Plotutils
開発元 | GNUプロジェクト |
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最新版 | |
対応OS | クロスプラットフォーム |
ライセンス | GNU General Public License |
公式サイト | plotutils 公式ページ |
Plotutils (GNU plotting utilities) は二次元のベクトル形式の画像を生成し、様々な画像形式で出力するためのライブラリである。
概要
[編集]plotutils はGNUプロジェクトの一つとして開発が進められており、GPL にしたがった利用、再配布が認められている。フリーの対話的プロットソフトウェアとして知られている gnuplot は利用するためのライセンスが GPL とは非互換であり、GPL のものを利用したい場合には plotutils が候補となる。
plotutils はGNU PSPP や UMLgraph で利用されており、GNU Scientific Library の開発チームも上述の理由からその利用を推奨している[2]。また debian をはじめとする主要なLinuxディストリビューションやcygwinにもパッケージとして含まれている。C および C++ の言語バインディングが用意されており、ライブラリに加えて単独でデータをプロットするプログラム、画像形式を変換するプログラム、スプライン補間を行うプログラム、常微分方程式系を数値的に解くプログラムもパッケージに含まれている。なお GUI を備えたプログラムは含まれていない。
機能
[編集]サポートする出力形式
[編集]- X Window System
- SVG
- PNG
- PNM
- 疑似GIF(LZWの代わりにランレングス圧縮を使っている)
- WebCGM
- Adobe Illustrator
- PostScript
- PCL (en)
- HP-GL
- xfig
コマンドライン・プログラム
[編集]- GNU graph(リアルタイムでデータを二次元プロットする)
- GNU plot(GNU Metafile 形式の画像データを他の形式に変換する)
- GNU tek2plot(Tektronix 形式の画像データを他の画像形式に変換する)
- GNU pic2plot(pic言語 の画像データを他の画像形式に変換する)
- GNU plotfont(サポートされている各画像形式で利用可能なフォントのキャラクタ・マップを表示する)
- GNU spline(データのスプライン補間を行う)
- GNU ode(一つあるいは複数の常微分方程式からなる系を数値積分する)
開発の経緯
[編集]古くは Unix に備わっていたプロット・ユーティリティから派生したプログラムがいくつかあった。ベル研究所からリリースされた Unix には最初から graph とプロット・フィルタが搭載されていた。また Unix の version 7 からは `graph'、`plot'、`spline' と `libplot' が標準で搭載されていた。`libplot' は当時は、出力機器に依存する機能がいくつかあった。最初にサポートされた出力機器は Tektronix の 611 ストレージ・スコープであった。1980 年以降、サポートされる機器は非常に増えた。
1989 年に `graph'、`plot'、`tek2plot'、`spline' とそれぞれの付属文書の最初の GNU 版がリリースされた。リチャード・ストールマンはその開発続行を指示し、1991 年には `GNU graphics' という名前でリリースされた。
1995 年に、`libplot' の機種依存性を解消し、`graph' をリアルタイム・フィルタとしてスクラッチから実装し直してリリースされた。
脚注
[編集]- ^ 公式ウェブページにはアナウンスが (9年間ほど) 出ていなかったが、GNU の公式 FTP サイトにはアップロードされていた。
- ^ GSL reference manual および GSL design guide 参照。
関連項目
[編集]- GNU プロジェクト
- gnuplot (GNUプロジェクトとは関係のない、フリーのプロット・ソフトウェア)