて結成。1990年にレコードデビュー、1994年にメジャーデビュー。

3rdアルバム『ドゥーキー』は全世界で2,000万枚、全米では1,000万枚以上の売上を記録し、ダイヤモンド・ディスクを達成。2004年、アルバム『アメリカン・イディオット』を発表し、全米で800万枚以上を売り上げ、2005年の第47回グラミー賞で、パンクロックバンドとして史上初となる「最優秀ロック・アルバム賞」を受賞[11]

全世界累計セールスは7,500万枚以上。累計再生回数は100億回を誇る。

グラミー賞を5度受賞。

2015年ロックの殿堂入りを果たした。

来歴

[編集]

結成〜1990年代

[編集]
  • 1987年、互いに親友だったビリーやマイクらが、グリーン・デイの母体となるスウィート・チルドレン(Sweet Children)を結成する。[注釈 1]
  • 1988年、オリジナルドラマーのラージ・パンジャビの後任としてジョン・キフメイヤーが加入した。またこの頃、オリジナルベーシストのショーン・ヒューズがバンドを脱退し、マイクはギターからベースに転向した。
  • 1989年、「グリーン・デイ」と改名し、ルックアウト・レコーズと契約する。
  • 1990年、1stアルバム『1,039/スムーズド・アウト・スラッピー・アワーズ』でレコードデビューを果たす。当時から既に独自の音楽スタイルを確立しており、それを徐々に変化させながら活動していくことになる。しかし、音楽性の相違や学業への専念を理由にジョンがバンドを脱退する。
  • 1991年、バンドのメンバーとして定着することになるトレが加わる。
  • 1992年、2ndアルバム『カープランク』を発表する。
  • 1993年、メジャーレーベル、リプリーズ・レコードに移籍する。
  • 1994年、3rdアルバム『ドゥーキー』でメジャーデビューを果たす。『ドゥーキー』からの1stシングル「ロングヴュー」や3rdシングル「バスケット・ケース」などがモダン・ロックチャートで1位に輝き、これらはライヴでも定番の代表曲となる。ウッドストック94にも出演。演奏中に観客に泥を投げ込まれたりステージに多くの観客が乱入、最後の曲は途中から観客との泥の投げ合いとなる。
  • 1995年、『ドゥーキー』はロングヒットし(後に全米でダイヤモンドディスクを獲得)、日本などの外国でもその名を知られるようになる。さらに、グラミー賞でも数部門にノミネートされ、「最優秀オルタナティブ・グループ」を受賞する。『ドゥーキー』の大ヒットの勢いに乗って4thアルバム『インソムニアック』を発表、前作と同じく全米2位。
  • 1996年、初の来日公演を果たす。
  • 1997年、第1回フジロック・フェスティバル山梨県富士天神山スキー場で開催)に参加するため、再来日するが、出演予定だった2日目(7月27日)の公演が台風接近で中止になる。怒ったメンバーはエアガンで宿泊していたホテルの部屋を破壊する暴挙を犯した[12]
  • 1997年 - 2000年、徐々に発表速度を落としながら、5thアルバム『ニムロッド』(1997年)、6thアルバム『ウォーニング』(2000年)を発表する。この頃からパンクからロックンロールへの曲調の変化が見られ、バンドはポップなロックを追求していく。

2000年代

[編集]

2010年代

[編集]
  • 2010年、アルバム『21世紀のブレイクダウン』でグラミー賞の「最優秀ロック・アルバム賞」を受賞する。
  • 同年4月、『アメリカン・イディオット』や『21世紀のブレイクダウン』の楽曲を中心とするミュージカル『アメリカン・イディオット 』がニューヨークの劇場街、ブロードウェイにて上演された。また、同年6月にはミュージカルのサウンドトラックアルバム「アメリカン・イディオット(ブロードウェイ・ミュージカル・キャスト・ヴァージョン)」も発売された。
  • 2011年、2枚目となるフルライヴ・アルバム『最強ライヴ!』を発売。DVDにはさいたまスーパーアリーナでのライヴ映像が収録されている。また、2003年に何者かに盗まれ日の目を見ることができなかったアルバムからのタイトル曲「Cigarettes And Valentines」が、盗難事件後初めてライヴ音源として収録された。
  • 2012年、9th『ウノ!』(2012年9月26日発売)、10th『ドス!』(2012年11月14日発売)、11th『トレ!』(2012年12月12日(2013年1月16日から前倒し)発売)からなるアルバム3部作品を続けてリリースすることを発表した。アルバムジャケットにはそれぞれ順に、ビリー、マイク、トレ(全員目の部分に×印)が描かれている。
  • 2013年2014年にオーストラリアで開催されるサウンドウェーブ・フェスティバルツアー終了後に、バンドとしての活動を一時休止することを発表した。
  • 同年、『クアトロ!~ザ・メイキング・オブ・ウノ!、ドス!、トレ!~』をリリース。
  • 2014年コンピレーション・アルバムの『デモリシャス』を同年4月19日にリリースすることを発表。このアルバムには9th『ウノ!』、10th『ドス!』、11th『トレ!』レコーディング時のデモ音源や未公開トラックが収録された。
  • 同年12月、ロックの殿堂入りを果たした。
  • 2015年、公式サイトにて、同年4月16日にHOUSE OF BLUES IN CLEVELANDでライブを開催するという発表がされた(発表されたのが4月1日であったため、アナウンスの文末に「*THIS IS NOT AN APRIL FOOLS' DAY JOKE(これはエイプリルフールの冗談ではない)」と注意書きが書かれている)。
  • 同年12月24日、グリーン・デイの公式YouTubeにてクリスマスに向けて「Xmas Time Of The Year」を公開した[14]
  • 2016年、ビリーのInstagramでレコーディングする様子が投稿され、その後同年8月に新曲「Bang Bang」および同曲をファースト・シングルとする、前作(2012年の11th『トレ!』)から4年ぶり12枚目のアルバム『レボリューション・レディオ』を発表した。同アルバムは同年10月に日本も含めた全世界同時リリースされた。

2020年代

[編集]

サウンド

[編集]

バンドのサウンドは、ラモーンズザ・クラッシュセックス・ピストルズなどと比べられることが多い[15]

『アメリカン・イディオット』絡みでは、オアシスノエル・ギャラガーから強い抗議を受けている[注釈 2]。オアシスのヒット曲である「ワンダーウォール」と、「ブールヴァード・オブ・ブロークン・ドリームス」のアレンジが酷似しているというもの[16]。この抗議に対して、グリーン・デイサイドからのアナウンスはされていない。

訴訟

[編集]

2006年、雑貨店経営の男に「アメリカン・イディオット」は自分が高校時代に作曲したものであると訴えられた。内容は「高校時代自分が作った曲を悪意のある同級生が盗み聞きし、10年以上たって、ビリーに渡り、取引をした」という主張で証拠もほとんどなかった。当然、裁判所はこれを棄却。男は新たな証拠を探し、また訴えるという[17]

その他

[編集]
  • ビリーもマイクもドラムの演奏が出来、その動画がYouTubeで公開されている[要出典]
  • 2013年ヴードゥー・エクスピリエンスに出演予定だったが、ビリーがアルコールと薬物依存のためリハビリ施設に入院、代役をメタリカが務めた。その当日のライブで、ジェイムズ・ヘットフィールドが「俺達はグリーン・デイだぜ……ちょっと背が高いけど」とおどけた。後半は「これはビリーに捧げるよ」と、メタリカの代表曲「バッテリー」を披露。アンコールでは「みんなグリーン・デイが現れないかって期待してるんだろ?」と呼びかけ、「俺だってそうだよ。連中は今助けを受けてるところだから。今いろいろ整理してるところなんだよ。世の中のみんながあいつらを必要としてるんだからさ」と胸の内を明かした。自身の歌を演奏する前に「アメリカン・イディオット」を披露し、観客による大合唱が起こったが、ジェイムズは「俺達にはこの曲はできないよ」と演奏をやめた[18]
  • ファイヴ・セカンズ・オブ・サマーのライブでの服装やアルバムアートなどがグリーン・デイのものに似すぎだという主張が一部である[要出典]

メンバー

[編集]

現在のメンバー

[編集]
  • ビリー・ジョー・アームストロング (Billie Joe Armstrong, (1972-02-17) 1972年2月17日(52歳) - ) - ボーカル、ギター、ピアノ 身長170cm。
    ライヴでは、観客にギターを演奏させたり、演奏した人にギターをプレゼントしたりするなどのファンサービスが恒例となっている。2児の父。
  • マイク・ダーント (Mike Dirnt, (1972-05-04) 1972年5月4日(52歳) - ) - ベース、コーラス 身長178cm。
    本名は、マイケル・ライアン・プリチャード(Michael Ryan Pritchard)。ダーントは、ニックネーム。ビリーとは幼馴染み。結成当時はギターを担当していた。California Music Awardsなど数々の音楽賞で「最優秀ベーシスト」に輝いている。
  • トレ・クール (Tre' Cool, (1972-12-09) 1972年12月9日(52歳) - ) - ドラムス 身長168cm。
    本名は、フランク・エドウィン・ライト3世(Frank Edwin Wright III)。1991年に加入。マイク同様、California Music Awardsなど数々の音楽賞で「最優秀ドラマー」に輝いている。またギターも演奏できるので、ライヴなどでは時々ギターソロを弾く。その際、ビリーがドラムを叩く。

サポートメンバー

[編集]

2016年時点で下記の3人が、バンドのライヴにサポートメンバーおよびツアーミュージシャンとして参加している。

  • ジェイソン・ホワイト (Jason White, (1973-11-11) 1973年11月11日(51歳) - ) - ギター、コーラス
    1995年の「When I Come Around」のPVに友情出演。1999年からサポートメンバー・ツアーギタリストとして加わって以降、バンドと10年以上ものキャリアを築き上げてきたこともあり、2012年に4人目の正式メンバーとなったことが発表されたが、2016年以降は、再びサポートメンバーとしてツアーに参加。
  • ジェイソン・フリース (Jason Freese, (1975-01-12) 1975年1月12日(49歳) - ) - キーボード、ピアノ、ギター、トロンボーン、サックス、アコーディオン、コーラス 2004年のAmerican Idiotツアーから参加。
  • ジェフ・マティカ (Jeff Matika) - ギター、コーラス 2009年の21st Century Breakdownツアーから参加。

ディスコグラフィ

[編集]

スタジオ・アルバム

[編集]

ライヴ・アルバム

[編集]

コンピレーション・アルバム

[編集]

映像作品

[編集]
  • 2013年 - 『クアトロ!(¡Cuatro!)』
    9th『ウノ!』、10th『ドス!』、11th『トレ!』ができるまでの約1年半の製作過程を撮影したドキュメンタリー作品。米国をはじめとする国々では同年9月24日に発売され、日本では12月11日に日本語字幕入りの国内盤として発売された。
  • 2015年 - 『ハート・ライク・ア・ハンド・グレネード(Heart Like A Hand Grenade)』
    2004年にリリースされたアルバム『アメリカン・イディオット』の楽曲制作、レコーディング過程を収録したドキュメンタリー映画。2009年にハリウッドでファンの為に一日限定公開された映像であった。2015年にDVD化し発売されることが発表され、DVD化を記念し同年10月15日全米135館で上映された。同年11月3日にDVD化され、翌年の2016年1月20日には日本でも日本語字幕入りの国内盤として発売された。

日本公演

[編集]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 当初はブラッド・レイジ(Blood Rage)というバンド名であり、後にスウィート・チルドレンに改名した。
  2. ^ ギャラガー兄弟は、グリーン・デイ、及びそのファン嫌いでも知られる。

出典

[編集]
  1. ^ a b Mundy, Chris (1995年1月26日). “Green Day: Best New Band”. Rolling Stone. 2023年6月28日閲覧。
  2. ^ a b Crain, Zac (1997年10月23日). “Green Day Family Values”. Miami New Times. 2023年6月28日閲覧。
  3. ^ Maloney, Devon (2012年6月20日). “Green Day Realize They Are Not Really the 99 Percent”. SPIN. Next Management Partners. 2023年6月28日閲覧。
  4. ^ di Perna, Alan (December 16, 2012). Green Day: The Ultimate Unauthorized History. Voyageur Press. p. 41. ISBN 9780760343241. "The latter reads, 'Melodic Punk, straight from the USA.'" 
  5. ^ Lanham, Tom (2019年9月20日). “‘American Idiot’ turns 15, but the Green Day punk opera still prevails”. Alternative Press. 2023年6月28日閲覧。
  6. ^ Patton, Alli (2022年11月15日). “Green Day Confirm New Album in the Works”. American Songwriter. 2023年6月28日閲覧。
  7. ^ Erlewine, Stephen Thomas. “Green Day Biography, Songs, & Albums”. AllMusic. RhythmOne. 2021年1月24日閲覧。
  8. ^ Abbey, Cherie D., ed (September 2002). Biography Today. 11. Omnigraphics, Inc.. p. 17. ISBN 0-7808-0499-6 
  9. ^ Wood, Mikael (2019年9月11日). “Green Day, Fall Out Boy and Weezer at Whisky a Go Go: Review”. Los Angeles Times. Los Angeles Times Communications. 2023年6月28日閲覧。
  10. ^ グリーン・デイの歴史的名盤『ドゥーキー』の30周年記念限定盤デラックス・ボックス。国内盤は10月11日に4枚組CDボックスがリリース決定!”. ワーナーミュージック・ジャパン. 2024年9月10日閲覧。
  11. ^ 山口智男 (2005年2月25日). “グリーン・デイ 来日&グラミー受賞大特集!! 2005 アルバム解説編”. BARKS. ジャパンミュージックネットワーク. 2023年6月28日閲覧。
  12. ^ 笑う洋楽展NHK BSプレミアム)、2015年3月1日放送より。[出典無効]
  13. ^ “Lost Music: Green Day's Stolen Album, Kurt's Demos and Other Mythical Masterpieces”. Rolling Stone. (2007年2月9日). https://www.rollingstone.com/music/music-news/lost-music-green-days-stolen-album-kurts-demos-and-other-mythical-masterpieces-104258/ 2021年1月24日閲覧。 
  14. ^ Green Day (25 December 2015). Green Day - Xmas Time Of The Year. 2021年1月24日閲覧
  15. ^ Azerrad, Michael (2001). Our Band Could Be Your Life. Little Brown and Company. p. 496. ISBN 0-316-78753-1 
  16. ^ “グリーン・デイ、オアシスのノエルから苦情!?”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2006年12月15日). https://www.barks.jp/news/?id=1000028833 2021年1月24日閲覧。 
  17. ^ “Green Day Sued By A Real American Idiot”. CINEMABLEND (Future plc). (2006年11月2日). https://www.cinemablend.com/music/Green-Day-Sued-By-A-Real-American-Idiot-1487.html 2021年1月24日閲覧。 
  18. ^ “メタリカ、グリーン・デイの代役を務めたステージで"アメリカン・イディオット"のカヴァーを披露”. rockin'on.com (ロッキング・オン). (2012年10月30日). https://rockinon.com/news/detail/74442 2021年1月24日閲覧。 

外部リンク

[編集]